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公開番号
2025040381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2024077047
出願日
2024-05-10
発明の名称
シリコン基板構造
出願人
台亞半導體股フン有限公司
,
Taiwan-Asia Semiconductor Corporation
代理人
個人
主分類
C30B
29/06 20060101AFI20250314BHJP(結晶成長)
要約
【課題】安定してエピタキシャル結晶を成長させることができるシリコン基板構造を提供する。
【解決手段】基板1は、第1表面と第2表面12を有する。第1表面は、シリコン(111)格子面の一方の側に形成される。第2表面12は、シリコン(111)格子面の反対側に形成される。第1溝2は、基板1の第2表面12に第1方向D1に沿って設けられる。第2溝3は、基板1の第2表面12に第2方向D2に沿って設けられる。第3溝4は、基板1の第2表面12に第3方向D3に沿って設けられる。第1方向D1は、シリコン(111)格子面からシリコン(1-1-1)格子面への方向として定義される。第2方向D2は、シリコン(-11-1)格子面からシリコン(1-11)格子面への方向として定義される。第3方向D3は、シリコン[1-10]の結晶軸方向として定義される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコン基板構造であって、
シリコン(111)格子面の一方の側に形成される第1表面と、シリコン(111)格子面の反対側に形成される第2表面と、を有する基板と、
前記基板の前記第2表面に第1方向に沿って設けられる第1溝と、
前記基板の前記第2表面に第2方向に沿って設けられる第2溝と、
前記基板の前記第2表面に第3方向に沿って設けられる第3溝と、を備え、
前記第1方向は、シリコン(111)格子面からシリコン(1-1-1)格子面への方向として定義され、前記第2方向は、シリコン(-11-1)格子面からシリコン(1-11)格子面への方向として定義され、前記第3方向は、シリコン[1-10]の結晶軸方向として定義される、シリコン基板構造。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記第1方向はシリコン(111)格子面の第4方向と第1角度をなしており、前記第2方向はシリコン(111)格子面の前記第4方向と第2角度をなしており、前記第4方向は前記第3方向に垂直であり、前記第1角度は前記第2角度と実質的に等しいことを特徴とする請求項1に記載のシリコン基板構造。
【請求項3】
前記第1角度と前記第2角度は35.26±3度であることを特徴とする請求項2に記載のシリコン基板構造。
【請求項4】
前記第1溝は、前記第1方向に平行に並べて配置された複数第1トレンチを有し、前記第2溝は、前記第2方向に平行に並べて配置された複数第2トレンチを有し、前記第3溝は、前記第3方向に平行に並べて配置された複数第3トレンチを有することを特徴とする請求項1に記載のシリコン基板構造。
【請求項5】
前記第1トレンチ、前記第2トレンチ、または前記第3トレンチのいずれかは、連続的または断続的に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のシリコン基板構造。
【請求項6】
前記第1トレンチは第1幅を有し、前記第2トレンチは第2幅を有し、前記第3トレンチは第3幅を有し、前記第1幅、前記第2幅、及び前記第3幅は等しいことを特徴とする請求項4に記載のシリコン基板構造。
【請求項7】
前記第1幅、前記第2幅、及び前記第3幅は、それぞれ10ミクロンから5ミリメートルであることを特徴とする請求項6に記載のシリコン基板構造。
【請求項8】
前記基板と前記第1トレンチは第1高さを規定し、前記基板と前記第2トレンチは第2高さを規定し、前記基板と前記第3トレンチは第3高さを規定し、前記第1高さ、前記第2高さ、及び前記第3高さは等しいことを特徴とする請求項4に記載のシリコン基板構造。
【請求項9】
前記第1高さ、前記第2高さ、及び前記第3高さは、それぞれ500ミクロンから2000ミクロンであることを特徴とする請求項8に記載のシリコン基板構造。
【請求項10】
前記基板は、互いに接続され、前記基板を非円形基板として規定する外周部と割線部を有することを特徴とする請求項1に記載のシリコン基板構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコン基板構造に関し、特に、エピタキシャル成長時の応力を解消するために特定の格子方向に沿って形成された複数の溝を有するシリコン基板構造に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
