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公開番号2025076785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188644
出願日2023-11-02
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20250509BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力系統の状態を精度良く推定する情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、電力系統に含まれる負荷の有効電力の第1合計値及び無効電力の第2合計値を取得する第1取得部と、前記電力系統の送り出し点に対応する第1ノードN01、配電用変圧器の一次側の所定の点に対応する第2ノードN02、配電用変圧器の二次側の所定の点に対応する第3ノードN03、少なくとも電力系統に含まれる負荷を仮想的にまとめた第4ノードN04、第1、第2ノードを接続する第1ブランチB01、第2、第3ノードを接続する第2ブランチB02、第3、第4ノードを接続する第3ブランチB03を含むモデルを取得する第2取得部と、第4ノードの有効電力及び無効電力が夫々第1合計値及び第2合計値である場合の、配電用変圧器の一次側及び二次側の間の変圧比を変更可能なタップの位置及び第3ノードの電圧を計算する第1計算部と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
線路電圧降下補償方式によって一次側及び二次側の間の変圧比をタップで変更可能な配電用変圧器と、前記配電用変圧器の二次側に一端が接続された複数の配電線と、前記複数の配電線のそれぞれに接続された複数の負荷と、を含む電力系統の状態を計算する情報処理装置であって、
前記電力系統に含まれる前記負荷の有効電力の第1合計値及び無効電力の第2合計値を取得する第1取得部と、
前記電力系統の送り出し点に対応する第1ノード、前記配電用変圧器の一次側の所定の点に対応する第2ノード、前記配電用変圧器の二次側の所定の点に対応する第3ノード、少なくとも前記電力系統に含まれる前記負荷を仮想的にまとめた第4ノード、前記第1及び第2ノードを接続する第1ブランチ、前記第2及び第3ノードを接続する第2ブランチ、前記第3及び第4ノードを接続する第3ブランチを含むモデルを取得する第2取得部と、
前記モデルと、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報とに基づいて、前記第4ノードの有効電力及び無効電力がそれぞれ前記第1及び第2合計値である場合の前記タップの位置及び前記第3ノードの電圧を計算する第1計算部と、を備える、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記モデルを生成する生成部を更に備える、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記電力系統は、前記複数の配電線のそれぞれに前記負荷よりも上流側に設置された第1センサを更に含み、
前記第1取得部は、前記複数の配電線のそれぞれの前記第1センサの有効電力の測定値の合計値を前記第1合計値として取得し、前記複数の配電線のそれぞれの前記第1センサの無効電力の測定値の合計値を前記第2合計値として取得する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記第4ノードは、前記負荷及び前記電力系統に含まれる発電設備を仮想的にまとめたノードである、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一に記載の情報処理装置であって、
計算された前記第3ノードの電圧を、前記複数の配電線のそれぞれの上流端の電圧として、前記複数の配電線のうち少なくとも一の配電線を含む前記電力系統の区間について潮流計算を実行する第2計算部を更に備える、
情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が、線路電圧降下補償方式によって一次側及び二次側の間の変圧比をタップで変更可能な配電用変圧器と、前記配電用変圧器の二次側に一端が接続された複数の配電線と、前記複数の配電線のそれぞれに接続された複数の負荷と、を含む電力系統の状態を計算する情報処理方法であって、
前記電力系統に含まれる前記負荷の有効電力の第1合計値及び無効電力の第2合計値を取得するステップと、
前記電力系統の送り出し点に対応する第1ノード、前記配電用変圧器の一次側の所定の点に対応する第2ノード、前記配電用変圧器の二次側の所定の点に対応する第3ノード、前記電力系統に含まれる前記負荷を仮想的にまとめた第4ノード、前記第1及び第2ノードを接続する第1ブランチ、前記第2及び第3ノードを接続する第2ブランチ、前記第3及び第4ノードを接続する第3ブランチを含むモデルを取得するステップと、
前記モデルと、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報とに基づいて、前記第4ノードの有効電力及び無効電力がそれぞれ前記第1及び第2合計値である場合の前記タップの位置及び前記第3ノードの電圧を計算するステップと、を含む、
情報処理方法。
【請求項7】
情報処理装置に、線路電圧降下補償方式によって一次側及び二次側の間の変圧比をタップで変更可能な配電用変圧器と、前記配電用変圧器の二次側に一端が接続された複数の配電線と、前記複数の配電線のそれぞれに接続された複数の負荷と、を含む電力系統の状態を計算する情報処理プログラムであって、
前記電力系統に含まれる前記負荷の有効電力の第1合計値及び無効電力の第2合計値を取得する第1取得部と、
前記電力系統の送り出し点に対応する第1ノード、前記配電用変圧器の一次側の所定の点に対応する第2ノード、前記配電用変圧器の二次側の所定の点に対応する第3ノード、前記電力系統に含まれる前記負荷を仮想的にまとめた第4ノード、前記第1及び第2ノードを接続する第1ブランチ、前記第2及び第3ノードを接続する第2ブランチ、前記第3及び第4ノードを接続する第3ブランチを含むモデルを取得する第2取得部と、
前記モデルと、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報とに基づいて、前記第4ノードの有効電力及び無効電力がそれぞれ前記第1及び第2合計値である場合の前記タップの位置及び前記第3ノードの電圧を計算する第1計算部と、を実現させる、
情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電力系統における配電線の状態を推定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、変電所に設置された線路電圧降下補償方式による配電用変圧器の二次側の複数の配電線の状態を推定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許6132994号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配電用変圧器の制御方式として、プログラムコントロール方式と、線路電圧降下補償(LDC:Line Drop Compensation)方式とが知られている。
【0005】
プログラムコントロール方式は、複数の配電線の上流端の電圧を時間帯に応じて所定の値となるよう制御する方式である。LDC方式は、配電用変圧器の二次側の所定の点の電圧を、電力系統の負荷の状態に応じた所定の値となるよう制御する方式である。
【0006】
近年、配電線に接続される太陽光発電設備等の発電設備が大量に導入されるようになり、プログラムコントロール方式を用いる利点が薄れ、LDC方式が用いられる場合が増加している。
【0007】
しかしながら、LDC方式の場合、プログラムコントロール方式に比べて配電線の上流端の電圧を精度良く把握することが困難になる。
【0008】
特許文献1に記載された発明では、配電線の上流端の電圧の精度について考慮されていないため、配電線の状態の計算の精度が劣化するおそれがある。
【0009】
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、電力系統の状態を精度良く推定することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための一の発明は、線路電圧降下補償方式によって一次側及び二次側の間の変圧比をタップで変更可能な配電用変圧器と、前記配電用変圧器の二次側に一端が接続された複数の配電線と、前記複数の配電線のそれぞれに接続された複数の負荷と、を含む電力系統の状態を計算する情報処理装置であって、前記電力系統に含まれる前記負荷の有効電力の第1合計値及び無効電力の第2合計値を取得する第1取得部と、前記電力系統の送り出し点に対応する第1ノード、前記配電用変圧器の一次側の所定の点に対応する第2ノード、前記配電用変圧器の二次側の所定の点に対応する第3ノード、少なくとも前記電力系統に含まれる前記負荷を仮想的にまとめた第4ノード、前記第1及び第2ノードを接続する第1ブランチ、前記第2及び第3ノードを接続する第2ブランチ、前記第3及び第4ノードを接続する第3ブランチを含むモデルを取得する第2取得部と、前記モデルと、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報とに基づいて、前記第4ノードの有効電力及び無効電力がそれぞれ前記第1及び第2合計値である場合の前記タップの位置及び前記第3ノードの電圧を計算する第1計算部と、を備える、情報処理装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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