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公開番号
2025082341
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023195592
出願日
2023-11-17
発明の名称
ステージ装置、真空装置、および荷電粒子線装置
出願人
株式会社日立製作所
代理人
ポレール弁理士法人
主分類
H01J
37/20 20060101AFI20250522BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】モータの固定子の振動を抑制し、高速な位置決めを可能とする。
【解決手段】第1テーブルと、第1テーブルに対して磁気浮上した状態で、水平面内で移動可能な第2テーブルと、第2テーブルを支持する支持部と、支持部に設けられる第1の二軸モータと、支持部に設けられる第2の二軸モータとを有し、第1の二軸モータ及び第2の二軸モータは、それぞれ、上側部材と下側部材とを備えるヨークと、上側部材と下側部材との間に位置し、それぞれ、支持部に固定され、軸方向が鉛直方向である第1及び第2の矩形コイルとを備え、上側部材の下面及び下側部材の上面には、それぞれ格子状に配列された正方形の区画に、隣り合う区画の磁極を異ならせるように磁石が配置された磁石アレイが設けられ、上側部材の下面に設けられた磁石アレイと下側部材の上面に設けられた磁石アレイとは、鉛直方向に対向する区画の磁石の磁極が互いに異なる磁極とされている。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
水平面内で試料台の位置決めを行うステージ装置であって、
第1テーブルと、
前記試料台が設けられ、前記第1テーブルに対して磁気浮上した状態で、前記水平面内で移動可能な第2テーブルと、
前記第2テーブルを支持する支持部と、
前記支持部に設けられる第1の二軸モータと、
前記支持部に設けられる第2の二軸モータとを有し、
前記第1の二軸モータ及び前記第2の二軸モータは、それぞれ、
上側部材と下側部材とを備えるヨークと、
前記上側部材と前記下側部材との間に位置し、それぞれ、前記支持部に固定され、軸方向が鉛直方向である第1及び第2の矩形コイルとを備え、
前記上側部材の下面及び前記下側部材の上面には、それぞれ格子状に配列された正方形の区画に、隣り合う区画の磁極を異ならせるように磁石が配置された磁石アレイが設けられ、前記上側部材の下面に設けられた前記磁石アレイと前記下側部材の上面に設けられた前記磁石アレイとは、前記鉛直方向に対向する区画の磁石の磁極が互いに異なる磁極とされている
ことを特徴とするステージ装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のステージ装置であって、
前記第1テーブルは、前記水平面と平行な第1水平方向に移動可能であって、前記第1水平方向に対向し、かつ前記水平面と平行かつ前記第1水平方向と垂直な第2水平方向に延在する第1の側壁と第2の側壁とを備え、
前記支持部は、前記第1テーブルの前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に位置し、
前記第1の二軸モータは、前記第1の側壁と前記支持部との間に位置し、
前記第2の二軸モータは、前記第2の側壁と前記支持部との間に位置し、
前記第1の二軸モータ及び前記第2の二軸モータの前記ヨークは、それぞれ、前記第1テーブルの前記第1の側壁または前記第2の側壁に固定される
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のステージ装置であって、
前記第1の二軸モータは、前記第1の側壁の一端側に前記第1の矩形コイルを備え、前記第1テーブルの前記第1の側壁の他端側に前記第2の矩形コイルを備え、
前記第2の二軸モータは、前記第1の側壁の一端と前記第1水平方向に対向する前記第2の側壁の一端側に前記第2の矩形コイルを備え、前記第2の側壁の他端側に前記第1の矩形コイルを備える
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項4】
請求項2に記載のステージ装置であって、
前記第1の矩形コイルの短手方向は、前記磁石アレイの区画の一方の対角線方向と平行であり、前記第2の矩形コイルの短手方向は、前記磁石アレイの区画の他方の対角線方向と平行であることを特徴とするステージ装置。
【請求項5】
請求項4に記載のステージ装置であって、
前記第1の二軸モータは、前記磁石アレイの区画の一方の対角線方向に並ぶ3つの前記第1の矩形コイルを備える第1三相コイルを有し、
前記第2の二軸モータは、前記磁石アレイの区画の他方の対角線方向に並ぶ3つの前記第2の矩形コイルを備える第2三相コイルを有する
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のステージ装置であって、
前記磁石アレイの区画の一方の対角線方向が、前記第1水平方向に対して45度斜めにずれている
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のステージ装置であって、
前記第1三相コイルは、3つの前記第1の矩形コイルの短手部分が階段状にずれており、
前記第2三相コイルは、3つの前記第2の矩形コイルの短手部分が階段状にずれている
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項8】
請求項5に記載のステージ装置であって、
