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公開番号
2025062968
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172388
出願日
2023-10-03
発明の名称
通信機、通信制御方法、及び通信制御プログラム
出願人
株式会社デンソー
代理人
個人
,
個人
主分類
H04B
1/04 20060101AFI20250408BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】要求される通信容量を満足させながら、高温による通信モジュールの低速化を回避する通信機を提供する。
【解決手段】移動体に搭載された通信機100は、少なくとも第1の通信モジュール11及び第2の通信モジュール12を含む複数の通信モジュールを備える通信部10と、第1の通信モジュールの通信容量を示す第1の通信容量情報と、第2の通信モジュールの通信容量を示す第2の通信容量情報と、当該移動体が要求される通信容量を示す要求通信容量情報を取得する通信情報取得部20と、第1の通信モジュールの温度を示す第1の温度情報と、第2の通信モジュールの温度を示す第2の温度情報と、を取得する温度情報取得部21と、要求通信容量情報、第1の通信容量情報、第2の通信容量情報、第1の温度情報及び第2の温度情報に基づいて、通信部10の少なくとも1つの通信モジュールに切り替えて通信を行うように制御する通信制御部30と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
移動体に搭載された通信機(100、200、300)であって、
少なくとも第1の通信モジュール(11)及び第2の通信モジュール(12)を含む複数の通信モジュールを備える通信部(10)と、
前記第1の通信モジュールの通信容量を示す第1の通信容量情報と、前記第2の通信モジュールの通信容量を示す第2の通信容量情報と、当該移動体が要求される通信容量を示す要求通信容量情報と、を取得する通信情報取得部(20)と、
前記第1の通信モジュールの温度を示す第1の温度情報と、前記第2の通信モジュールの温度を示す第2の温度情報と、を取得する温度情報取得部(21)と、
前記要求通信容量情報、前記第1の通信容量情報、前記第2の通信容量情報、前記第1の温度情報、及び前記第2の温度情報に基づいて、前記通信部(10)の少なくとも1つの前記通信モジュールを選択して通信を行うように制御する通信制御部(30)と、を備える、
通信機(100、200、300)。
続きを表示(約 3,400 文字)
【請求項2】
前記第1の通信容量情報に基づいて、一定時間後の前記第1の通信モジュールの予測通信容量を示す第1の予測通信容量情報と、前記第2の通信容量情報に基づいて、前記一定時間後の前記第2の通信モジュールの予測通信容量を示す第2の予測通信容量情報と、を推定する予測通信容量情報推定部(22)
前記第1の温度情報に基づいて、前記一定時間後の前記第1の通信モジュールの予測温度を示す第1の予測温度情報と、前記第2の温度情報に基づいて、前記一定時間後の前記第2の通信モジュールの予測温度を示す第2の予測温度情報と、を推定する予測温度情報推定部(23)と、
をさらに備え、
前記通信制御部は、
前記第1の予測温度情報が閾値を超えた場合、前記第2の予測通信容量情報と前記要求通信容量情報を比較し、
前記第2の予測通信容量情報が前記要求通信容量情報を上回る場合に、前記一定時間経過後に前記第2の通信モジュールを使用して通信を行うように制御し
前記第2の予測通信容量情報が前記要求通信容量情報を下回る場合に、前記一定時間を経過する前に前記第2の通信モジュールを使用して通信を行うように制御する、
請求項1に記載の通信機(100)。
【請求項3】
前記通信制御部は、
前記第1の予測温度情報が前記閾値を超えない場合、前記第1の予測通信容量情報と前記要求通信容量情報を比較し、
前記第1の予測通信容量情報が前記要求通信容量情報を下回る場合に、前記一定時間を経過する前に前記第2の通信モジュールを使用して通信を行うように制御する、
請求項2に記載の通信機(100)。
【請求項4】
前記通信部は、第3の通信モジュール(13)をさらに備え、
前記通信情報取得部は、前記第3の通信モジュールの通信容量を示す第3の通信容量情報をさらに取得し、
前記温度情報取得部は、前記第3の通信モジュールの温度を示す第3の温度情報をさらに取得し、
前記通信制御部は、
前記第1の通信容量情報、前記第2の通信容量情報、及び前記第3の通信容量情報に基づいて、前記要求通信容量情報を上回る前記通信モジュールの組み合わせを特定し、
