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公開番号
2025073180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023183716
出願日
2023-10-26
発明の名称
給湯システム
出願人
株式会社ノーリツ
代理人
個人
主分類
F24D
17/00 20220101AFI20250502BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】即湯運転中に給湯端末が開状態とされたときには、その旨が的確に察知されて湯水循環用のポンプの駆動を停止する制御を適切に行なうことが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】給湯システムSYの制御手段6は、ポンプPが駆動されて即湯運転が行なわれているときに、湯水循環経路Cにおける湯水流量が、所定の基準流量Qa以上となり、かつその時間が所定の第1の時間以上になったときには、給湯端末8が開状態であると判断してポンプPの駆動を停止させるように構成されているとともに、この給湯システムSYの試運転モード設定時において、ポンプPが駆動された場合には、その際の湯水循環経路Cにおける湯水流量を検出し、その検出値Qbに基づいて基準流量Qaを決定可能である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
入水口および出湯口に繋がった内部湯水流路ならびにこの内部湯水流路に設けられた湯水加熱部を有し、かつ前記入水口に入水した湯水を加熱してから前記出湯口に到達させることが可能な給湯器と、
この給湯器の外部に配され、かつ前記入水口への湯水供給および前記出湯口から給湯端末への湯水供給を可能とする外部湯水流路と、
前記給湯器とは別体の装置として構成されて、前記外部湯水流路に設けられており、かつ前記給湯端末の閉状態時において、湯水を前記外部湯水流路および前記内部湯水流路の所定の湯水循環経路で循環させる即湯運転を可能とする湯水循環用のポンプと、
このポンプの駆動のオン・オフ制御を実行可能な制御手段と、
前記即湯運転時の前記湯水循環経路における湯水流量を検出するための流量センサと、
を備えている、給湯システムであって、
前記制御手段は、前記ポンプが駆動されて前記即湯運転が行なわれているときに、前記湯水循環経路における湯水流量が、所定の基準流量以上となり、かつその時間が所定の第1の時間以上になったときには、前記給湯端末が開状態であると判断して前記ポンプの駆動を停止させるように構成されているとともに、
この給湯システムの試運転モードの設定時において、前記ポンプが駆動された場合には、その際の前記湯水循環経路における湯水流量を検出し、かつこの検出値に基づいて前記基準流量を決定可能な構成とされていることを特徴とする、給湯システム。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の給湯システムであって、
前記制御手段は、前記試運転モードの設定時における前記ポンプの駆動が、所定の第2の時間以上行なわれた場合に、その期間中に検出される湯水流量の前記検出値の変動幅が所定の範囲内にある正常値であるか否かの判断処理を実行し、
正常値であると判断した場合には、前記検出値に基づいて前記基準流量を決定する一方、正常値でないと判断した場合には、前記検出値に基づいて前記基準流量は決定せず、その後に前記判断処理が再度繰り返されることによって得られる正常値としての前記検出値に基づき、前記基準流量を決定可能な構成とされている、給湯システム。
【請求項3】
請求項1に記載の給湯システムであって、
前記給湯器として、給湯負荷に対して優先的に運転されるメイン給湯器、およびこのメイン給湯器だけでは熱量不足を生じるときに補完運転されるサブ給湯器を備えており、
前記即湯運転が行なわれるときには、前記メイン給湯器のみによって前記湯水循環経路を循環する湯水の加熱がなされる一方、前記サブ給湯器は、湯水の加熱が禁止された状態を維持しており、前記メイン給湯器の前記ポンプの駆動が停止されない限りは、前記サブ給湯器の補完運転は許容されない構成とされている、給湯システム。
【請求項4】
請求項1に記載の給湯システムであって、
前記湯水循環経路のうち、前記湯水加熱部の入口側の湯水温度を検出するための温度センサを、さらに備えており、
前記制御手段は、前記即湯運転開始時からの前記湯水循環経路における湯水の積算流量が、前記湯水循環経路の容量に対応して設定された所定の基準容量に達しているにも拘わらず、前記湯水循環経路における湯水の温度が所定の第1の温度以上に上昇しない場合には、前記給湯端末が開状態であると判断して前記ポンプの駆動を停止させるように構成されている、給湯システム。
【請求項5】
請求項4に記載の給湯システムであって、
前記制御手段は、この給湯システムの前記試運転モードでの前記即湯運転が行なわれたときには、前記湯水加熱部から前記湯水循環経路への加熱湯水の送り出しが開始された時
点から、前記加熱湯水が前記温度センサに到達して前記温度センサによる検出温度が所定の第2の温度以上に上昇するまでの前記湯水循環経路の湯水流量を求め、この湯水流量に基づいて前記所定の基準容量を決定可能な構成とされている、給湯システム。
【請求項6】
入水口および出湯口に繋がった内部湯水流路ならびにこの内部湯水流路に設けられた湯水加熱部を有し、かつ前記入水口に入水した湯水を加熱してから前記出湯口に到達させることが可能な給湯器と、
この給湯器の外部に配され、かつ前記入水口への湯水供給および前記出湯口から給湯端末への湯水供給を可能とする外部湯水流路と、
前記給湯器とは別体の装置として構成されて、前記外部湯水流路に設けられており、かつ前記給湯端末の閉状態時において、湯水を前記外部湯水流路および前記内部湯水流路の所定の湯水循環経路で循環させる即湯運転を可能とする湯水循環用のポンプと、
このポンプの駆動のオン・オフ制御を実行可能な制御手段と、
前記即湯運転時の前記湯水循環経路における湯水流量を検出するための流量センサと、
前記湯水循環経路のうち、前記湯水加熱部の入口側の湯水温度を検出するための温度センサと、
を備えている、給湯システムであって、
