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公開番号2025039778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2025003853,2021081677
出願日2025-01-10,2021-05-13
発明の名称架構補強構造、及びブレース構造体
出願人前田建設工業株式会社,株式会社ホルツストラ一級建築士事務所
代理人SSIP弁理士法人
主分類E04B 1/18 20060101AFI20250313BHJP(建築物)
要約【課題】建築物に大きな地震力が作用した場合であっても、木造ブレースの座屈を回避することで、建築物の靭性を向上させることができる。
【解決手段】建築物の架構を補強するための架構補強構造は、架構の内部を斜め方向に沿って延在する少なくとも一つの木造ブレースと、架構を構成する第1部材に固定される接合金物と、を備え、木造ブレースは、木造ブレースの先端面から突出する突出部を含み、接合金物は、突出部が挿入される凹部を含み、木造ブレースと第1部材との交角が鋭角となる側を鋭角側、第1部材との交角が鈍角となる側を鈍角側と定義した場合に、突出部の鈍角側の側面が、凹部内の内壁面と当接するように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の架構を補強するための架構補強構造であって、
前記架構の内部を斜め方向に沿って延在する少なくとも一つの木造ブレースと、
前記架構を構成する第1部材に固定される接合金物であって、底面が前記第1部材の内周面に対して溶接または締結具により固定されるように構成された接合金物と、を備え、
前記木造ブレースは、前記木造ブレースの先端面から突出する突出部を含み、
前記接合金物は、前記突出部が挿入される凹部を含み、
前記木造ブレースと前記第1部材との交角が鋭角となる側を鋭角側、前記第1部材との交角が鈍角となる側を鈍角側と定義した場合に、前記突出部の前記鈍角側の側面が、前記凹部内の内壁面と当接するように構成される、
架構補強構造。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記接合金物は、前記架構に取り付けられる台座を介して、前記架構に固定される、請求項1に記載の架構補強構造。
【請求項3】
前記少なくとも一つの木造ブレースは、第1の木造ブレースと第2の木造ブレースとを含み、
前記第1の木造ブレースの前記突出部と、前記第2の木造ブレースの前記突出部とは、共通の前記接合金物の前記凹部に挿入されている、
請求項1又は2に記載の架構補強構造。
【請求項4】
前記第1の木造ブレースの前記突出部は、前記共通の前記接合金物の前記凹部の一方側の内壁面と当接し、
前記第2の木造ブレースの前記突出部は、前記共通の前記接合金物の前記凹部の他方側の内壁面と当接する、
請求項3に記載の架構補強構造。
【請求項5】
前記少なくとも一つの木造ブレースは、第1の木造ブレースと第2の木造ブレースとを含み、
前記第1の木造ブレースの前記突出部と、前記第2の木造ブレースの前記突出部とは、前記架構の正面視において同一の断面形状を有する、
請求項1から4の何れか一項に記載の架構補強構造。
【請求項6】
前記少なくとも一つの木造ブレースは、前記架構の内部で互いに交差するように配置される第1の交差木造ブレースと、第2の交差木造ブレースと、を含み、
前記第1の交差木造ブレースは、第1交差木造ブレース本体と、前記第1交差木造ブレース本体の一面に積層される第2交差木造ブレース本体と、を含み、
前記第2の交差木造ブレースは、第3交差木造ブレース本体と、前記第3交差木造ブレース本体の一面に積層される第4交差木造ブレース本体と、を含み、
前記第1交差木造ブレース本体の他面に形成される第1溝と前記第3交差木造ブレース本体の前記一面に形成される第3溝とが係合され、
前記第2交差木造ブレース本体の他面に形成される第2溝と前記第4交差木造ブレース本体の前記一面に形成される第4溝とが係合される、
請求項1から5の何れか一項に記載の架構補強構造。
【請求項7】
前記架構の内部を前記斜め方向に沿って延在する金属ブレース、をさらに備え、
前記金属ブレースは、前記木造ブレースの延在方向に沿って配置され、前記接合金物に固定される、
請求項1から6の何れか一項に記載の架構補強構造。
【請求項8】
前記金属ブレースは、前記金属ブレースに作用する軸方向の圧縮力をキャンセルするように構成された圧縮力取消機構を含む、
請求項7に記載の架構補強構造。
【請求項9】
前記金属ブレースは、
前記金属ブレースの軸線方向に沿って延在する第1延在部と、
前記金属ブレースの前記軸線方向に沿って延在する第2延在部であって、該第2延在部の一方側の端部が前記第1延在部の他方側の端部と連結されるように構成された第2延在部と、を含み、