エピタキシャル技術は、半導体製造やオプトエレクトロニクスにおいて重要な役割を果たしている。エピタキシャル技術では主に炭化ケイ素と窒化ガリウムの2種類の材料が使用される。窒化ガリウム層のエピタキシャル成長によって形成されるシリコン基板構造は、半導体デバイスに欠かせないベース材料である。製造コストの観点から、現在の窒化ガリウム基板の主流は、シリコン基板上に窒化ガリウムのエピタキシャル結晶を成長させるシリコンベースの窒化ガリウム技術である。この技術は、半導体業界におけるヘテロエピタキシャル技術である。エピタキシャル結晶が成長するにつれて、高温膨張により窒化ガリウム層がどんどん厚くなり、シリコン基板も温度上昇に伴って膨張する。シリコン基板の下の変形量も窒化ガリウムのエピタキシャル層の厚さとともに大きくなり、基板の引張ひずみは徐々に大きくなる。窒化ガリウム膜の厚さがある閾値を超えると、下の圧縮応力が他の方向に伝達され、下の方の格子ほど圧縮現象が顕著になる。なお、エピタキシャル成長時に温度が上昇するにつれて、窒化ガリウム層の熱膨張がより顕著になり、その結果、引張応力が増加し、シリコン基板の中央の反りが大きくなり、エピタキシャルの均一性に悪影響を与えることになる。
【0003】
ところで、2つの異なる材料間の格子不整合と熱膨張係数の違いにより、異なる材料の間にはひずみが蓄積しやすい。エピタキシャル成長中、温度上昇により変形が生じ、温度が下がると応力が不均一に解放され、エピタキシャル膜の品質に悪影響を及ぼしたり、クラックが発生したりする。異なる材料を使用したエピタキシャル技術の改善方法には、エピタキシャル基板の表面にパターンを設ける方法、エピタキシャル基板の表面に溝を設け、応力補償材料を充填する方法、応力を吸収するクッション層構造を用いる方法などがある。上記の技術はすべて、高温での基板の反りを改善し、加熱プロセスを均一にし、冷却後に応力を均一に解放するために、より優れたエピタキシャル材料が必要となる。
【0004】
上記事情に鑑みて、本発明は、エピタキシャル成長の均一性の悪さやクラックの発生しやすさという従来技術の問題点を解決するためのシリコン基板構造を提案する。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、安定してエピタキシャル結晶を成長させることができるシリコン基板構造を提供することにある。本発明は、基板構造の下面に、3つの特定の格子方向に基づいて溝が形成されたものである。温度が上昇すると、下部のシリコン格子が圧縮される余地ができ、基板上のエピタキシャル層が安定的に成長できるようになる。溝の空間は、基板の反りによる変形を補償し、変形によって蓄積された応力を緩和することが可能である。一方、温度が下がると、高温状態で圧縮されていたシリコン格子が徐々に集中し、冷却された窒化ガリウム層もシリコン基板にひずみをもたらすが、基板に設けられた溝により、変形量を減らし、ひずみを均一に解放することができる。したがって、本発明に係るシリコン基板構造を使用すると、エピタキシャル工程において、クラックの発生を低減し、均一性を向上させることができ、エピタキシャル膜の製造歩留まりを向上させることが可能である。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、基板と、第1溝と、第2溝と、第3溝とを備えるシリコン基板構造を開示する。前記基板は、第1表面と第2表面を有する。前記第1表面は、シリコン(111)格子面の一方の側に形成される。前記第2表面は、シリコン(111)格子面の反対側に形成される。第1溝は、前記基板の前記第2表面に第1方向に沿って設けられる。第2溝は、前記基板の前記第2表面に第2方向に沿って設けられる。第3溝は、前記基板の前記第2表面に第3方向に沿って設けられる。前記第1方向は、シリコン(111)格子面からシリコン(1-1-1)格子面への方向として定義される。前記第2方向は、シリコン(-11-1)格子面からシリコン(1-11)格子面への方向として定義される。前記第3方向は、シリコン[1-10]の結晶軸方向として定義される。
【0007】
本発明の実施形態において、前記第1方向はシリコン(111)格子面の第4方向と第1角度をなしており、前記第2方向はシリコン(111)格子面の前記第4方向と第2角度をなしており、前記第4方向は前記第3方向に垂直であり、前記第1角度は前記第2角度と実質的に等しい。
【0008】
本発明の実施形態において、前記第1角度と前記第2角度は35.26±3度である。
【0009】
本発明の実施形態において、前記第1溝は、前記第1方向に平行に並べて配置された複数第1トレンチを有し、前記第2溝は、前記第2方向に平行に並べて配置された複数第2トレンチを有し、前記第3溝は、前記第3方向に平行に並べて配置された複数第3トレンチを有する。
【0010】
本発明の実施形態において、前記第1トレンチ、前記第2トレンチ、または前記第3トレンチのいずれかは、連続的または断続的に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)
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