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公開番号2025033626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139468
出願日2023-08-30
発明の名称電力変換装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電力変換装置の省スペース化を図る。
【解決手段】交流電源(1)から出力される交流を直流に変換するコンバータ回路(20)と、複数の第1スイッチング素子(31a~36a)のスイッチング動作により、コンバータ回路(20)の出力を交流に変換して圧縮機(2)に供給するインバータ回路(30)と、インバータ回路(30)の入力ノード間に接続され、コンバータ回路(20)の出力電圧の脈動を許容するコンデンサ(41)を備えた電力変換装置(10)に、互いに直列に接続された第1抵抗(51)及び第2スイッチング素子(52)を有し、コンデンサ(41)と並列に接続された過電圧保護回路(50)と、第2スイッチング素子(52)を収容するパッケージ(90)とを設け、パッケージ(90)には、ヒートシンクを取り付けない。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
交流電源(1)から出力される交流を直流に変換するコンバータ回路(20)と、
複数の第1スイッチング素子(31a~36a)を有し、当該複数の第1スイッチング素子(31a~36a)のスイッチング動作により、上記コンバータ回路(20)の出力を交流に変換して負荷(2)に供給するインバータ回路(30)と、
上記インバータ回路(30)の入力ノード(30a,30b)間に接続され、上記コンバータ回路(20)の出力電圧の脈動を許容するコンデンサ(41)とを備えた電力変換装置であって、
互いに直列に接続された抵抗(51)及び第2スイッチング素子(52)を有し、上記コンデンサ(41)と並列に接続された過電圧保護回路(50)と、
上記第2スイッチング素子(52)を収容するパッケージ(90)とをさらに備え、
上記パッケージ(90)には、ヒートシンクが取り付けられていないことを特徴とする電力変換装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記パッケージ(90)には、端子(91)が接続され、
上記端子(91)は、基板(80)に接続されていることを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電力変換装置において、
上記パッケージ(90)の第1方向の長さ(L1)が27mm以下であり、上記パッケージ(90)の上記第1方向に対して垂直な第2方向の長さ(L2)が21mm以下であり、かつ上記パッケージ(90)の上記第1方向及び上記第2方向に対して垂直な第3方向の長さ(L3)が5.5mm以下であることを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記第2スイッチング素子(52)の電流容量は、上記第1スイッチング素子(31a~36a)の電流容量よりも大きいことを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記第1スイッチング素子(31a~36a)、及び上記第2スイッチング素子(52)は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ又は絶縁ゲート電界効果トランジスタであり、
オン状態での上記第2スイッチング素子(52)のゲートエミッタ間電圧、又はゲートソース間電圧の絶対値は、オン状態での上記第1スイッチング素子(31a~36a)のゲートエミッタ間電圧、又はゲートソース間電圧の絶対値よりも大きいことを特徴とする電力変換装置。
【請求項6】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記負荷(2)から上記インバータ回路(30)の入力側に電流が流れ込む期間において、上記コンデンサ(41)の電圧が所定の第1閾値(TH1)を超える場合に、上記第2スイッチング素子(52)をオンする制御部(70)を備えることを特徴とする電力変換装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電力変換装置において、
上記負荷(2)から上記インバータ回路(30)の入力側に電流が流れ込む状態で上記制御部(70)が上記第2スイッチング素子(52)を最初にオンした直後に、上記第2スイッチング素子(52)を流れる電流が、上記負荷(2)から上記インバータ回路(30)の入力側に流れ込む電流と、上記交流電源(1)から上記コンバータ回路(20)の出力側に流れ込む電流との和よりも小さい状態となることを特徴とする電力変換装置。
【請求項8】
請求項6に記載の電力変換装置において、
上記制御部(70)は、上記コンデンサ(41)の電圧が上記第1閾値(TH1)を超える場合に、上記第2スイッチング素子(52)をオンし、上記コンデンサ(41)の電圧が上記第1閾値(TH1)以下である所定の第2閾値(TH2)以下である場合に、上記第2スイッチング素子(52)をオフし、
上記第2スイッチング素子(52)の平均損失をPo、上記第2スイッチング素子(52)及び上記パッケージ(90)の間の熱抵抗をRth、上記第2スイッチング素子(52)のジャンクション最大定格温度をTj、上記複数の第1スイッチング素子(31a~36a)のスイッチング動作中における上記パッケージ(90)周辺の最高雰囲気温度をTa、上記第2スイッチング素子(52)に継続してオンオフ動作をさせる時間をt、上記パッケージ(90)の熱容量をCthとしたときに、
以下の式(1)及び式(2)が成り立つことを特徴とする電力変換装置。
Po*Rth>Tj-Ta ・・・(1)
Tj-Ta>Po*Rth*(1-exp[-t/(Rth*Cth)]) ・・・(2)
【請求項9】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記交流電源(1)と上記コンデンサ(41)との間には、リアクトル(42)が設けられ、
上記コンデンサ(41)の容量をC、上記インバータ回路(30)の入力ノード(30a,30b)間に印可可能な電圧の最大値をVc1、上記スイッチング動作中の上記入力ノード(30a,30b)間のピーク電圧をVc2、上記負荷(2)に蓄えられる最大の磁気エネルギーをEm、上記リアクトル(42)に蓄えられる最大の磁気エネルギーをErとした場合に、下式(3)が成り立つことを特徴とする電力変換装置。
C(Vc1

