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公開番号2025083129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196842
出願日2023-11-20
発明の名称冷却衣服
出願人株式会社サンエス
代理人個人,個人,個人
主分類A41D 13/002 20060101AFI20250523BHJP(衣類)
要約【課題】首筋部分の冷却効果を高めることを目的とする冷却衣服を提供する。
【解決手段】冷却衣服1は、少なくとも、前身頃2と、後身頃3と、襟4と、送風機取付部5と、を備えている。後身頃3の上部左右には、ラグラン縁8を設け、襟4は、後身頃3の上端を、襟4の上端にまで延長したラグラン襟9と、このラグラン襟9の左、右に配置した左襟10、右襟11と、により構成した。後身頃3の内側で、少なくとも、左右のラグラン縁8に挟まれたエリアには、裏地を設け、この裏地の左右部分を、左右のラグラン縁8の裏側部分、またはその近傍に取り付け、この裏地20の上端の両側は、ラグラン襟9と左襟10、右襟11の連結部、またはその近傍に取り付けた。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、前身頃と、後身頃と、襟と、送風機取付部と、を備え、
前記後身頃の上部左右には、ラグラン縁を設け、
前記襟は、前記襟の後ろの部分を構成するもので、前記後身頃の上端を、前記襟の上端にまで延長したラグラン襟と、このラグラン襟の左右に配置した左襟及び右襟と、により構成し、
前記後身頃の内側で、少なくとも、左右の前記ラグラン縁に挟まれたエリアには、裏地を設け、この裏地の左右部分を、左右の前記ラグラン縁の裏側部分、またはその近傍に取り付け、
この裏地の上端の両側は、前記ラグラン襟と、前記左襟及び前記右襟との連結部、またはその近傍に取り付けた冷却衣服。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記ラグラン襟は、このラグラン襟の、前記左襟及び前記右襟の下辺に対応する部分をラグラン襟下辺とした場合に、このラグラン襟下辺よりも、ラグラン襟上辺を短くした台形状とした請求項1に記載の冷却衣服。
【請求項3】
前記ラグラン襟は、このラグラン襟の上部を、前記ラグラン襟の内側に折り返して台形状とした請求項2に記載の冷却衣服。
【請求項4】
前記ラグラン襟は、このラグラン襟の上部の裏側に、台形状の裏側ラグラン襟を重ねた構成とした請求項2に記載の冷却衣服。
【請求項5】
前記ラグラン襟の表側と裏側との間に、上辺が下辺よりも短い台形状のラグラン襟芯を設けた請求項3、または4に記載の冷却衣服。
【請求項6】
前記後身頃の後身頃ラグラン縁部分で、少なくとも前記ラグラン襟下辺部分よりも下方から、前記ラグラン襟上辺部分までの後身頃側マチ形成エリアと、この後身頃側マチ形成エリアに対応する対向側マチ形成エリアとの間に、細長いマチ形成材を設け、
このマチ形成材の一方の長辺側を、前記後身頃側マチ形成エリアに取り付け、
前記マチ形成材の他方の長辺側を、前記対向側マチ形成エリアに取り付け、
前記後身頃側マチ形成エリアの上端部と、前記対向側マチ形成エリアの上端部を近接させ、前記マチ形成材の上端とともに固定した請求項2から4のいずれか一つに記載の冷却衣服。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送風機によって衣服内に取り込んだ空気を、衣服内を経由し、衣服外に排出することにより、衣服を装着した使用者の冷却を行う冷却衣服に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種、冷却衣服において、衣服の審美性を損ねない構造で、しかも、首の背面側から熱を奪うことで、冷却効果を高めるものとして、次のようなものが提案されている。
すなわち、前記提案されている冷却衣服では、後身頃の内側に裏地を接合して二層構造としている。
また、後身頃は、傾斜した左右のラグラン縁を有し、ラグラン縁に挟まれた襟ぐり縁の幅を襟ぐり縁に対応する裏地の裏地上縁の幅より長くし、裏地は、下方に向けて間隔の広がる曲線状の裏地側縁を左右に有する正面視略台形状としている。
さらに、襟ぐり縁と裏地上縁との両端を揃えた状態で裏地の左右の裏地側縁を後身頃のラグラン縁それぞれに接合することにより、襟ぐり縁を裏地上縁に対して衣服外部へ膨らませ、裏地の範囲で襟に向かって下方から徐々に膨らむ空気の通り道を正面視略台形状に形成している(これに類似する構成としては、例えば下記特許文献1。)。
【0003】
すなわち、この冷却衣服では、襟を撓ませることなく、裏地の範囲で後身頃から襟に向かって下方から徐々に膨らむ空気の通り道が正面視略台形状に形成され、空気の通り道が、襟に向かって下方から徐々に膨らんで形成されることから、空調衣服の審美性を損ねないものとなる。また、空気の通り道は、入口が広く、首元に形成される出口が狭く、後方に膨らんだ正面視略台形状に形成されるため、首の背面側に空気を集めて円滑に排出できるようになり、首の背面側から熱を奪うことで、冷却効果を高めることもできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6601703号公報
