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公開番号
2025047198
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155545
出願日
2023-09-21
発明の名称
冷却ベスト
出願人
山真製鋸株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A41D
13/005 20060101AFI20250326BHJP(衣類)
要約
【課題】比較的簡易な構成で着用したときに不自然な膨らみはできず、庭に出る程度の際にも手軽に羽織れる着脱の容易な冷却ベストの提供。
【解決手段】隆起した収容部23には相変化部材25が封入されており、収容部23と収容部23との間の凹条部27が関節となって、山折り谷折り可能になっている。身体側の凹凸形状に合わせて収容部23が配列されているので、隆起した収容部23を上手く身体側に触れさせてフィットさせることができる。肩部分9でも自重が掛かった状態でU字状に湾曲してフィットする。従って、収容部23、23、……のそれぞれの上面部は広い面積が無駄なく身体側に触れ合うことになる。この凹条部27は縁で開放されているので、空気の逃げ道となる。夏場は、暑さで汗が多く出て、この汗が蒸発することで蒸れ易くなっているが、この空気の逃げ道から逃がすことで蒸れ難くできている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
後身ごろと左右の前身ごろがそれぞれ肩部分で連なってなるベスト状の遮光表地に、
平坦状フィルムと凹凸状フィルムとが接合されて、前記凹凸状フィルムの凹面と前記平坦状フィルムで囲まれた収容部に熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材が封入されてなる冷却裏地が、前記平坦状フィルム側を重ねて一体化されており、前記収容部どうしの間の隙間が折り可能になっていることを特徴とする冷却ベスト。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
請求項1に記載した冷却ベストにおいて、
冷却裏地は、遮光表地の後身ごろに重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が山折り可能に上下方向に連なって延びていることを特徴とする冷却ベスト。
【請求項3】
請求項1または2に記載した冷却ベストにおいて、
冷却裏地は、遮光表地の後身ごろに重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が山折り可能に左右方向に連なって延びていることを特徴とする冷却ベスト。
【請求項4】
請求項3に記載した冷却ベストにおいて、
冷却裏地は、遮光表地の肩部分に重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が首側から腕側に延びて複数並列しており、それぞれ谷折りされて全体としてU字状に湾曲することを特徴とする冷却ベスト。
【請求項5】
請求項4に記載した冷却ベストにおいて、
後身ごろと左右の前身ごろは、脇下部分でベルトで着脱自在に連結されることを特徴とする冷却ベスト。
【請求項6】
請求項5に記載した冷却ベストにおいて、
遮光表地と冷却裏地の間には断熱シートが介挿されていることを特徴とする冷却ベスト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は冷却ベストに係り、特に相変化部材(Phase Change Material)を用いた冷却ベストに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
高温環境下において作業を行う場合の暑さ対策用に特許文献1の冷却衣服が用いられている。
この冷却衣服は、ファンを用いて、外から衣服本体と身体側との間に取り込まれ、その間を流通した後に外に抜ける空気の流れを強制的に作り出し、人体から出た汗の蒸発をその空気によって促進させることで、身体側を積極的に冷やすようになっており、空気は、衣服本体の開放された縁側である袖や襟側から外に抜ける。
また、特許文献2の冷却衣服もあるが、これは衣服に冷却チューブを編み込んだ状態で這わせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-79747号公報
特開2018-135610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の冷却衣服では、衣服本体と身体側との間に空気が強制的に取り込まれることから、上着に適用すると、ファンを取付けた背中側がどうしても不自然に大きく膨れてしまう。最近では作業用だけでなく日常使いされるようになってきているが、そうなると見栄えも購入を考える際の重要な要素になっている。例えば、バイクに乗って走らせているときに、このような冷却衣服を上着として着用して背中が膨らんだ状態では恰好が悪いと考える人は多い。また、バイクから降りた後はその嵩張る冷却衣服を持ち運ばなければならず、面倒と考える人もいる。更には、庭程度の範囲での草取りなどの作業は、高齢者を含めて家庭内で行う場合が多く、夏場の昨今の猛暑下では、熱中症になる危険性が高くなっているが、庭に出る程度でファンやバッテリーを取付けた長袖の衣服をわざわざ装着しようとする人は少ない。
【0005】
また、特許文献2の冷却衣服では、冷却チューブに冷却媒体である水を通水させるための冷却ユニットが必要になっており、着用して動き回るのは不便である。仮に、冷却ユニットを背中に背負わせれば、衣服の一部となり動きは制限されなくなるが、今度は特許文献1の冷却衣服以上に背中側がどうしても不自然に大きく膨れてしまう。
更には、高齢者を含めて家庭内で行う作業で、冷却ユニットを備えた衣服は手軽に羽織るものになり難い。
【0006】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、比較的簡易な構成で着用したときに不自然な膨らみはできず、庭に出る程度の際にも手軽に羽織れる着脱の容易な冷却ベストを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、後身ごろと左右の前身ごろがそれぞれ肩部分で連なってなるベスト状の遮光表地に、平坦状フィルムと凹凸状フィルムとが接合されて、前記凹凸状フィルムの凹面と前記平坦状フィルムで囲まれた収容部に熱を吸収して固相から液相に変化する相変化部材が封入されてなる冷却裏地が、前記平坦状フィルム側を重ねて一体化されており、前記収容部どうしの間の隙間が折り可能になっていることを特徴とする冷却ベストである。
【0008】
好ましくは、冷却裏地は、遮光表地の後身ごろに重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が山折り可能に上下方向に連なって延びている。
好ましくは、冷却裏地は、遮光表地の後身ごろに重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が山折り可能に左右方向に連なって延びている。
好ましくは、冷却裏地は、遮光表地の肩部分に重ねられて接合される部位では、凹凸状フィルムの凹条面が首側から腕側に延びて複数並列しており、それぞれ谷折りされて全体としてU字状に湾曲する。
好ましくは、後身ごろと左右の前身ごろは、脇下部分でベルトで着脱自在に連結される。
好ましくは、遮光表地と冷却裏地の間には断熱シートが介挿されている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の冷却ベストは、比較的簡易な構成で着用したときに不自然な膨らみはできず、着脱が容易で取り扱い易いものになっている。また、簡易タイプとしては十分な冷却機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係る冷却ベストの正面図である。
図1の冷却ベストの展開状態の背面図である。
図1の冷却ベストの展開状態の正面図である。
図1の冷却ベストの断面イメージ図である。
図1の冷却ベストの肩部分の湾曲状態の断面イメージ図である。
図1の冷却ベストの折畳んだ状態の断面イメージ図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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