前記第1の通信モジュールに設定した規定温度を示す第1の規定温度情報と前記第1の温度情報との差分である第1の差分、前記第2の通信モジュールに設定した規定温度を示す第2の規定温度情報と前記第2の温度情報との差分である第2の差分、及び前記第3の通信モジュールに設定した規定温度を示す第3の規定温度情報と前記第3の温度情報との差分である第3の差分に基づいて、前記特定した前記通信モジュールの組み合わせの中から、前記第1~第3の差分の最小値が最も大きい前記通信モジュールの組み合わせを決定し、当該決定された組み合わせに含まれる少なくとも1つの前記通信モジュールを使用して通信を行うように制御する、
請求項1に記載の通信機(200)。
【請求項5】
前記通信部は、第3の通信モジュール(13)をさらに備え、
前記通信情報取得部は、前記第3の通信モジュールの通信容量を示す第3の通信容量情報をさらに取得し、
前記温度情報取得部は、前記第3の通信モジュールの温度を示す第3の温度情報をさらに取得し、
前記第1の通信容量情報に基づいて、一定時間後の前記第1の通信モジュールの予測通信容量を示す第1の予測通信容量情報と、前記第2の通信容量情報に基づいて、前記一定時間後の前記第2の通信モジュールの予測通信容量を示す第2の予測通信容量情報と、前記第3の通信容量情報に基づいて、前記一定時間後の前記第3の通信モジュールの予測通信容量を示す第3の予測通信容量情報と、を推定する予測通信容量情報推定部(22)と、
前記第1の温度情報に基づいて、前記一定時間後の前記第1の通信モジュールの予測温度を示す第1の予測温度情報と、前記第2の温度情報に基づいて、前記一定時間後の前記第2の通信モジュールの予測温度を示す第2の予測温度情報と、前記第3の温度情報に基づいて、前記一定時間後の前記第3の通信モジュールの予測温度を示す第3の予測温度情報と、を推定する予測温度情報推定部(23)と、をさらに備え、
前記通信制御部は、
前記第1の予測通信容量情報、前記第2の予測通信容量情報、及び前記第3の予測通信容量情報に基づいて、前記要求通信容量情報を上回る前記通信モジュールの組み合わせを特定し、
前記第1の通信モジュールに設定した規定温度を示す第1の規定温度情報と前記第1の予測温度情報の差分である第1の差分、前記第2の通信モジュールに設定した規定温度を示す第2の規定温度情報と前記第2の予測温度情報の差分である第2の差分、及び前記第3の通信モジュールに設定した規定温度を示す第3の規定温度情報と前記第3の予測温度情報の差分である第3の差分に基づいて、前記特定した前記通信モジュールの組み合わせの中から、前記第1~第3の差分の最小値が最も大きい前記通信モジュールの組み合わせを決定し、当該決定された組み合わせに含まれる少なくとも1つの前記通信モジュールを使用して通信を行うように制御する、
請求項1に記載の通信機(300)。
【請求項6】
さらに、前記第1、前記2及び前記第3の通信モジュールを冷却する冷却装置を備え、
前記通信制御部は、さらに前記冷却装置の冷却性能を示す冷却性能情報に基づいて、前記第1~第3の差分を補正する、
請求項4又は5に記載の通信機(200、300)。
【請求項7】
さらに、前記第1及び前記2の通信モジュールを冷却する冷却装置を備え、
前記通信制御部は、さらに前記冷却装置の冷却性能を示す冷却性能情報に基づいて、前記第1の通信モジュールに設定した規定温度を示す第1の規定温度情報と前記第1の温度情報又は前記第1の予測温度情報との差分である第1の差分、前記第2の通信モジュールに設定した規定温度を示す第2の規定温度情報と前記第2の温度情報又は前記第2の予測温度情報との差分である第2の差分を補正する、
請求項1~3のいずれかに記載の通信機(100)。
【請求項8】
前記通信制御部は、前記第1の通信モジュール及び前記第2の通信モジュールを使用して通信を行うように制御する場合、
前記第1の差分である第1の余力温度情報(Ma)と、前記第2の差分である第2の余力温度情報(Mb)を算出し、
前記第1の通信モジュールにMa/(Ma+Mb)、前記第2の通信モジュールにMb/(Ma+Mb)の割合に基づいて、送信されるデータを振り分ける、
請求項1、4又は5に記載の通信機(100、200、300)。
【請求項9】
さらに、前記第1の通信容量情報(Sa)と、前記第2の通信容量情報(Sb)を算出し、
前記第1の通信モジュールにSa/(Sa+Sb)*Ma/(Ma+Mb)、前記第2の通信モジュールにSb/(Sa+Sb)*Mb/(Ma+Mb)の割合に基づいて、送信されるデータを振り分ける、
請求項8に記載の通信機(100、200、300)。
【請求項10】
前記通信制御部が行う前記通信モジュールの切り替えを判定するタイミングは、(a)~(c)のいずれかの決定方法で決定する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の通信機(100、200、300)。
(a)それぞれの前記通信モジュールに割り当てられたデータのデータ容量と、前記通信情報取得部で取得したそれぞれの通信容量情報が示す通信容量との差分を比較し、最も小さい差分の値に基づいて決定
(b)前記第1の通信容量情報と前記第2の通信容量情報が示す通信容量の総和と前記要求通信容量との差分に基づいて決定
(c)前記第1の差分と前記第2の差分を比較し、より小さい差分の値に基づいて決定