特許第7365083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例で課題となるのは、首筋に沿った空気流を作りにくいという事である。
すなわち、上記従来例では、前身頃、後身頃とは別に、それらの上方に、使用者の首を囲む帯状の襟を設けており、この襟内には、襟と同様に帯状の襟芯が設けられているので、襟は直立状態の略円形を保つことになる。
このため、首の背面側に空気を集めても、直立状態の襟内面に沿って空気が流出し、この結果として、空気の大部分は首筋からは離れた部分を上昇し、その結果として、冷却効果を高めることが出来ない。
【0006】
また、首筋部における空気流を首筋側に偏向させるため、立襟を構成する長方形の生地の上側に対して中央部分を長さL1だけ開けて左右の2箇所で、生地を左右方向に折り返して重ね、前記重なり部の間の箇所を前側に倒すことで、空気流を首筋側に変えるものも提案されている(これに類似する構成としては、例えば下記特許文献2。)。
しかしながら、この例でも、上記先行文献と同様に、立襟は水平方向の帯状で、しかも、内部に芯材が設けられているので、立襟を首筋側に傾斜することは難しく、その結果として、空気の大部分は首筋からは離れた部分を上昇し、その結果として、冷却効果を高めることが出来ない。
【0007】
そこで、本発明は、首筋部分の冷却効果を高めることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、この目的を達成するために本発明の冷却衣服は、少なくとも、前身頃と、後身頃と、襟と、送風機取付部と、を備え、前記後身頃の上部左右には、ラグラン縁を設け、前記襟は、前記襟の後ろの部分を構成するもので、前記後身頃の上端を、襟の上端にまで延長したラグラン襟と、このラグラン襟の左、右に配置した左、右襟と、により構成し、前記後身頃の内側で、少なくとも、左右のラグラン縁に挟まれたエリアには、裏地を設け、この裏地の左右部分を、前記左右のラグラン縁の裏側部分、またはその近傍に取り付け、この裏地の上端の両側は、前記ラグラン襟と左、右襟の連結部、またはその近傍に取り付けた構成とした。
また、本発明の冷却衣服におけるラグラン襟は、このラグラン襟の、前記左、右襟の下辺に対応する部分をラグラン襟下辺とした場合に、このラグラン襟下辺よりも、ラグラン襟上辺を短くした台形状とした。
さらに、本発明の冷却衣服におけるラグラン襟は、このラグラン襟の上部を、ラグラン襟の内側に折り返して台形状とした。
また、本発明の冷却衣服におけるラグラン襟は、このラグラン襟の上部の裏側に、台形状の裏側ラグラン襟を重ねた構成とした。
さらに、本発明の冷却衣服は、ラグラン襟の表側と、裏側間に、上辺が下辺よりも短い台形状のラグラン襟芯を設けた構成とした。
また、本発明の冷却衣服は、後身頃の後身頃ラグラン縁部分で、少なくともラグラン襟下辺部分よりも下方から、ラグラン襟上辺部分までの後身頃側マチ形成エリアと、この後身頃側マチ形成エリアに対応する対向側マチ形成エリア間に、細長いマチ形成材を設け、このマチ形成材の一方の長辺側を、前記後身頃側マチ形成エリアに取り付け、前記マチ形成材の他方の長辺側を、前記対向側マチ形成エリアに取り付け、前記後身頃側マチ形成エリアの上端部と、前記対向側マチ形成エリアの上端部を近接させ、マチ形成材の上端とともに固定した構成とした。
【発明の効果】
【0009】
以上のように本発明の冷却衣服は、少なくとも、前身頃と、後身頃と、襟と、送風機取付部と、を備え、前記後身頃の上部左右には、ラグラン縁を設け、前記襟は、前記襟の後ろの部分を構成するもので、前記後身頃の上端を、襟の上端にまで延長したラグラン襟と、このラグラン襟の左、右に配置した左、右襟と、により構成し、前記後身頃の内側で、少なくとも、左右のラグラン縁に挟まれたエリアには、裏地を設け、この裏地の左右部分を、前記左右のラグラン縁の裏側部分、またはその近傍に取り付け、この裏地の上端の両側は、前記ラグラン襟と左、右襟の連結部、またはその近傍に取り付けた構成としたので、首筋部分の冷却効果を高めることができる。
【0010】
すなわち、本発明においては、襟の後ろの部分を構成するもので、前記後身頃の上端を、襟の上端にまで延長したラグラン襟と、このラグラン襟の左、右に配置した左、右襟と、により襟を構成したので、後身頃の内側で、少なくとも、左右のラグラン縁に挟まれたエリアに設けた裏地によって集めた空気を首筋側に効果的に流すことができ、その結果として、首筋部分の冷却効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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