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公開番号
2025081095
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194626
出願日
2023-11-15
発明の名称
船舶用電力供給システム
出願人
西芝電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02P
5/46 20060101AFI20250520BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】変圧器を交流母線に接続する際の励磁突入電流を抑制可能な船舶用電力供給システムを提供する。
【解決手段】船舶用電力供給システム1は、交流母線2と、第1変圧器32、第1整流回路35、および、第1インバータ37を有する第1系統の電力供給装置3と、第2変圧器42、第2整流回路45、および、第2インバータ47を有する第2系統の電力供給装置4と、を具備する。第1変圧器32がデルタ-デルタ型の変圧器であり、且つ、第2変圧器42がデルタ-スター型の変圧器であるか、あるいは、第1変圧器32がスター-スター型の変圧器であり、且つ、第2変圧器42がスター-デルタ型の変圧器である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
船内の発電機から電力が供給される交流母線と、
前記交流母線に接続され、第1電動機に交流電力を供給する第1系統の電力供給装置と、
前記交流母線に接続され、前記第1電動機に交流電力を供給する第2系統の電力供給装置と
を具備し、
前記第1系統の電力供給装置は、
前記交流母線から交流電力を受け取る第1変圧器と、
前記第1変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第1整流回路と、
前記第1整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第1電動機に供給する第1インバータと
を有し、
前記第2系統の電力供給装置は、
前記交流母線から交流電力を受け取る第2変圧器と、
前記第2変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第2整流回路と、
前記第2整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第1電動機に供給する第2インバータと
を有し、
前記第1変圧器がデルタ-デルタ型の変圧器であり、且つ、前記第2変圧器がデルタ-スター型の変圧器であるか、あるいは、
前記第1変圧器がスター-スター型の変圧器であり、且つ、前記第2変圧器がスター-デルタ型の変圧器である
船舶用電力供給システム。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記交流母線と前記第1変圧器との間に配置される第1遮断器と、
前記交流母線と前記第2変圧器との間に配置される第2遮断器と、
前記第1遮断器、および、前記第2遮断器を制御する第1制御器と
を具備し、
前記第1制御器は、前記交流母線と前記第1変圧器との電気的接続と、前記交流母線と前記第2変圧器との電気的接続とが非同時に時間間隔を空けて行われるよう、前記第1遮断器および前記第2遮断器を制御する
請求項1に記載の船舶用電力供給システム。
【請求項3】
前記交流母線に接続され、第2電動機に交流電力を供給する第3系統の電力供給装置と、
前記交流母線に接続され、前記第2電動機に交流電力を供給する第4系統の電力供給装置と
を更に具備し、
前記第3系統の電力供給装置は、
前記交流母線から交流電力を受け取る第3変圧器と、
前記第3変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第3整流回路と、
前記第3整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第2電動機に供給する第3インバータと
を有し、
前記第4系統の電力供給装置は、
前記交流母線から交流電力を受け取る第4変圧器と、
前記第4変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第4整流回路と、
前記第4整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第2電動機に供給する第4インバータと
を有し、
前記第3変圧器がデルタ-デルタ型の変圧器であり、且つ、前記第4変圧器がデルタ-スター型の変圧器であるか、あるいは、
前記第3変圧器がスター-スター型の変圧器であり、且つ、前記第4変圧器がスター-デルタ型の変圧器であり、
前記第1変圧器の1次巻線の電圧位相は、前記第2変圧器の1次巻線の電圧位相と同位相であるように構成され、
前記第3変圧器の1次巻線の電圧位相は、前記第4変圧器の1次巻線の電圧位相と同位相であるように構成され、
前記第1変圧器の1次巻線の電圧位相は、前記第3変圧器の1次巻線の電圧位相と15度だけ異なるように構成される
請求項1に記載の船舶用電力供給システム。
【請求項4】
前記第1インバータと前記第1電動機とを接続する第1交流電流路を開閉する第1開閉器と、
前記第2インバータと前記第1電動機とを接続する第2交流電流路を開閉する第2開閉器と、
前記第1交流電流路と前記第2交流電流路とを接続する第3交流電流路を開閉する第3開閉器と、
前記第1開閉器、前記第2開閉器、および、前記第3開閉器を制御する第1制御装置と
を更に具備し、
前記第1制御装置は、
前記第1開閉器を閉状態、前記第2開閉器を閉状態、前記第3開閉器を開状態にする第1制御モードと、
前記第1開閉器を閉状態、前記第2開閉器を開状態、前記第3開閉器を閉状態にする第2制御モードと、
前記第1開閉器を開状態、前記第2開閉器を閉状態、前記第3開閉器を閉状態にする第3制御モードと
を選択的に実行可能である
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の船舶用電力供給システム。
【請求項5】
前記第1制御装置は、前記第1制御モードから前記第2制御モードに制御モードを変更する際に、前記第1インバータの内部パラメータである電動機定数を自動変更するように構成され、
前記第1インバータは、前記第2制御モードが実行される際に、自動変更された前記電動機定数を含む前記内部パラメータと、前記第1インバータの外部から受け取る信号とに基づいて動作するように構成される
請求項4に記載の船舶用電力供給システム。
【請求項6】
前記第1系統の電力供給装置の故障、および、前記第2系統の電力供給装置の故障の各々を検知可能な故障検知装置を更に具備し、
前記第1制御モードの実行時に、前記故障検知装置が前記第1系統の電力供給装置の故障を検知すると、
前記第1制御装置は、前記第1開閉器を閉状態から開状態に切り替え、前記第2開閉器を閉状態から開状態に切り替えるように構成され、
