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公開番号2025081167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194754
出願日2023-11-15
発明の名称鋼管杭
出願人ノザキ建工株式会社
代理人弁理士法人エピファニー特許事務所
主分類E02D 5/56 20060101AFI20250520BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】貫入性が損なわれることを抑制することができる鋼管杭を提供することを目的としている。
【解決手段】前記第1翼部と第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第1開口面積とし、前記第2翼部と前記第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第2開口面積としたとき、前記第1仮想平面は、前記鋼管の前記中心軸に直交し、且つ、前記第1終端と第2先端との間の中央の高さ位置を通り、前記第2開口面積は、前記第1開口面積よりも大きい、鋼管杭が提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管の先端部に掘削部を備えた鋼管杭であって、
前記掘削部には、被掘削物を前記鋼管内に取り込むための開放部が設けられ、
前記掘削部は、互いに隣接する平板状の第1及び第2翼部を有し、
前記第1翼部は、前記鋼管の先端面の鋼管縁部のうち第1鋼管縁部に連結し、
前記第2翼部は、前記鋼管縁部に連結する部分である第2鋼管縁部に連結し、
前記鋼管の中心軸方向において、前記第1鋼管縁部は、前記第1鋼管縁部の第1先端から、前記第1鋼管縁部の第1終端に向かうにしたがって、前記鋼管の先端から離れるように延びており、
前記鋼管の前記中心軸方向において、前記第2鋼管縁部は、前記第2鋼管縁部の第2先端から、前記第2鋼管縁部の第2終端に向かうにしたがって、前記鋼管の前記先端から離れるように延びており、
前記鋼管の前記中心軸方向において、前記第2先端と前記鋼管の前記先端との間の距離は、前記第1先端と前記鋼管の前記先端との間の距離よりも大きく、
前記第1翼部と第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第1開口面積とし、
前記第2翼部と前記第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第2開口面積としたとき、
前記第1仮想平面は、前記鋼管の前記中心軸に直交し、且つ、前記第1終端と第2先端との間の中央の高さ位置を通り、
前記第2開口面積は、前記第1開口面積よりも大きい、鋼管杭。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
請求項1に記載の鋼管杭であって、
前記第1翼部が、前記第1仮想平面となす角度を第1傾斜角度とし、
前記第2翼部が、前記第1仮想平面となす角度を第2傾斜角度としたとき、
前記第2傾斜角度は、前記第1傾斜角度よりも大きい、鋼管杭。
【請求項3】
請求項2に記載の鋼管杭であって、
前記第1傾斜角度は、2度以上、20度以下であり、
前記第2傾斜角度は、3度以上、30以下である、鋼管杭。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、
補強部材を更に備え、
前記補強部材は、前記鋼管の内表面に沿うように前記開放部に設けられ、且つ、前記補強部材は、前記第1仮想平面に平行な断面において、先細るように形成されている、鋼管杭。
【請求項5】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、
前記掘削部を前記鋼管の前記中心軸方向から見たときにおいて、前記中心軸の位置を中心とし、前記中心と最遠位置との間の距離を半径とする円形領域を定義したとき、
前記最遠位置は、前記掘削部のうち前記鋼管の前記中心軸から最も離れた部分の位置であり、
前記掘削部を前記鋼管の前記中心軸方向から見たときにおいて、前記掘削部が設けられる範囲は、前記円形領域の全面積に対する70%以上である、鋼管杭。
【請求項6】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、
前記鋼管の前記中心軸を通る第2仮想平面で空間を第1及び第2分割空間に分割した場合、
前記第1翼部は、前記第1分割空間に配置され、
前記第2翼部の少なくとも一部は、前記第2分割空間に配置されている、鋼管杭。
【請求項7】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、
前記掘削部は、3つ以上の複数の翼部を備え、
前記複数の翼部のうち隣接する少なくとも2つの翼部は、前記第1翼部及び前記第2翼部である、鋼管杭。
【請求項8】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、
