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公開番号
2025080881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2023194237
出願日
2023-11-15
発明の名称
海上構築物の構造及び構築方法
出願人
ジオスター株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
27/52 20060101AFI20250520BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】上部工と斜杭との接続を確実に行い、水平変位の抑制や杭本数の削減等を図る。
【解決手段】海底に打ち込まれ杭頭部が海面近傍に位置する杭部と、前記杭部上に搭載された上部工から構成される海上構築物の構造であって、前記杭部は、複数の鋼管杭の管軸がそれぞれ鉛直線に対して傾斜して構成され、前記上部工は、前記複数の鋼管杭の杭頭上にそれぞれ搭載された複数のプレキャストスラブを互いに連結して構成され、前記複数のプレキャストスラブには、前記複数の鋼管杭のそれぞれの杭頭を収納する収納孔が形成され、前記収納孔は、収納対象である前記鋼管杭の管軸に平行であり、鉛直線に対して傾斜して形成され、互いに隣接する前記複数のプレキャストスラブの連結面は、鉛直線に対して傾斜して上下に重なり、前記連結面の傾斜と上側に重なる側のプレキャストスラブに収納される鋼管杭の管軸の傾斜とが平行となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
海底に打ち込まれ杭頭部が海面近傍に位置する杭部と、前記杭部上に搭載された上部工から構成される海上構築物の構造であって、
前記杭部は、複数の鋼管杭の管軸がそれぞれ鉛直線に対して傾斜して構成され、
前記上部工は、前記複数の鋼管杭の杭頭上にそれぞれ搭載された複数のプレキャストスラブを互いに連結して構成され、
前記複数のプレキャストスラブには、前記複数の鋼管杭のそれぞれの杭頭を収納する収納孔が形成され、
前記収納孔は、収納対象である前記鋼管杭の管軸に平行であり、鉛直線に対して傾斜して形成され、
互いに隣接する前記複数のプレキャストスラブの連結面は、鉛直線に対して傾斜して上下に重なり、前記連結面の傾斜と上側に重なる側のプレキャストスラブに収納される鋼管杭の管軸の傾斜とが平行となるように構成されることを特徴とする、海上構築物の構造。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記杭部は、四角錐台の斜辺を成すように、4本の鋼管杭から構成され、
前記上部工は4枚のプレキャストスラブを互いに連結して構成されることを特徴とする、請求項1に記載の海上構築物の構造。
【請求項3】
隣接する前記複数のプレキャストスラブには、連結面に開口するスリーブがそれぞれ設けられ、
向かい合うスリーブに跨って設置されるスライド鉄筋と、向かい合う前記連結面の間隙及び前記スリーブ内に充填される経時性硬化材により、隣接する前記複数のプレキャストスラブ同士が連結されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の海上構築物の構造。
【請求項4】
前記4本の鋼管杭を海底に打ち込む杭部構築工程と、
前記4枚のプレキャストスラブを順次前記4本の鋼管杭の杭頭上に搭載する搭載工程と、
前記4枚のプレキャストスラブ同士を連結して前記上部工を構築する連結工程と、を含み、
前記搭載工程においては、先に搭載されるプレキャストスラブの連結面は上向きに傾斜し、後の搭載されるプレキャストスラブの連結面は下向きに傾斜し、
前記後に搭載されるプレキャストスラブをその連結面と平行な斜め方向に吊り下げて前記収納孔に前記鋼管杭の杭頭を挿入すると共に、向かい合う連結面同士を上下に重ねることを特徴とする、請求項2に記載の海上構築物の構造の構築方法。
【請求項5】
前記4枚のプレキャストスラブを上面視で左上を第1のプレキャストスラブ、右上を第2のプレキャストスラブ、左下を第3のプレキャストスラブ、右下を第4のプレキャストスラブと呼ぶときに、
前記搭載工程においては、第1のプレキャストスラブ、第2のプレキャストスラブ、第3のプレキャストスラブ、第4のプレキャストスラブ、をこの順で搭載することを特徴とする、請求項4に記載の海上構築物の構造の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、海上構築物の構造及びその構築方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
桟橋やドルフィンといった海上構築物を構築する際には、水底(海底)に立設した杭を基礎として用いる場合がある。このような海上構築物は、水底地盤に打設された複数の杭と、その杭に支持されたコンクリート製の上部工とを備えているのが一般的である。従来は、杭として直杭(垂直杭)を用い、上部工をプレキャスト化する際には、上部工と直杭との接続構造を2重管方式とすることが知られていた。
【0003】
桟橋やドルフィンといった海上構造物の構築においては、水平変位の抑制、杭本数の削減、地形等の要因により垂直杭に代えて斜杭を用いる場合がある。また、上部工としてのコンクリート部材として、現場打ちコンクリートに代えて、例えば工場などで予め製作された部材、いわゆるプレキャストコンクリート部材が用いられることも知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、ドルフィンや桟橋等の杭支持構造物において、斜杭の杭頭部に接合用部材を介してプレキャスト部材を接合させた構造物が開示されている。また、例えば、特許文献2には、水上構造物の施工方法が開示され、仮設足場を利用して水底に立設した斜杭の頭部にプレキャスト部材を設置する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-152089号公報
特開2022-127702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1では、斜杭とプレキャスト部材との接合において接合用部材を介する構成とし、プレキャスト部材の下面に開口する挿入部に対し鉛直方向に沿って接合用部材の突出部を挿入させて固定しており、垂直杭と同様の仕組みを採用している。そのため、接合用部材を用いるなど、接続構造がやや煩雑になり、更なる効率化が求められる。
【0007】
また、上記特許文献2では、簡易に設置および撤去できる仮設足場を用いた施工方法について開示されているものの、斜杭の頭部とプレキャスト部材との接合方法については既知の方法を用いており、更なる効率化が求められる。
【0008】
加えて、上記特許文献1、2のいずれも1つのプレキャスト部材に対し複数の斜杭を挿入して接合させているが、例えば桟橋やドルフィンといった海上構築物を大型化させる際には複数のプレキャスト部材を組み合わせることが求められ、そのような態様に合わせた構造や構築方法が求められる。
【0009】
上記事情に鑑み、本発明の目的は、複数のプレキャストスラブを互いに連結させて構成される上部工を備えた海上構築物の施工において、上部工と斜杭との接続を確実に行い、水平変位の抑制や杭本数の削減等を図ることが可能な海上構築物の構造及びその構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するため、本発明によれば、海底に打ち込まれ杭頭部が海面近傍に位置する杭部と、前記杭部上に搭載された上部工から構成される海上構築物の構造であって、前記杭部は、複数の鋼管杭の管軸がそれぞれ鉛直線に対して傾斜して構成され、前記上部工は、前記複数の鋼管杭の杭頭上にそれぞれ搭載された複数のプレキャストスラブを互いに連結して構成され、前記複数のプレキャストスラブには、前記複数の鋼管杭のそれぞれの杭頭を収納する収納孔が形成され、前記収納孔は、収納対象である前記鋼管杭の管軸に平行であり、鉛直線に対して傾斜して形成され、互いに隣接する前記複数のプレキャストスラブの連結面は、鉛直線に対して傾斜して上下に重なり、前記連結面の傾斜と上側に重なる側のプレキャストスラブに収納される鋼管杭の管軸の傾斜とが平行となるように構成されることを特徴とする、海上構築物の構造が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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