前記制御手段は、前記即湯運転開始時からの前記湯水循環経路における湯水の積算流量が、前記湯水循環経路の容量に対応して設定された所定の基準容量に達しているにも拘わらず、前記湯水循環経路における湯水の温度が所定の第1の温度以上に上昇しない場合には、前記給湯端末が開状態であると判断して前記ポンプの駆動を停止させるように構成されているとともに、
この給湯システムの試運転モードでの前記即湯運転が行なわれたときには、前記湯水加熱部から前記湯水循環経路への加熱湯水の送り出しが開始された時点から、前記加熱湯水が前記温度センサに到達して前記温度センサによる検出温度が所定の第2の温度以上に上昇するまでの前記湯水循環経路の湯水流量を求め、この湯水流量に基づいて前記所定の基準容量を決定可能な構成とされていることを特徴とする、給湯システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、即湯運転が可能な給湯システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【0002】
ここで、本明細書における「即湯運転」とは、給湯システムにおける給湯端末が開状態とされた際に、この給湯端末から所定温度以上の湯水を即座に流出させることができるように、給湯端末に繋がっている湯水流路において所定温度以上の加熱湯水を循環・滞留させておくための動作である。
【背景技術】
【0003】
本出願人は、従来の給湯システムの具体例として、特許文献1の図11,図13に記載のものを先に提案している。
この従来の給湯システムは、湯水加熱が可能な給湯器と、この給湯器とは別体の装置として構成されたポンプとを備えており、このポンプは、給湯器の外部(給湯器の外装ケースの外部)に接続されている外部湯水流路に設けられている。給湯端末が閉状態にあるときに、前記ポンプを駆動させることにより、外部湯水流路の湯水を給湯器の入水口に送り込み、所定の湯水循環経路で循環させる即湯運転が可能である。この即湯運転時には、湯水が給湯器内の湯水加熱部を通過するため、湯水循環経路の湯水を所定温度以上に加熱しておくことができる。したがって、給湯端末が開状態とされた際には、この給湯端末から所定温度以上の加熱湯水を即座に出湯させることが可能である。
このような給湯システムにおいては、前記ポンプは給湯器(の外装ケース内)に組み込まれていない。このため、前記ポンプとしては、たとえば給湯器とは別個に準備された現地調達品を用いることが可能であり、システム構築に際しての融通性に優れる。
【0004】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
【0005】
すなわち、ポンプを駆動させて即湯運転を行なっている期間中に、給湯端末が開状態とされたときには、その旨が的確に察知されてポンプの駆動が停止されることが要望される。給湯端末が開状態とされ、この給湯端末への湯水供給が行なわれているにも拘わらず、ポンプの駆動が継続したままであることは種々の観点から好ましいものではないからである。
そこで、特許文献1においては、即湯運転時には、流量センサを利用して湯水循環経路における実際の湯水流量(単位時間当たりの流量)を計測し、これを実績流量値として適当な制御手段に記憶させておく。この実績流量値は、給湯端末が全閉状態にあるときの値である。一方、即湯運転時において、湯水循環経路における湯水の流量が、前記実績流量値以上になったときには、給湯端末が開状態にされたものと判断し、ポンプの駆動を停止させるようにしている。
【0006】
ところが、このような構成によれば、即湯運転時に給湯端末が開状態とされたことを確実に察知するには、それ以前に即湯運転が繰り返し実行され、前記実績流量値として適正な値が求められている必要がある。したがって、たとえば給湯システムの使用開始初期においては、即湯運転時に給湯端末が開状態とされたことを適切に察知することが難しい不具合がある。
なお、ポンプが給湯器の外部に設けられている場合は、ポンプが給湯器内に組み込まれている場合と比較すると、即湯運転時の湯水循環経路における湯水の流量変化が給湯端末の開状態に起因するのか、あるいはポンプの駆動状態の変化に起因するのかの判別は、より難しいものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-1712号公報
特開2021-85549号公報
特許第5505129号公報
特開2021-183890号公報
特許第3810187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、即湯運転中に給湯端末が開状態とされたときには、その旨が的確に察知されて湯水循環用のポンプの駆動を停止する制御を適切に行なうことが可能な給湯システムを提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明の第1の側面により提供される給湯システムは、入水口および出湯口に繋がった内部湯水流路ならびにこの内部湯水流路に設けられた湯水加熱部を有し、かつ前記入水口に入水した湯水を加熱してから前記出湯口に到達させることが可能な給湯器と、この給湯器の外部に配され、かつ前記入水口への湯水供給および前記出湯口から給湯端末への湯水供給を可能とする外部湯水流路と、前記給湯器とは別体の装置として構成されて、前記外部湯水流路に設けられており、かつ前記給湯端末の閉状態時において、湯水を前記外部湯水流路および前記内部湯水流路の所定の湯水循環経路で循環させる即湯運転を可能とする湯水循環用のポンプと、このポンプの駆動のオン・オフ制御を実行可能な制御手段と、前記即湯運転時の前記湯水循環経路における湯水流量を検出するための流量センサと、を備えている、給湯システムであって、前記制御手段は、前記ポンプが駆動されて前記即湯運転が行なわれているときに、前記湯水循環経路における湯水流量が、所定の基準流量以上となり、かつその時間が所定の第1の時間以上になったときには、前記給湯端末が開状態であると判断して前記ポンプの駆動を停止させるように構成されているとともに、この給湯システムの試運転モードの設定時において、前記ポンプが駆動された場合には、その際の前記湯水循環経路における湯水流量を検出し、かつこの検出値に基づいて前記基準流量を決定可能な構成とされていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
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