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公開番号
2025056599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023166175
出願日
2023-09-27
発明の名称
着色樹脂粒子の分散液、水性インク組成物
出願人
三菱鉛筆株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/101 20140101AFI20250401BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】安定性に優れるpH指示薬を内包する着色樹脂粒子の分散液、これを含有する水性インク組成物等を提供する。
【解決手段】 少なくとも、ビニル系モノマーと、pH指示薬とで構成される着色樹脂粒子であって、前記ビニル系モノマーの含有量が着色樹脂粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、pH指示薬の含有量が全ポリマー成分に対して、1質量%以上である着色樹脂粒子が水に分散されていることを特徴とする着色樹脂粒子の分散液。
前記ビニル系モノマーは、芳香族ビニルモノマー又は(メタ)アクリル系モノマーを含むものが好ましく、また、前記pH指示薬は、変色域において無色を呈するものが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも、ビニル系モノマーと、pH指示薬とで構成される着色樹脂粒子であって、前記ビニル系モノマーの含有量が着色樹脂粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、pH指示薬の含有量が全ポリマー成分に対して、1質量%以上である着色樹脂粒子が水に分散されていることを特徴とする着色樹脂粒子の分散液。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記ビニル系モノマーが、芳香族ビニルモノマー又は(メタ)アクリル系モノマーを含むことを特徴とする、請求項1記載の着色樹脂粒子の分散液。
【請求項3】
前記pH指示薬が、変色域において無色を呈することを特徴とする、請求項1又は2記載の着色樹脂粒子の分散液。
【請求項4】
前記pH指示薬が、フタレイン骨格を有する油溶性物質であることを特徴とする、請求項1又は2記載の着色樹脂粒子の分散液。
【請求項5】
前記ビニル系モノマーの含有量が着色樹脂粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%~95質量%であることを特徴とする、請求項1又は2記載の着色樹脂粒子の分散液。
【請求項6】
前記着色樹脂粒子の平均粒子径が20~800nmであることを特徴とする、請求項1又は2記載の着色樹脂粒子の分散液。
【請求項7】
少なくとも、請求項1又は2に記載の着色樹脂粒子の分散液と、水溶性有機溶剤と、水とを含有することを特徴とする水性インク組成物。
【請求項8】
請求項7に記載の水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、pH指示薬を内包する着色樹脂粒子の分散液、これを含有する水性インク組成物等に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、書いた文字や塗布部分がその後、任意にあるいは経時的に、一定の条件下で変色・発色・消色することに需要があり、種々の提案がなされている。
従来から、pH指示薬を用いたインク組成物やpH指示薬を内包等した粒子などは、既に知られており、例えば、
1)pH指示薬が中性付近において無色或いは淡色に変色するpH指示薬を含有することを特徴とする変色性インクジェット用インキ組成物(例えば、特許文献1参照)、
2)水、水溶性有機溶剤、pH指示薬、水酸化ナトリウムおよび有機アミンを含有する消去性インキ組成物を搭載した中綿式のマーキングペンにおいて、前記中綿がポリプロピレン繊維からなることを特徴とするマーキングペン(例えば、特許文献2参照)、
3)蛍光増白剤と、フタレイン骨格を有するpH指示薬と、塩基性物質と、水と、N-アシルアミノ酸及び/又はその塩、N-アシルメチルタウリン及び/又はその塩から選ばれる1種もしくは2種以上とから少なくともなる水性インキ組成物(例えば、特許文献3参照)、
【0003】
4)極性をもつ吸水性ポリマー粒子とpH指示薬とを組み合わせることを特徴とするセンサー機能を有する色素粒子組成物(例えば、特許文献4参照)、
5)イオン性部位及び重合性部位を含む単量体成分(A)と、pH指示部位及び重合性部位を含む単量体成分(B)とを含んで共重合してなるpH指示用共重合体(例えば、特許文献5参照)、
などが知られている。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1~3等のpH指示薬を用いたインク組成物などは、日常生活に適用しようとすると、発色消色の条件をうまく制御できず、描いた描線が消えなかったり、文字や塗布部分を認識できない速度で消色してしまう等の課題があった。更に、pH指示薬としてフタレイン系の染料を溶解してインク組成物に使用すると、著しいにじみを生じたり、安定性に劣り実用に耐えないものであった。
上記特許文献4は、pH指示薬を吸水ポリマーでマイクロカプセル化する技術であるが、繰り返し使用性、固着性を発明の課題としており、本発明とは発明の課題や技術思想が異なるものである。また、上記特許文献5のpH指示用共重合体は、本発明がモノマーとしてイオン性部位(アクリル酸)を含まない点で発明の構成が異なり、また、発明の課題や作用効果も異なるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-286481号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2005-329665号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2007-204573号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開平7-191013号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2012-163484号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、染料としてのpH指示薬を特定の粒子に内包することで、変色性を維持したまま、着色樹脂粒子の分散液として、また、水性インク組成物に使用しても安定性に優れると共に、水性インク組成物では、さらに筆記性能を損なうことなく、にじみ防止に優れる着色樹脂粒子の分散液、これを色材として用いた水性インク組成物、これを搭載した筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、特定のモノマーと、pH指示薬等で構成される着色樹脂粒子であって、前記特定のモノマーの含有量、前記pH指示薬の含有量をそれぞれ特定値以上等とすることにより、上記目的の着色樹脂粒子の分散液、これを用いた水性インク組成物、筆記具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】
すなわち、本発明の着色樹脂粒子の分散液は、少なくとも、ビニル系モノマーと、pH指示薬とで構成される着色樹脂粒子であって、前記ビニル系モノマーの含有量が着色樹脂粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、pH指示薬の含有量が全ポリマー成分に対して、1質量%以上である着色樹脂粒子が水に分散されていることを特徴とする。
前記ビニル系モノマーが、芳香族ビニルモノマー又は(メタ)アクリル系モノマーを含むことが好ましい。
前記pH指示薬が、変色域において無色を呈することが好ましい。
前記pH指示薬が、フタレイン骨格を有する油溶性物質であることが好ましい。
前記ビニル系モノマーの含有量が着色樹脂粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%~95質量%であることが好ましい。
前記着色樹脂粒子の平均粒子径が20~800nmであることが好ましい。
本発明の水性インク組成物は、上記構成の着色樹脂粒子の分散液と、水溶性有機溶剤と、水とを含有することを特徴とする。
本発明の筆記具は、上記構成の水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、染料としてのpH指示薬を特定の粒子に内包することで、変色性を維持したまま、着色樹脂粒子の分散液として、また、水性インク組成物に使用しても安定性に優れると共に、水性インク組成物では、さらに筆記性能を損なうことなく、にじみ防止に優れる着色樹脂粒子の分散液、これを色材として用いた水性インク組成物、これを搭載した筆記具が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、本発明の技術的範囲は下記で詳述する実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。また、本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識(設計事項、自明事項を含む)に基づいて実施することができる。なお、本願における「変色」とは、一定の条件下での、ある色から別の色への変色、有色から無色への消色、又は無色から有色への発色を意味し、「変色性」とは前記「変色」が生じる性質を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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