前記圧縮力取消機構は、
前記第2延在部の前記一方側の端部に形成され、前記金属ブレースの軸線方向に長手形状を有する第1貫通孔と、
前記第1延在部の前記他方側の端部に形成され、前記第1貫通孔に挿通されるピン部材と、を含む、
請求項8に記載の架構補強構造。
【請求項10】
前記木造ブレースは、第1木造ブレース本体と、前記第1木造ブレース本体に積層される第2木造ブレース本体と、を含み、
前記金属ブレースは、前記第1木造ブレース本体と前記第2木造ブレース本体との間に配置される、
請求項7から9の何れか一項に記載の架構補強構造。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建築物の架構を補強するための架構補強構造、及びブレース構造体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
架構補強構造に関する技術の一例として、特許文献1には、互いに対向する一対の連結部を架構に設け、一対の連結部の間に木造ブレースを配置することが開示されている。この特許文献1の構成によれば、例えば地震の発生時に、架構のせん断変形によって一対の連結部の間隔が狭くなると、連結部が木造ブレースの先端面を押圧し、木造ブレースに圧縮力が伝達される。そして、この圧縮力に対する木造ブレースの抵抗によって、架構のせん断変形量が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-186808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、連結部に押圧される木造ブレースの先端面は、木造ブレースの軸線方向と垂直に交差するように構成されている。このため、木造ブレースに伝達される圧縮力が大きくなると、木造ブレースが座屈する虞がある。木造ブレースが座屈すると、建築物の靭性(粘り強さ)を向上させることができない。
【0005】
本開示は上述の課題に鑑みなされたものであり、建築物に大きな地震力が作用した場合であっても、木造ブレースの座屈を回避することで、建築物の靭性を向上させることができる架構補強構造、及びブレース構造体を提供することを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る架構補強構造は、建築物の架構を補強するための架構補強構造であって、前記架構の内部を斜め方向に沿って延在する少なくとも一つの木造ブレースと、前記架構を構成する第1部材に固定される接合金物と、を備え、前記木造ブレースは、前記木造ブレースの先端面から突出する突出部を含み、前記接合金物は、前記突出部が挿入される凹部を含み、前記木造ブレースと前記第1部材との交角が鋭角となる側を鋭角側、前記第1部材との交角が鈍角となる側を鈍角側と定義した場合に、前記突出部の前記鈍角側の側面が、前記凹部内の内壁面と当接するように構成される。
【0007】
上記(1)に記載の構成では、架構を構成する第1部材に固定される接合金物は、木造ブレースの先端面から突出する突出部が挿入される凹部を含む。そして、木造ブレースの突出部の鈍角側の側面が、接合金物の凹部内の内壁面と当接するように構成される。このため、木造ブレースに伝達される圧縮力が大きくなっても、木造ブレースが座屈する前に木造ブレースの突出部をめり込ませることができる。木造ブレースは、座屈してしまうとブレースとしての機能を果たすことができない。しかし、木造ブレースの突出部がめり込んだ状態であったとしても、木造ブレースはブレースとしての一定の機能を果たすことができる。したがって、上記(1)に記載の構成によれば、建築物に大きな地震力が作用した場合であっても、木造ブレースの座屈を回避することで、建築物の靭性を向上させることができる。
【0008】
また、上記(1)に記載の構成によれば、木造ブレースの突出部の鈍角側の側面が接合金物の凹部内の側壁と当接しているに過ぎず、建築物に大きな地震力が作用した場合に、接合金物が木造ブレースを引っ張ろうとしても、接合金物からの引張力は木造ブレースに伝達されない。つまり、引張力による木造ブレースの破損を回避することができる。
【0009】
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の構成において、接合金物は、架構に取り付けられる台座を介して、架構に固定される。
【0010】
上記(2)に記載の構成によれば、様々な外形形状を有する架構に対して接合金物を固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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