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公開番号2025036341
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024147705
出願日2024-08-29
発明の名称電気化学デバイス用合剤シート、電気化学デバイス、及び、電気化学デバイス用合剤シートの製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01M 4/13 20100101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電気化学特性を良好に維持しながら、シート強度を改善できる電気化学デバイス用合剤シート、電気化学デバイス、及び、電気化学デバイス用合剤シートの製造方法を提供する。
【解決手段】25℃で液体のシリコーン化合物、結着剤及び電気化学デバイス材料を含む電気化学デバイス用合剤シートであって、前記シリコーン化合物の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~20質量%であり、前記シリコーン化合物の25℃での動粘度が5cSt~60000cStである電気化学デバイス用合剤シート。
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
25℃で液体のシリコーン化合物、結着剤及び電気化学デバイス材料を含む電気化学デバイス用合剤シートであって、
前記シリコーン化合物の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~20質量%であり、
前記シリコーン化合物の25℃での動粘度が5cSt~60000cStである電気化学デバイス用合剤シート。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記シリコーン化合物がポリオキシアルキレン鎖を有する請求項1記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項3】
前記シリコーン化合物の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~15質量%である請求項1又は2記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項4】
25℃で液体のシリコーン化合物、結着剤及び電気化学デバイス材料を含む電気化学デバイス用合剤シートであって、
前記シリコーン化合物がポリオキシアルキレン鎖を有する電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項5】
前記シリコーン化合物の25℃における飽和水分量が30ppmより大きい請求項1又は4記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項6】
前記シリコーン化合物を150℃で24時間加熱した際の質量減少率が20質量%以下である請求項1又は4記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項7】
前記結着剤の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~10質量%であることを特徴とする請求項1又は4記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項8】
金属塩を含む請求項1又は4記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項9】
前記シリコーン化合物に対する前記金属塩の含有量が0.1~30質量%である請求項8記載の電気化学デバイス用合剤シート。
【請求項10】
前記電気化学デバイス用合剤シートが電極合剤シート又は電解質合剤シートである請求項1又は4記載の電気化学デバイス用合剤シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気化学デバイス用合剤シート、電気化学デバイス、及び、電気化学デバイス用合剤シートの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年の電気製品の軽量化、小型化にともない、高いエネルギー密度をもつリチウムイオン二次電池等の電気化学デバイスの開発が進められている。
【0003】
電気化学デバイスに関する技術として、特許文献1には、粉末状活物質、導電材及び含フッ素重合体樹脂を用いた二次電池用電極が開示され、特許文献2には、固体イオン伝導性無機粒子及びテトラフルオロエチレン(コ)ポリマーを用いた自立型固体複合電解質膜が開示されている。また、特許文献3には、無機固体電解質材料と、当該無機固体電解質材料に対して不活性な液体とを含む固体電解質スラリー及び電極スラリーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-026984号公報
特表2022-546129号公報
特開2016-062709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3のようなスラリーを用いて電気化学デバイス用合剤シートを作製した場合、大面積のシートが得られるという利点があるが、製造工程でのシートの取り扱い(搬送など)時に求められるシート強度が得られにくい傾向がある。また、結着剤を増量することにより、製造工程で必要とされるシート強度を得ることが可能となるが、放電容量などの電気化学特性が低下する傾向がある。このように、従来の方法では、電気化学特性とシート強度が両立した電気化学デバイス用合剤シートを得ることは困難であった。
【0006】
本開示は、電気化学特性を良好に維持しながら、シート強度を改善できる電気化学デバイス用合剤シート、電気化学デバイス、及び、電気化学デバイス用合剤シートの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示(1)は、25℃で液体のシリコーン化合物、結着剤及び電気化学デバイス材料を含む電気化学デバイス用合剤シートであって、前記シリコーン化合物の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~20質量%であり、前記シリコーン化合物の25℃での動粘度が5cSt~60000cStである電気化学デバイス用合剤シートである。
【0008】
本開示(2)は、前記シリコーン化合物がポリオキシアルキレン鎖を有する本開示(1)記載の電気化学デバイス用合剤シートである。
【0009】
本開示(3)は、前記シリコーン化合物の含有量が、前記電気化学デバイス用合剤シートの固形分に対して、0.5~15質量%である本開示(1)又は(2)記載の電気化学デバイス用合剤シートである。
【0010】
本開示(4)は、25℃で液体のシリコーン化合物、結着剤及び電気化学デバイス材料を含む電気化学デバイス用合剤シートであって、前記シリコーン化合物がポリオキシアルキレン鎖を有する電気化学デバイス用合剤シートである。
(【0011】以降は省略されています)

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