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公開番号2025082998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196607
出願日2023-11-20
発明の名称フロキュレータ
出願人住友重機械エンバイロメント株式会社
代理人弁理士法人雄渾
主分類B01D 21/01 20060101AFI20250523BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】隣り合う撹拌翼のアームがブラケットを共有してフロキュレータの回転軸に固定することで、ブラケットの点数を低減することにより軽量化したフロキュレータを提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために、回転軸と、回転軸に設けられたブラケットと、ブラケットにアームを介して固定された少なくとも2以上の撹拌翼と、を備え、回転軸の軸線方向に列設されて隣り合う撹拌翼の、隣り合う側に位置する一のアームの端部と他のアームの端部とが、同一のブラケットに固定されていることを特徴とする。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸に設けられたブラケットと、
前記ブラケットにアームを介して固定された少なくとも2以上の撹拌翼と、を備え、
前記回転軸の軸線方向に列設されて隣り合う前記撹拌翼の、隣り合う側に位置する一の前記アームの前記端部と他の前記アームの前記端部とが、同一の前記ブラケットに固定されていることを特徴とする、フロキュレータ。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記回転軸の軸線方向に列設されて隣り合う前記撹拌翼の、隣り合う側に位置する一の前記アームの前記端部と他の前記アームの前記端部とが、同一の前記ブラケットに前記回転軸の回転方向に所定の間隔で交互に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載のフロキュレータ。
【請求項3】
前記パドルが略コの字形の断面形状で、一の水平部と他の水平部の間隔が鉛直部から離れるにつれ大きくなる形状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のフロキュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フロキュレータに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
河川水等の天然水中に存在するコロイド粒子は、ほとんどが負の電荷を帯びており、相互の荷電によって反発しあい、安定な分散系を構成している。このような粒子は、そのままでは沈殿しない。そこで、凝集とフロック形成の過程を経て、コロイド状の濁質の性状を変え、沈殿、ろ過の操作で除去できるようにする必要がある。
例えば浄水処理設備等では、河川水等の原水に凝集剤を添加し、急速撹拌により濁質を微小なフロックにする凝集処理を行う。凝集処理を経た微小フロックは、緩速撹拌を加えることによって、互いに衝突を繰り返して大きなフロックへと成長する。この過程をフロック形成という。この微小フロックを含む原水をフロキュレータと呼ばれる緩速撹拌機で緩速撹拌することで当該フロックを成長させて粗大フロックとし、この粗大フロックを原水から例えば沈降分離等により分離することで原水の浄化を図っている。
【0003】
フロキュレータとしては、フロックを成長させるフロック形成槽内に、多数のパドルを備える回転軸を横向きで同一軸線上に複数並設し、これらの回転軸を連結機構で連結し回転させることで、パドルにより原水を緩速撹拌する構成のものが多用されている。
フロキュレータによる緩速撹拌は、成長したフロックを破壊せず、かつ沈殿させないように運転しなければならない。このようなフロキュレータとして、特許文献1に記載されているものが開示されている。特許文献1で開示されているフロキュレータを含めて、一般的に、断面形状が矩形であるパドルが使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-336669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フロキュレータは、微小フロックを成長させて、沈降分離に適した粗大フロックとするために効率的に緩速撹拌をする性能が求められる。しかし、上記のフロキュレータのような回転軸を横向きとした撹拌機にあっては、円周方向流れが支配的となるため、フロック形成槽の横断方向の混合拡散については十分とは言えない。
また、フロキュレータは、建設費や維持管理費の面から回転軸を支持する軸受にかかる荷重が小さいことが望ましく、フロキュレータの自重を軽量化することが要請されている。一方で、フロキュレータは、水の抵抗に対抗しながら撹拌する機能が必要であるため、フロキュレータの各部材の機械的強度とのバランスを考慮すると、軽量化においても限界がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、隣り合う撹拌翼のアームがブラケットを共有してフロキュレータの回転軸に固定することで、ブラケットの点数を低減することにより軽量化したフロキュレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、隣り合う撹拌翼のアームが、同一のブラケットを共有することで部材点数を減らし、フロキュレータを軽量化することが可能となることを見出した。
すなわち、本発明は、以下のフロキュレータである。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一実施態様のフロキュレータは、軸受により回転可能に支持される回転軸と、回転軸の軸線方向に間隔を設けて周壁面に固定された2以上のブラケットと、ブラケットに端部が固定され前記回転軸の軸径方向に延伸した棒状のアーム間にパドルを横架して固定した撹拌翼と、を備えたフロキュレータにおいて、回転軸の軸線方向に列設されて隣り合う前記撹拌翼の、隣り合う側に位置する一のアームの端部と他のアームの端部とが、同一のブラケットに固定されていることを特徴とする。
【0009】
このフロキュレータによれば、回転軸の軸線方向に列設されている撹拌翼を構成するパドルとアームにおいて、隣り合うアームが、それぞれのブラケットに固定されるのではなく、同一のブラケットに固定されているため、ブラケットの点数を削減できる。これにより、削減できた部材の点数に相当する分だけフロキュレータの軽量化が可能となる。
【0010】
また、本発明のフロキュレータの一実施態様としては、前記回転軸の軸線方向に列設されて隣り合う前記撹拌翼の、隣り合う側に位置する一の前記アームの前記端部と他の前記アームの前記端部とが、同一の前記ブラケットに前記回転軸の回転方向に所定の間隔で交互に固定されていることを特徴とする。
この特徴によれば、列設された複数の撹拌翼が同一平面上においてフロック形成槽を横断して連なるような構造とはならず、一の撹拌翼毎の両端がオープンとなる。このため、パドルにより押された水が、撹拌翼の両端側に逃げる余地が生まれることにより、回転軸の軸線方向の流れが発生し、水の乱流拡散を促進する効果が生まれる。これにより、フロキュレータの撹拌効率を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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