特許ウォッチ

公開番号2025080633
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193917
出願日2023-11-14
発明の名称掃除機および掃除システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類A47L 9/28 20060101AFI20250519BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】破損等の異常につながる外部からの衝撃を検出することができる掃除機および掃除システムを提供する。
【解決手段】掃除機は、塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、吸込口を有する吸込具と、吸込具が着脱自在に取り付けられ、吸引手段と吸込具との間に気流が通る風路を形成する筐体と、筐体に設けられ、3軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、加速度センサの検出結果に基づいて、筐体または吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定する推定装置と、を備えた。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、
吸込口を有する吸込具と、
前記吸込具が着脱自在に取り付けられ、前記吸引手段と前記吸込具との間に前記気流が通る風路を形成する筐体と、
前記筐体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、
前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記筐体または前記吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定する推定装置と、
を備えた掃除機。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記吸込具が前記筐体に取り付けられているか否かを検出する着脱センサ、
を更に備え、
前記推定装置は、前記加速度センサの検出結果および前記着脱センサの検出結果に基づいて、前記発生衝撃の位置を推定する請求項１に記載の掃除機。
【請求項３】
前記推定装置は、前記加速度センサの検出結果および前記着脱センサの検出結果に基づいて、前記筐体または前記吸込具に与えられた前記発生衝撃の大きさを推定する請求項２に記載の掃除機。
【請求項４】
前記推定装置は、前記着脱センサの検出結果と前記発生衝撃の位置とに基づいて、前記発生衝撃の位置と前記加速度センサとの間に存在する材料の材料特性を抽出し、前記発生衝撃によって前記加速度センサが検出した加速度の時間による変化量の振幅と前記材料特性とに基づいて、前記筐体または前記吸込具に与えられた前記発生衝撃の大きさを推定する請求項３に記載の掃除機。
【請求項５】
前記推定装置は、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記加速度センサに対して前記発生衝撃が与えられた方向を推定し、前記着脱センサの検出結果と前記発生衝撃が与えられた方向とに基づいて前記発生衝撃の位置を推定する請求項２から請求項４のいずれか一項に記載の掃除機。
【請求項６】
前記吸込具は、
前記吸込口を有するヘッド体と、
管状を呈し、一端部において前記ヘッド体に着脱自在に取り付けられ、他端部において前記筐体に着脱自在に取り付けられ、前記ヘッド体と前記筐体とを繋ぐ管体と、
を有し、
前記着脱センサは、前記筐体と前記管体とが取り付けられているか否か、および前記管体と前記ヘッド体とが取り付けられているか否かを検出可能である請求項２から請求項４のいずれか一項に記載の掃除機。
【請求項７】
前記ヘッド体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能なヘッド加速度センサ、
を更に備え、
前記推定装置は、前記加速度センサの検出結果と前記ヘッド加速度センサの検出結果とに基づいて、前記吸込具の外部に与えられた前記発生衝撃の位置を推定する請求項６に記載の掃除機。
【請求項８】
前記筐体は、スティック型クリーナーの形状を呈し、前記吸引手段を内部に格納した請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の掃除機。
【請求項９】
塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、吸込口を有する吸込具と、前記吸込具が着脱自在に取り付けられ、前記吸引手段と前記吸込具との間に前記気流が通る風路を形成する筐体と、を有した掃除機と、
前記筐体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、
前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記筐体または前記吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定する推定装置と、
前記加速度センサの検出結果および前記推定装置で推定された結果に基づいて、前記掃除機の扱い方に関する点数を算出して表示する表示装置と、
を備えた掃除システム。
【請求項１０】
前記表示装置は、前記加速度センサの検出結果および前記推定装置で推定された結果に基づいて、前記掃除機の扱い方に関するコメントを生成して表示する請求項９に記載の掃除システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、掃除機および掃除システムに関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、掃除機を開示する。当該掃除機には、加速度センサが設けられる。当該掃除機では、加速度センサによって検出された振動に基づいて、フィルタの目詰まり、ブラシが回らなくなっている、等の異常が検出され得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－０７４５４４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載の掃除機が掃除中に壁に衝突すると、ヘッド体等が破損してしまう恐れがある。当該掃除機では、異常であるかどうかは、このような破損が起こった後に検出され得る。即ち、当該掃除機では、衝突などの破損に繋がる事象の発生を検出することができない。
【０００５】
本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、破損等の異常につながる外部からの衝撃を検出することができる掃除機および掃除システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る掃除機は、塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、吸込口を有する吸込具と、前記吸込具が着脱自在に取り付けられ、前記吸引手段と前記吸込具との間に前記気流が通る風路を形成する筐体と、前記筐体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記筐体または前記吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定する推定装置と、を備えた。
【０００７】
本開示に係る掃除システムは、塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、吸込口を有する吸込具と、前記吸込具が着脱自在に取り付けられ、前記吸引手段と前記吸込具との間に前記気流が通る風路を形成する筐体と、を有した掃除機と、前記筐体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記筐体または前記吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定する推定装置と、前記加速度センサの検出結果および前記推定装置で推定された結果に基づいて、前記掃除機の扱い方に関する点数を算出して表示する表示装置と、を備えた。
【０００８】
本開示に係る掃除システムは、塵埃を吸い込むための気流を発生させる吸引手段と、吸込口を有する吸込具と、前記吸込具が着脱自在に取り付けられ、前記吸引手段と前記吸込具との間に前記気流が通る風路を形成する筐体と、を有した掃除機と、前記筐体に設けられ、３軸方向の加速度を検出可能な加速度センサと、前記加速度センサの検出結果に基づいて、前記掃除機の移動速度を算出し、前記筐体または前記吸込具の外部に与えられた発生衝撃の位置を推定し、前記掃除機の移動速度および前記発生衝撃の位置を含む情報を送信する推定装置と、前記推定装置から送信された前記掃除機の移動速度および前記発生衝撃の位置を含む情報を蓄積するサーバ装置と、を備えた。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、推定装置は、加速度センサの検出結果に基づいて、筐体または吸込具に与えられた発生衝撃の位置を推定する。このため、破損等の異常につながる外部からの衝撃を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
実施の形態１における掃除機の断面図である。
実施の形態１における掃除システムの機能ブロック図である。
実施の形態１における掃除機に与えられた発生衝撃の第１例を示す模式図である。
実施の形態１における加速度センサが第１例によって検出した加速度を示す図である。
実施の形態１における掃除機に与えられた発生衝撃の第２例を示す模式図である。
実施の形態１における加速度センサが第２例によって検出した加速度を示す図である。
実施の形態１における掃除機に与えられた発生衝撃の第３例を示す模式図である。
実施の形態１における加速度センサが第３例によって検出した加速度を示す図である。
実施の形態１における掃除システムのＵＩ画面が表示された携帯端末の図である。
実施の形態１における掃除システムの推定装置が行う動作の例を示すフローチャートである。
実施の形態１における掃除システムの携帯端末が行う動作の例を示すフローチャートである。
実施の形態２における掃除機に与えられた発生衝撃の第４例を示す模式図である。
実施の形態２における掃除システムの加速度センサおよびヘッド加速度センサが第４例によって検出した加速度を示す図である。
実施の形態２における掃除機に与えられた発生衝撃の第５例を示す模式図である。
実施の形態２における掃除システムの加速度センサおよびヘッド加速度センサが第５例によって検出した加速度を示す図である。
実施の形態３における掃除機の斜視図である。
実施の形態１から３における掃除システムの推定装置のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許