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公開番号2025081961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195100
出願日2023-11-16
発明の名称インダクタの固定構造
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250521BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】インダクタからの放熱効率がよく、低工数での固定が可能なインダクタの固定構造を提供する。
【解決手段】インダクタの固定構造は、電流が流れる導体83aと電流により発生する磁束により磁化される複数のコア部品81a,81bからなるコア81とを有するインダクタ53と、コア81を挟むように配置された上側部材11及び下側部材18と、を備えている。複数のコア部品81a,81bは、上側部材11と下側部材18とに押圧されることにより固定されている。上側部材11及び下側部材18の少なくとも一方は、インダクタ53を冷却可能な冷却流体が内部を流通する冷却プレート11であり、コア81は冷却プレート11に面している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
電流が流れる導体と前記電流により発生する磁束により磁化される複数のコア部品からなるコアとを有するインダクタと、
前記コアを挟むように配置された上側部材及び下側部材と、を備えたインダクタの固定構造であって、
複数の前記コア部品は、前記上側部材と前記下側部材とに押圧されることにより固定されており、
前記上側部材及び前記下側部材の少なくとも一方は、前記インダクタを冷却可能な冷却流体が内部を流通する冷却プレートであり、
前記コアは前記冷却プレートに面しているインダクタの固定構造。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記上側部材は前記冷却プレートであり、
前記下側部材は、可撓性を有する放熱シートを介して前記コアを押圧しており、
前記コアの重心と前記放熱シートとの距離は、前記コアの重心と前記冷却プレートとの距離よりも短い請求項1に記載のインダクタの固定構造。
【請求項3】
前記導体を実装した基板を更に備え、
前記導体はバスバーであり、
前記基板には、前記コアが貫通する貫通孔が形成されている請求項1に記載のインダクタの固定構造。
【請求項4】
複数の前記インダクタを有する電力変換装置に使用される請求項1から3のいずれか一項に記載のインダクタの固定構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インダクタの固定構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、走行駆動源としてモータを備えた自動車(ハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)、バッテリ車(BEV:Battery Electric Vehicle)、燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)等)が普及している。以下、これらの自動車を電動車と総称する。電動車には、モータを駆動させるために、バッテリ、インバータ、DC-DCコンバータ、及び充電器等を含む電力変換装置を搭載している。この電力変換装置に用いられるインダクタは、バスバー又は基板のコイルパターン、及びコアを用いて構成されている。
【0003】
特許文献1には、主回路基板と、インダクタ(特許文献1では共振インダクタ)と、主回路基板を収容する筐体と、第1放熱板とを備えた電源装置が開示されている。この電源装置において、インダクタは主回路基板に搭載されている。第1放熱板は、主回路基板の上方から弾性を有する押圧支持部材を介してインダクタのコア(特許文献1では磁性体コア)に接することにより、熱的に接続されている。これにより、インダクタからの熱が押圧支持部材を介して第1放熱板へと伝わり、第1放熱板から放熱される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-093145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された電源装置では、インダクタの固定に別部材である押圧支持部材を用いているため、電源装置が大型化するおそれがある。また、この押圧支持部材でインダクタを固定する場合、剛性のある押圧支持部材とコアとは点又は小面積で接触するため、放熱面積が小さくなり、効率的な放熱が困難になるおそれがある。さらに、コアが複数個ある場合、第1放熱板に押圧支持部材をコアの数だけ個別に組み付ける必要があるので、コアの組み付け工数が増大し、コスト増になるおそれがある。これらにより、インダクタの固定構造にはさらなる改良の余地がある。
【0006】
そこで、インダクタからの放熱効率がよく、低工数での固定が可能なインダクタの固定構造が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るインダクタの固定構造の1つの実施形態は、電流が流れる導体と前記電流により発生する磁束により磁化される複数のコア部品からなるコアとを有するインダクタと、前記コアを挟むように配置された上側部材及び下側部材と、を備えたインダクタの固定構造であって、複数の前記コア部品は、前記上側部材と前記下側部材とに押圧されることにより固定されており、前記上側部材及び前記下側部材の少なくとも一方は、前記インダクタを冷却可能な冷却流体が内部を流通する冷却プレートであり、前記コアは前記冷却プレートに面している。
【0008】
本実施形態によると、複数のコア部品は、上側部材と下側部材とに押圧されることにより固定されている。これにより、インダクタを、別個の押圧部材で個別に押圧固定することなく上側部材と下側部材とで押圧して一度に固定するので、インダクタを固定するための組み付け工数を低減することができる。
【0009】
また、上側部材及び下側部材の少なくとも一方は、インダクタを冷却可能な冷却流体が内部を流通する冷却プレートであり、コアは冷却プレートに面している。そのため、インダクタで発生する熱を効率よく冷却プレートに伝導させて放熱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
電力変換装置を収容した車両駆動装置の縦断面図である。
電力変換装置の斜視図である。
インダクタを含む電力変換装置の分解斜視図である。
冷却流体流路と冷媒流路とを示す冷却回路の回路図である。
電力変換装置の電力変換回路の回路図である。
インダクタの固定構造を表す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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