前記第2開閉器が開状態に切り替えられた後、前記第1制御装置は、前記第2インバータの内部パラメータを半出力用のパラメータに自動変更するように構成され、
前記第1制御装置は、前記第3開閉器を開状態から閉状態に切り替え、且つ、前記第2インバータの前記内部パラメータが半出力用のパラメータに自動変更された後に前記第2開閉器を開状態から閉状態に切り替えて、前記第3制御モードを実行するように構成される
請求項4に記載の船舶用電力供給システム。
【請求項7】
前記第1インバータおよび前記第2インバータのうちの一方であるマスター側インバータから、前記第1インバータおよび前記第2インバータのうちの他方であるスレーブ側インバータに、前記スレーブ側インバータを前記マスター側インバータに追従同期制御させるための信号を送信する第1通信回路を更に具備し、
前記第1制御装置は、前記第1制御モードから前記第2制御モードに制御モードを変更する際に、前記第1通信回路を用いた追従同期制御を有効状態から無効状態に切り替えるように構成される
請求項4に記載の船舶用電力供給システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、船舶用電力供給システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
船舶用インバータシステムが知られている。図13に記載の船舶用インバータシステムは、発電機11と、交流母線12と、3巻変圧器13と、2つの整流器14と、2つのインバータ15と、推進用電動機16と、推進用電動機16によって駆動されるプロペラ17と、を備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図13に記載の船舶用インバータシステムでは、3巻変圧器13を交流母線12に接続するとき、3巻変圧器13に大きな励磁突入電流が流れる。このため、交流母線12の電圧が低下し過ぎないように、十分な容量の電源が必要となる。例えば、3巻変圧器13を交流母線12に接続するとき、発電機11を2台以上運転させておく必要がある。
【0004】
また、図13に記載の船舶用インバータシステムでは、3巻変圧器13が故障すると、インバータ15が健全な場合でも、推進用電動機16を運転できなくなる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、変圧器を交流母線に接続する際の励磁突入電流を抑制可能な船舶用電力供給システムを提供することである。また、本発明の任意付加的な目的は、複数系統の電力供給装置のうちの1つが故障しても、健全な他の電力供給装置を用いて電動機の運転を継続可能な船舶用電力供給システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の実施形態における船舶用電力供給システムは、船内の発電機から電力が供給される交流母線と、前記交流母線に接続され、第1電動機に交流電力を供給する第1系統の電力供給装置と、前記交流母線に接続され、前記第1電動機に交流電力を供給する第2系統の電力供給装置と、を具備し、前記第1系統の電力供給装置は、前記交流母線から交流電力を受け取る第1変圧器と、前記第1変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第1整流回路と、前記第1整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第1電動機に供給する第1インバータと、を有し、前記第2系統の電力供給装置は、前記交流母線から交流電力を受け取る第2変圧器と、前記第2変圧器から供給される交流電流を直流電流に変換する第2整流回路と、前記第2整流回路から供給される直流電流を交流電流に変換して前記第1電動機に供給する第2インバータと、を有し、前記第1変圧器がデルタ-デルタ型の変圧器であり、且つ、前記第2変圧器がデルタ-スター型の変圧器であるか、あるいは、前記第1変圧器がスター-スター型の変圧器であり、且つ、前記第2変圧器がスター-デルタ型の変圧器であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、変圧器を交流母線に接続する際の励磁突入電流を抑制可能な船舶用電力供給システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図2は、第1の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図3は、第1変圧器または第2変圧器の一次側のデルタ結線の一例を模式的に示す図である。
図4は、第1の実施形態の変形例における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図5は、第2の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図6は、第2の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図7は、第2の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図8は、第2の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図9は、第1制御モードから第2制御モードに制御モードが切り替えられることに応じて、第1インバータが受け持つ第1電動機の巻線の長さが変わる様子を模式的に示す図である。
図10は、第2の実施形態における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図11は、第2の実施形態の変形例における船舶用電力供給システムの構成の一例を示す図である。
図12は、第3の実施形態における船舶の一例を示す概略2面図である。
図13は、従来例における船舶用電力供給システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態における船舶用電力供給システム1、および、船舶100に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については、同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しの説明は省略される。
【0010】
(第1の実施形態)
図1乃至図4を参照して、第1の実施形態における船舶用電力供給システム1Aについて説明する。図1、図2は、第1の実施形態における船舶用電力供給システム1Aの構成の一例を示す図である。図3は、第1変圧器32または第2変圧器42の一次側のデルタ結線の一例を模式的に示す図である。図4は、第1の実施形態の変形例における船舶用電力供給システム1Aの構成の一例を示す図である。
(【0011】以降は省略されています)
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