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公開番号2025065971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175520
出願日2023-10-10
発明の名称搬送装置及び電子線照射システム
出願人株式会社NHVコーポレーション
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類G21K 5/10 20060101AFI20250415BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】回転軸の回転に対してプーリを回転させる際に、切り替えに複雑な制御を行う必要がない一方で、搬送物の緩み等を軽減できる搬送装置及び電子線照射システムを提供する。
【解決手段】搬送装置4は、駆動装置42からの動力によって回転すると共に、間隔をおいて配置された一対の回転軸41と、一対の回転軸41の各々によって回転可能に支持され、長尺な搬送物W1が巻き掛けられる一対の巻掛け部5とを備える。一対の巻掛け部5の少なくとも一方の巻掛け部5は、回転軸41に沿って並ぶ複数のプーリ51を有する。複数のプーリ51の各々は、回転軸41が通されかつ導体からなる内筒部512を含む。複数のプーリ51と回転軸41との間に軸受7が介在することで、複数のプーリ51の各々が独立して回転可能である。回転軸41には、磁界を発生させる磁界発生部53が、内筒部512に対向する部分に配置される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動装置からの動力によって回転すると共に、間隔をおいて配置された一対の回転軸と、
前記一対の回転軸の各々によって回転可能に支持され、長尺な搬送物が巻き掛けられる一対の巻掛け部と、
を備え、
一対の巻掛け部の少なくとも一方の巻掛け部は、前記回転軸に沿って並ぶ複数のプーリを有し、
前記複数のプーリの各々は、前記回転軸が通されかつ導体からなる内筒部を含み、
前記複数のプーリの各々は、前記内筒部と前記回転軸との間に軸受が介在することで、独立して回転可能に構成されており、
前記回転軸には、磁界を発生させる磁界発生部が、前記内筒部に対向する部分に配置されている、
搬送装置。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記磁界発生部を複数有し、
複数の前記磁界発生部は、前記回転軸の軸方向に沿って間隔をおいて配置され、各々の前記プーリの前記内筒部に対向する部分に配置されている、
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記磁界発生部を複数有し、
複数の前記前記磁界発生部は、前記回転軸の回転方向において一定の間隔で配置されている、
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記磁界発生部は、永久磁石である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置と、
前記搬送装置に巻き掛けられた前記搬送物に対して、電子線を照射する電子線照射装置と、
を備える、電子線照射システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置及び電子線照射システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の搬送装置が記載されている。特許文献1に記載の搬送装置は、間隔をおいて配置された一対のプーリ群を備えている。プーリ群に含まれる各々のプーリは、回転軸に対して軸受を介して回転可能に支持されており、複数のプーリが独立して回転可能に構成されている。
【0003】
一対のプーリ群には、被覆電線等の長尺な搬送物が巻き掛けられている。搬送装置は、電子線照射装置の電子線照射エリアが搬送物上に位置するように設置されている。一対のプーリ群が回転軸を中心に回転することで、搬送物が電子線照射エリアを何度も往復する。これによって、搬送物に対して電子線を照射することができる。
【0004】
搬送装置には、回転軸に対してプーリの回転を止める相対回転ロック状態と、これを解除する相対回転許容状態とに切り替え可能なブレーキ機構が設けられている。駆動装置からの動力をプーリに伝達させる場合、ブレーキ機構を相対回転ロック状態に切り替えることで、駆動装置からの動力を、回転軸を通してプーリに伝達させることができる。
【0005】
一方、長尺な搬送物が一対のプーリ群に巻き掛けられた状態で一対のプーリ群が回転すると、特に、加速期間や減速期間において、プーリの回転速度と回転軸の回転速度とに差が生じ得る。このため、ブレーキ機構を相対回転許容状態に切り替えることで、複数のプーリが独立して回転し得るため、各々のプーリの回転速度の差を吸収することができる。これによって、搬送物の緩みや外れ(以下、緩み等という)を軽減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-36595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、上記特許文献1のブレーキ機構は、プーリ群の加減速期間において、相対回転ロック状態に切り替え、定速期間において、相対回転許容状態に切り替えるように制御装置によって制御される。しかしながら、プーリ群の加速度に応じてブレーキ機構を切り替える制御は比較的複雑であるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、上記事情に鑑みてなされ、回転軸に対するプーリの相対的な回転と相対的な停止とを、切替え制御を行わなくても、プーリに対する搬送物の緩み等を軽減できる搬送装置及び電子線照射システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る一態様の搬送装置は、駆動装置からの動力によって回転すると共に、間隔をおいて配置された一対の回転軸と、前記一対の回転軸の各々によって回転可能に支持され、長尺な搬送物が巻き掛けられる一対の巻掛け部と、を備える。一対の巻掛け部の少なくとも一方の巻掛け部は、前記回転軸に沿って並ぶ複数のプーリを有する。前記複数のプーリの各々は、前記回転軸が通されかつ導体からなる内筒部を含む。前記複数のプーリの各々は、前記内筒部と前記回転軸との間に軸受が介在することで、独立して回転可能に構成されている。前記回転軸には、磁界を発生させる磁界発生部が、前記内筒部に対向する部分に配置されている。
【0010】
本発明に係る一態様の電子線照射システムは、上記の搬送装置と、前記搬送装置に巻き掛けられた前記搬送物に対して、電子線を照射する電子線照射装置と、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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