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として車両等の移動体に取り付けられるとともに、複数の通信モジュールを搭載する通信機、当該通信機で実行する通信制御方法、及び当該通信機で実行可能な通信制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の車両においては、大容量のセルラー通信や、車車間通信及び路車間通信のようなV2X等を用いて、運転支援や自動運転制御を行う技術が注目されている。これに伴い、車両が通信機能を備え、車両のコネクティッド化が進んでいる。
【0003】
特に、車両に運転手が乗車しない完全無人自動運転車両では、車両内及び車両外の有事の際に、車両を遠隔地から監視・支援することが想定されている。このような有事の際には、携帯電話網を利用した通信機が車両に搭載されることが望ましく、通信機には、高い信頼性が求められる。そのため、通信機は複数の通信モジュールを用いることで複数の通信キャリアや複数の通信回線を利用することにより、冗長性を確保して信頼性を高めることが検討されている。
【0004】
一方、複数の通信モジュールを搭載する通信機において、通信モジュールの通信速度の実測値や、特定の通信キャリア又は通信環境等に基づいて、良好な通信環境にある通信モジュールを選択し、選択された通信モジュールを使用し続ける場合、選択された通信モジュールは高温になりやすい。一般的に、通信モジュールには、動作範囲以上の高温となると通信性能を自動的に低下させたり通信機能自体を停止する保護機能が搭載されているため、良好な通信環境にある通信モジュールを使用し続けた場合は、保護機能のために本来の性能を発揮することができないという課題がある。
【0005】
例えば、特許文献1に開示された発明では、無線通信端末において、内部の基板温度が予め設定した温度を超えた場合に、より発熱の少ない通信方式へハンドオーバすることにより、内部の基板の温度上昇を抑制する。
また、特許文献2に開示された発明では、第1通信モジュール及び第2通信モジュールを含む複数の通信モジュールを備える電子装置及び携帯用通信装置において、第1モジュールのデータ処理率及び温度をモニタリングし、データ処理率が基準値以上かつ基準温度以上になった場合に、第2通信モジュールにハンドオーバすることにより、高速通信時の電子装置の過熱を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-244603号公報
特表2019-97170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、本発明者は、詳細な検討の結果、以下の課題を見出した。
特許文献1に記載された従来技術においては、ハンドオーバした通信方式の通信容量が少ない場合、無線通信端末が要求される通信容量を満足できない場合がある。
特許文献2に記載された従来技術においては、第2通信モジュールにハンドオーバした後、第2通信モジュールのみの使用では通信容量が足りず、電子装置及び携帯用通信装置が要求される通信要求を満足できない場合がある。
また、特許文献1及び2に記載された従来技術においては、複数回線を同時に利用する場合(マルチ回線の場合)における温度上昇時について対策が検討されておらず、複数回線を同時に利用する車載通信機へ特許文献1及び2に記載の従来技術を適用する際の信頼度が劣る。
【0008】
本発明は、要求される通信容量を満足させながら高温による通信モジュールの低速化を回避する通信機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様による通信機は、移動体に搭載された通信機(100、200、300)であって、
少なくとも第1の通信モジュール(11)及び第2の通信モジュール(12)を含む複数の通信モジュールを備える通信部(10)と、
前記第1の通信モジュールの通信容量を示す第1の通信容量情報と、前記第2の通信モジュールの通信容量を示す第2の通信容量情報と、当該移動体が要求される通信容量を示す要求通信容量情報を取得する通信情報取得部(20)と、
前記第1の通信モジュールの温度を示す第1の温度情報と、前記第2の通信モジュールの温度を示す第2の温度情報と、を取得する温度情報取得部(21)と、
前記要求通信容量情報、前記第1の通信容量情報、前記第2の通信容量情報、前記第1の温度情報、及び前記第2の温度情報に基づいて、前記通信部(10)の少なくとも1つの通信モジュールを選択して通信を行うように制御する通信制御部(30)と、を備える。
【0010】
なお、特許請求の範囲、及び本項に記載した発明の構成要件に付した括弧内の番号は、本発明と後述の実施形態との対応関係を示すものであり、本発明を限定する趣旨ではない。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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