前記第1翼部の縁が、先細り形状となっている、鋼管杭。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管杭に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管の先端部に翼部を備えた鋼管杭に回転力を与え、地盤に貫入させる技術が各種提案されている(例えば、特許文献1)。翼部の構成には、例えば、螺旋形状のものや、平板形状のものがあり、いずれの形状についても、通常、翼部の厚みは一定である。翼部を螺旋形状とすることで、翼部の安定した推進力を確保しやすくなり、また、翼部を平板形状とすることで、翼部の加工コストを抑制しやすくなる。
【0003】
翼部は、鋼管に対して傾斜配置される場合があるが、このとき、傾斜角度(掘削角度)を小さくすることで、掘削における抵抗を小さくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4267489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
鋼管には、被掘削物(例えば土砂)を鋼管内に取り込むための開放部が形成されている。開放部の形成領域は、翼部によって規定されるが、翼部の傾斜角度を抑えると、その分、当該形成領域の面積が抑えられて、被掘削物が鋼管内に取り込まれにくくなり、鋼管杭の貫入性が損なわれてしまう可能性がある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、貫入性が損なわれることを抑制することができる鋼管杭を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明によれば、鋼管の先端部に掘削部を備えた鋼管杭であって、前記掘削部には、被掘削物を前記鋼管内に取り込むための開放部が設けられ、前記掘削部は、互いに隣接する平板状の第1及び第2翼部を有し、前記第1翼部は、前記鋼管の先端面の鋼管縁部のうち第1鋼管縁部に連結し、前記第2翼部は、前記鋼管縁部に連結する部分である第2鋼管縁部に連結し、前記鋼管の中心軸方向において、前記第1鋼管縁部は、前記第1鋼管縁部の第1先端から、前記第1鋼管縁部の第1終端に向かうにしたがって、前記鋼管の先端から離れるように延びており、前記鋼管の前記中心軸方向において、前記第2鋼管縁部は、前記第2鋼管縁部の第2先端から、前記第2鋼管縁部の第2終端に向かうにしたがって、前記鋼管の前記先端から離れるように延びており、前記鋼管の前記中心軸方向において、前記第2先端と前記鋼管の前記先端との間の距離は、前記第1先端と前記鋼管の前記先端との間の距離よりも大きく、前記第1翼部と第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第1開口面積とし、前記第2翼部と前記第1仮想平面との間における前記開放部の開口面積を第2開口面積としたとき、前記第1仮想平面は、前記鋼管の前記中心軸に直交し、且つ、前記第1終端と第2先端との間の中央の高さ位置を通り、前記第2開口面積は、前記第1開口面積よりも大きい、鋼管杭が提供される。
【0008】
本発明では、例えば掘削における抵抗低下の観点で第1翼部の傾斜角度が抑えられていたとしても、第2開口面積が前記第1開口面積よりも大きく確保されているため、貫入性が損なわれることが抑制される。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
【0010】
[2]好ましくは、[1]に記載の鋼管杭であって、前記第1翼部が、前記第1仮想平面となす角度を第1傾斜角度とし、前記第2翼部が、前記第1仮想平面となす角度を第2傾斜角度としたとき、前記第2傾斜角度は、前記第1傾斜角度よりも大きい、鋼管杭が提供される。
[3]好ましくは、[2]に記載の鋼管杭であって、前記第1傾斜角度は、2度以上、20度以下であり、前記第2傾斜角度は、3度以上、30以下である、鋼管杭が提供される。
[4]好ましくは、請求項1~請求項3の何れか1つに記載の鋼管杭であって、補強部材を更に備え、前記補強部材は、前記鋼管の内表面に沿うように前記開放部に設けられ、且つ、前記補強部材は、前記第1仮想平面に平行な断面において、先細るように形成されている、鋼管杭が提供される。
[5]好ましくは、[1]~[4]の何れか1つに記載の鋼管杭であって、前記掘削部を前記鋼管の前記中心軸方向から見たときにおいて、前記中心軸の位置を中心とし、前記中心と最遠位置との間の距離を半径とする円形領域を定義したとき、前記最遠位置は、前記掘削部のうち前記鋼管の前記中心軸から最も離れた部分の位置であり、前記掘削部を前記鋼管の前記中心軸方向から見たときにおいて、前記掘削部が設けられる範囲は、前記円形領域の全面積に対する70%以上である、鋼管杭が提供される。
[6]好ましくは、[1]~[5]の何れか1つに記載の鋼管杭であって、前記鋼管の前記中心軸を通る第2仮想平面で空間を第1及び第2分割空間に分割した場合、前記第1翼部は、前記第1分割空間に配置され、前記第2翼部の少なくとも一部は、前記第2分割空間に配置されている、鋼管杭が提供される。
[7]好ましくは、[1]~[6]の何れか1つに記載の鋼管杭であって、前記掘削部は、3つ以上の複数の翼部を備え、前記複数の翼部のうち隣接する少なくとも2つの翼部は、前記第1翼部及び前記第2翼部である、鋼管杭が提供される。
[8]好ましくは、[1]~[7]の何れか1つに記載の鋼管杭であって、前記第1翼部の縁が、先細り形状となっている、鋼管杭が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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