前記磁石アレイの区画の他方の対角線方向が、前記第2水平方向に平行である
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項9】
請求項2に記載のステージ装置であって、
前記ヨークは、前記第2水平方向に垂直な断面がコの字型である
ことを特徴とするステージ装置。
【請求項10】
請求項1に記載のステージ装置であって、
前記ヨークの前記下側部材の鉛直方向下側に位置するように前記支持部に固定されるバックヨークと、
前記バックヨークの上面に固定され、前記ヨークの前記下側部材に対して磁気吸引力を発生させる磁気浮上用磁石と、
前記ヨークの前記下側部材と前記磁気浮上用磁石との間に位置するように前記バックヨークの上面に固定され、前記磁気吸引力を制御するコイルと、を備え、
前記バックヨーク、前記磁気浮上用磁石、及び前記コイルは、前記ヨークの前記下側部材とともに、鉛直モータを構成することを特徴とするステージ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ステージ装置、真空装置、および荷電粒子線装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハを位置決めして支持するための技術として、磁気浮上ステージ装置が知られている。例えば、特許文献1には、磁気浮上ステージ装置が記載されている。特許文献1の段落0020及び図1(a)に「ステージYMの底面には、ステージYMを移動するアクチュエータが配置されている。アクチュエータの可動子として磁石ユニットXAM、YAM、ZAMがある。・・・2つの磁石ユニットYAMはステージYMをY軸方向に移動し、・・・各々の磁石ユニットXAM、YAM、ZAMは、各々の磁石ユニットXAM、YAM、ZAMに対応するアクチュエータの固定子である、コイルXAC、YAC、ZACが貫通できるように中空の構造をしている。」と開示されている。また、特許文献1の段落0021には「磁石ユニットYAMは、コイルYACの上下に磁石YAMMを各々配置しており、各々の磁石YAMMのさらに上下をヨークYAMYで挟んでいる。さらに、ヨークYAMY同士を中間部材YAMIで固定している。Y軸方向には異なる磁極の磁石YAMMが交互に並べられている。」と開示されている。また、特許文献1の段落0025及び図2(a)に「コイルYACは多相コイルで構成されており、ステージYMをY軸方向に長距離移動できる構成となっている。」と開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-198121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
すなわち、特許文献1の磁気浮上ステージ装置では、磁石ユニットYAMは、中空の構造をしており、磁石ユニットYAMの中空部分を貫通するコイルYACに沿って、Y軸方向に長距離移動する。このように磁石ユニットYAMが移動するため、コイルYACは、両端部のみが固定され、中央部が他の物体と接触していない構造になる。
【0005】
半導体ウエハの製造、測定、検査などの工程において、ステージ装置には、半導体ウエハの高速かつ高精度な位置決め性能が求められる。しかしながら、特許文献1の磁気浮上ステージ装置では、Y軸方向のストロークが長い場合に、両端部のみ固定されたコイルYACが振動するため、ステージ装置の固有振動数が低く、制御帯域の向上に制約が生じて高速な位置決めが困難であるという課題がある。
【0006】
本開示は、モータの固定子の振動を抑制し、高速な位置決めが可能なステージ装置、真空装置、および荷電粒子線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のステージ装置は、例えば、水平面内で試料台の位置決めを行うステージ装置であって、第1テーブルと、前記試料台が設けられ、前記第1テーブルに対して磁気浮上した状態で、前記水平面内で移動可能な第2テーブルと、前記第2テーブルを支持する支持部と、前記支持部に設けられる第1の二軸モータと、前記支持部に設けられる第2の二軸モータと、を有し、前記第1の二軸モータ及び前記第2の二軸モータは、それぞれ、上側部材と下側部材とを備えるヨークと、前記上側部材と前記下側部材との間に位置し、それぞれ、前記支持部に固定され、軸方向が鉛直方向である第1及び第2の矩形コイルとを備え、前記上側部材の下面及び前記下側部材の上面には、それぞれ格子状に配列された正方形の区画に、隣り合う区画の磁極を異ならせるように磁石が配置された磁石アレイが設けられ、前記上側部材の下面に設けられた前記磁石アレイと前記下側部材の上面に設けられた前記磁石アレイとは、前記鉛直方向に対向する区画の磁石の磁極が互いに異なる磁極とされている。
【0008】
また、本開示の真空装置は、例えば、前記ステージ装置と、前記ステージ装置を収容し、内部が真空状態である真空チャンバと、を備える。
【0009】
また、本開示の荷電粒子線装置は、例えば、前記ステージ装置と、前記ステージ装置を収容し、内部が真空状態である真空チャンバと、前記ステージ装置に置かれた試料に電子ビームを照射する電子光学系鏡筒と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、モータの固定子の振動を抑制し、高速な位置決めが可能なステージ装置、真空装置、および荷電粒子線装置を提供することができる。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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