-Vc2

)/2<Em+Er ・・・(3)
【請求項10】
請求項1に記載の電力変換装置において、
上記交流電源(1)と上記コンデンサ(41)との間には、リアクトル(42)が設けられ、
上記コンデンサ(41)の容量をC、上記コンデンサ(41)の耐電圧をVc1、上記スイッチング動作中の上記コンデンサ(41)のピーク電圧をVc2、上記負荷(2)に蓄えられる最大の磁気エネルギーをEm、上記リアクトル(42)に蓄えられる最大の磁気エネルギーをErとした場合に、下式(4)が成り立つことを特徴とする電力変換装置。
C(Vc1

-Vc2

)/2<Em+Er ・・・(4)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、交流電源から出力される交流を変換する電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、交流電源から出力される交流を直流に変換するコンバータ回路と、複数の第1スイッチング素子を有し、当該複数の第1スイッチング素子のスイッチング動作により、上記コンバータ回路の出力を交流に変換して負荷に供給するインバータ回路と、上記インバータ回路の入力ノード間に接続され、上記コンバータ回路の出力電圧の脈動を許容する第1のコンデンサとを備えた電力変換装置が開示されている。この電力変換装置では、インバータ回路の入力ノード間に、ダイオード、抵抗、及び第2のコンデンサが直列に接続されている。インバータ回路のスイッチング動作の停止時に、負荷のインダクタンス成分に蓄えられた磁気エネルギーにより、負荷から第1及び第2のコンデンサに電流が流れ込むようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-20836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1では、第1のコンデンサのサイズ及び容量を小さくしても、当該第1のコンデンサを過電圧から保護するために、第2のコンデンサのサイズ及び容量を大きくする必要が生じる。したがって、省スペース化を実現できない。
【0005】
本開示の目的は、電力変換装置の省スペース化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の態様は、交流電源(1)から出力される交流を直流に変換するコンバータ回路(20)と、複数の第1スイッチング素子(31a~36a)を有し、当該複数の第1スイッチング素子(31a~36a)のスイッチング動作により、上記コンバータ回路(20)の出力を交流に変換して負荷(2)に供給するインバータ回路(30)と、上記インバータ回路(30)の入力ノード(30a,30b)間に接続され、上記コンバータ回路(20)の出力電圧の脈動を許容するコンデンサ(41)とを備えた電力変換装置であって、互いに直列に接続された抵抗(51)及び第2スイッチング素子(52)を有し、上記コンデンサ(41)と並列に接続された過電圧保護回路(50)と、上記第2スイッチング素子(52)を収容するパッケージ(90)とをさらに備え、上記パッケージ(90)には、ヒートシンクが取り付けられていないことを特徴とする。
【0007】
第1の態様では、インバータ回路(30)のスイッチング動作停止時に、負荷(2)のインダクタンス成分に蓄えられた磁気エネルギーを、第2スイッチング素子(52)の制御によって抵抗(51)に消費させることで、コンデンサ(41)を過電圧から保護できる。したがって、磁気エネルギーを吸収させるためのコンデンサを過電圧保護回路(50)に別途設けなくてもよいので、省スペース化を実現できる。また、第2スイッチング素子(52)の制御によってエネルギーを抵抗(51)に急速に消費させることができるので、インバータ回路(30)のスイッチング動作停止時の第2スイッチング素子(52)の駆動時間を短縮し、第2スイッチング素子(52)の温度上昇を抑制できる。したがって、第2スイッチング素子(52)を収容するパッケージ(90)にヒートシンクを取り付けなくてもよく、省スペース化を実現できる。
【0008】
本開示の第2の態様は、第1の態様において、上記パッケージ(90)には、端子(91)が接続され、上記端子(91)は、基板(80)に接続されていることを特徴とする。
【0009】
第2の態様では、パッケージ(90)にヒートシンクを取り付けていないので、取り付けた場合に比べ、パッケージ(90)を基板(80)のより小さいスペースに実装することが可能になる。
【0010】
本開示の第3の態様は、第1又は第2の態様において、上記パッケージ(90)の第1方向の長さ(L1)が27mm以下であり、上記パッケージ(90)の上記第1方向に対して垂直な第2方向の長さ(L2)が21mm以下であり、かつ上記パッケージ(90)の上記第1方向及び上記第2方向に対して垂直な第3方向の長さ(L3)が5.5mm以下であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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