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公開番号2025083089
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196770
出願日2023-11-20
発明の名称粉体供給装置及び液添加装置
出願人株式会社アーステクニカ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B01F 23/50 20220101AFI20250523BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】乾燥粉体に液体が均一に分散した湿潤粉体を次の工程へ供給する。
【解決手段】液添加装置は、乾燥粉体が投入される上部入口、及び、湿潤粉体を排出する下部出口を有するケーシングと、ケーシング内の上部入口と下部出口の上下間に配置され、平行なローラ軸を有し周面が間隙をおいて対峙するローラ対と、ローラ対が間隙へ乾燥粉体を巻き込んで加圧し下方へ送り出すように、ローラ対を回転駆動するモータと、ケーシング内に配置され、ローラ軸の延伸方向に分散した複数のノズル出口を有し、複数のノズル出口から間隙へ巻き込まれる前の乾燥粉体に液体を添加する液体供給ノズルと、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
乾燥粉体が投入される上部入口、及び、湿潤粉体を排出する下部出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内の前記上部入口と前記下部出口の上下間に配置され、平行なローラ軸を有し周面が間隙をおいて対峙するローラ対と、
前記ローラ対が前記間隙へ前記乾燥粉体を巻き込んで加圧し下方へ送り出すように、前記ローラ対を回転駆動するモータと、
前記ケーシング内に配置され、前記ローラ軸の延伸方向に分散した複数のノズル出口を有し、前記複数のノズル出口から前記間隙へ巻き込まれる前の前記乾燥粉体に液体を添加する液体供給ノズルと、を備える、
液添加装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記液体供給ノズルが、前記ローラ対の前記間隙の直上に配置された第1の液体供給ノズルを含む、
請求項1に記載の液添加装置。
【請求項3】
前記第1の液体供給ノズルの上方及び側方を覆うノズルカバーを更に備える、
請求項2に記載の液添加装置。
【請求項4】
前記液体供給ノズルは、前記ローラ対の前記ローラ軸の間であって、前記上部入口からの前記乾燥粉体の落下経路から外れた前記ローラ対の周面の上方に配置された第2の液体供給ノズルを含む、
請求項1に記載の液添加装置。
【請求項5】
前記ローラ対の下方に当該ローラ対の周面に接触して配置され、当該周面の付着物を剥離させるスクレーパを更に備える、
請求項1に記載の液添加装置。
【請求項6】
前記ローラ対の前記ローラ軸の軸間距離が可変である、
請求項1に記載の液添加装置。
【請求項7】
前記乾燥粉体を収容するホッパと、
前記ホッパの下方に配置され、前記ホッパから前記乾燥粉体が投入される請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液添加装置と、を備える、
粉体供給装置。
【請求項8】
前記ホッパ及び前記液添加装置を支持する支持台と、
前記支持台にかかる荷重を検出する荷重センサと、
前記荷重センサの検出値に基づいて前記液添加装置の前記モータの回転数を変化させるコントローラと、を備える、
請求項7に記載の粉体供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、造粒機へ粉体原料を供給する粉体供給装置と、この粉体供給装置が具備する液添加装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
粉体原料を顆粒に成形する造粒機は、当該造粒機へ粉体原料を供給する粉体供給装置と共に使用される。造粒機へ供給される粉体原料は、乾燥粉体と結合剤や溶剤等の液体とが混合されてなる湿潤粉体である。そこで、粉体供給装置は、乾燥粉体と液体の混合と、混合により湿潤粉体となった粉体原料の送り出しとを行うように構成されている。特許文献1は、この種の粉体供給装置を具備する混練造粒機を開示する。
【0003】
特許文献1の混練造粒機は、乾燥粉体と結合剤溶液とを混練して湿潤粉体とする混練操作が行われる混練ケースと、湿潤粉体を顆粒状に成形する造粒操作が行われる造粒ケースとを備え、造粒ケースへの粉体原料の供給と造粒とを連続的に行うものである。水平に設置された混練ケース内には混練スクリューが配置されている。また、混練ケースには、乾燥粉体の供給孔と、結合剤溶液の供給孔とがそれぞれ設けられている。混練ケース及びその附帯物が粉体供給装置に相当する。混練ケースに供給された乾燥粉体と結合剤溶液は、回転する混練スクリューによって前進しながら混合されることによって、湿潤粉体となって造粒ケースへ定量的に供給される。造粒ケースへ供給された湿潤粉体は、回転する押出羽根によってダイの孔から連続的に押し出されて造粒される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-125754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように液体状の結合剤が用いられる場合には、粉体供給装置で乾燥粉体と結合剤とが混合される。粉状の結合剤が用いられることがあり、この場合は、粉体供給装置では、予め粉状結合剤が混合された乾燥粉体に水やアルコールなどの液体状の結合誘起剤が混合される。いずれの場合も、従来の粉体供給装置では乾燥粉体と当該乾燥粉体を結合させる液体(即ち、液体状の結合剤又は結合誘起剤)とを均一に混合することが難しい。
【0006】
特許文献1のようにスクリューの上方から当該スクリューで搬送される乾燥粉体へ向けて液体を滴下する構造では、乾燥粉体の特性によっては、液体の滴下位置の下流で抵抗が増加して粉体原料をスクリューで送り出すことが困難となることがある。例えばエキスのように液体であったものを粉化させた乾燥粉体は水に容易に溶ける特性を有し、このような特性を有する乾燥粉体に液体を添加すると、液体と接触した部分が直ちに溶けてスクリューに付着し、液体が乾燥粉体に行き渡らない。また、水分量の多い湿粉は、粘度が高いためにスクリューでの搬送が困難なだけではなく、スクリューから造粒機への経路の壁や造粒機内に付着して造粒不良を引き起こす。
【0007】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば造粒機等の次の工程へ、乾燥粉体に液体が均一に分散した湿潤粉体を供給する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る液添加装置は、
乾燥粉体が投入される上部入口、及び、湿潤粉体を排出する下部出口を有するケーシングと、
前記ケーシング内の前記上部入口と前記下部出口の上下間に配置され、平行なローラ軸を有し周面が間隙をおいて対峙するローラ対と、
前記ローラ対が前記間隙へ前記乾燥粉体を巻き込んで加圧し下方へ送り出すように、前記ローラ対を回転駆動するモータと、
前記ケーシング内に配置され、前記ローラ軸の延伸方向に分散した複数のノズル出口を有し、前記複数のノズル出口から前記間隙へ巻き込まれる前の前記乾燥粉体に液体を添加する液体供給ノズルと、を備えるものである。
【0009】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る粉体供給装置は、
前記乾燥粉体を収容するホッパと、
前記ホッパの下方に配置され、前記ホッパから前記乾燥粉体が投入される前記液添加装置と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、乾燥粉体に液体が均一に分散した湿潤粉体を次の工程へ供給できる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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