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公開番号2025040142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146872
出願日2023-09-11
発明の名称システム、装置、および、時刻同期方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H04L 7/00 20060101AFI20250314BHJP(電気通信技術)
要約【課題】各装置において、簡易な構成で、ローカル時刻の同期の精度が向上できるシステムを提供する。
【解決手段】複数の装置A1が通信によるネットワークを構成しているシステムB1において、装置A1はそれぞれ、自装置内でのローカル時刻を設定する内部時計13と、少なくとも1つの他の装置A1と通信を行う通信部12と、内部値Xiを生成する内部値生成部11と、内部値Xiに基づいて、ローカル時刻を補正する時刻補正部14と、を備えている。通信部12は、内部値生成部11が生成した内部値Xiを、他の装置A1の少なくとも1つに送信する。内部値生成部11は、生成した内部値Xiと、通信部12が他の装置A2の少なくとも1つより受信した内部値Xjとに基づく演算結果を用いて、内部値Xiを生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムであって、
前記複数の装置はそれぞれ、
自装置内でのローカル時刻を設定する内部時計と、
少なくとも1つの他の装置と通信を行う通信部と、
内部値を生成する内部値生成部と、
前記内部値に基づいて、前記ローカル時刻を補正する時刻補正部と、
を備え、
前記通信部は、前記内部値生成部が生成した内部値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、
前記内部値生成部は、前記生成した内部値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部値とに基づく演算結果を用いて、内部値を生成する、
システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記時刻補正部は、
前記内部値に基づいて初期化タイミングを検出する初期化検出部と、
前記初期化タイミングに前記ローカル時刻を補正する同期補正部と、
を備えている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
内部時刻値を生成する内部時刻値生成部をさらに備え、
前記通信部は、前記内部時刻値生成部が生成した内部時刻値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、
前記内部時刻値生成部は、前記生成した内部時刻値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部時刻値とに基づく演算結果を用いて、内部時刻値を生成し、
前記時刻補正部は、
前記内部値に基づいて初期化タイミングを検出する初期化検出部と、
前記初期化タイミングに、前記ローカル時刻に基づいて、前記内部時刻値の初期値を取得する初期値取得部と、
前記内部時計の前記ローカル時刻に、前記内部時刻値の収束値から前記内部時刻値の初期値を減算した時刻補正値に応じた値を加算する加算補正部と、
を備えている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数の装置は、実時刻が前記ローカル時刻に設定され、かつ、前記内部時刻値生成部が前記初期値を前記生成した内部時刻値とする実時刻装置を含んでいる、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムに含まれている装置であって、
自装置内でのローカル時刻を設定する内部時計と、
少なくとも1つの他の装置と通信を行う通信部と、
内部値を生成する内部値生成部と、
前記内部値に基づいて、前記ローカル時刻を補正する時刻補正部と、
を備え、
前記通信部は、前記内部値生成部が生成した内部値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、
前記内部値生成部は、前記生成した内部値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部値とに基づく演算結果を用いて、内部値を生成する、
装置。
【請求項6】
複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムにおいて各装置がローカル時刻を同期する時刻同期方法であって、
前記複数の装置はそれぞれ、
自装置内での前記ローカル時刻を設定する内部時計と、
少なくとも1つの他の装置と通信を行う通信部と、
内部値を生成する内部値生成部と、
を備え、
前記通信部が、前記内部値生成部が生成した内部値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信する工程と、
前記内部値生成部が、前記生成した内部値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部値とに基づく演算結果を用いて、内部値を生成する工程と、
を繰り返すことで、前記内部値を一致させ、
一致した前記内部値に基づいて、前記ローカル時刻を補正する、
時刻同期方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステム、当該システムに含まれている装置、および、当該システムの各装置において時刻を同期させる時刻同期方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムにおいて、各装置での定期処理の同期やデータの同期性を保持するための時刻同期が行われる。例えば、特許文献1には、クラウドシステムを構成する全てのサーバを同期させる時刻サーバ300が、NTP(Network Time Protocol)を利用して時刻を同期することが記載されている。また、他の時刻同期方法として、グランドマスタークロックを設置してマスタ-スレーブ的な要素を高めたPTP(Precision Time Protocol)を用いた方法がある。また、原子時計を利用した1pps(Pulse Per Second)信号や衛星を利用したGPS信号を時刻同期に用いる方法も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-109626号公報
特開2017-143605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、NTPを用いた方法では、精度の問題があり、1~10ミリ秒程度の範囲で誤差が発生してしまう。したがって、各装置での処理のタイミングに誤差に応じたずれが生じる。一方、PTPを用いるためには、各装置およびハブなどのネットワークを構成する機器がすべてPTPに対応している必要がある。また、1pps信号やGPS信号を用いる場合は、これらの信号を利用するための構成が必要になる。
【0005】
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、各装置において、簡易な構成で、ローカル時刻の同期の精度が向上できるシステム、当該システムに含まれている装置、および、当該システムの各装置において時刻を同期させる時刻同期方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の側面によって提供されるシステムは、複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムであって、前記複数の装置はそれぞれ、自装置内でのローカル時刻を設定する内部時計と、少なくとも1つの他の装置と通信を行う通信部と、内部値を生成する内部値生成部と、前記内部値に基づいて、前記ローカル時刻を補正する時刻補正部と、を備え、前記通信部は、前記内部値生成部が生成した内部値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、前記内部値生成部は、前記生成した内部値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部値とに基づく演算結果を用いて、内部値を生成する。
【0007】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記時刻補正部は、前記内部値に基づいて初期化タイミングを検出する初期化検出部と、前記初期化タイミングに前記ローカル時刻を補正する同期補正部と、を備えている。
【0008】
本発明の好ましい実施の形態においては、内部時刻値を生成する内部時刻値生成部をさらに備え、前記通信部は、前記内部時刻値生成部が生成した内部時刻値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、前記内部時刻値生成部は、前記生成した内部時刻値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部時刻値とに基づく演算結果を用いて、内部時刻値を生成し、前記時刻補正部は、前記内部値に基づいて初期化タイミングを検出する初期化検出部と、前記初期化タイミングに、前記ローカル時刻に基づいて、前記内部時刻値の初期値を取得する初期値取得部と、前記内部時計の前記ローカル時刻に、前記内部時刻値の収束値から前記内部時刻値の初期値を減算した時刻補正値に応じた値を加算する加算補正部と、を備えている。
【0009】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記複数の装置は、実時刻が前記ローカル時刻に設定され、かつ、前記内部時刻値生成部が前記初期値を前記生成した内部時刻値とする実時刻装置を含んでいる。
【0010】
本発明の第2の側面によって提供される装置は、複数の装置が通信によるネットワークを構成しているシステムに含まれている装置であって、自装置内でのローカル時刻を設定する内部時計と、少なくとも1つの他の装置と通信を行う通信部と、内部値を生成する内部値生成部と、前記内部値に基づいて、前記ローカル時刻を補正する時刻補正部と、を備え、前記通信部は、前記内部値生成部が生成した内部値を、前記他の装置の少なくとも1つに送信し、前記内部値生成部は、前記生成した内部値と、前記通信部が前記他の装置の少なくとも1つより受信した内部値とに基づく演算結果を用いて、内部値を生成する。
(【0011】以降は省略されています)

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