TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025036057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2024068665
出願日
2024-04-19
発明の名称
パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C07C
209/86 20060101AFI20250306BHJP(有機化学)
要約
【課題】C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法の提供。
【解決手段】本開示は、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、前記混合物Aからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、
前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、
前記混合物Bからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
続きを表示(約 3,000 文字)
【請求項2】
混合物Aとパーフルオロトリプロピルアミンとの凝固点差は、20℃以上である、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項3】
パーフルオロトリプロピルアミンの分離後の混合物Cに含まれるパーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項4】
前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025036057000005.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項5】
前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
x及びyは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
x+yは、1、2又は3である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項6】
前記パーフルオロポリエーテルは、下記式:
R
2
O-Rf-R
2’
[式中:
R及びR’は、それぞれ独立して、-C
m
F
2m+1
であり、
mは、1~8の整数であり、
Rfは、2~20個の反復単位を含む二価のフルオロポリオキシアルキレン基であり、
前記反復単位は
(i) -CFXO-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(ii) -CF
2
CFXO-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(iii) -CFXCF
2
O-(式中、Xは、F又はCF
3
である)
(iv) -CF
2
CF
2
CF
2
O-、及び
(v) -CF
2
CF
2
CF
2
CF
2
O-
で表され、または
Rfは、
(vi) -(CF
2
)
k
-CFZ-O-(式中、kは、0~3の整数であり、Zは、-ORFT
3
であり、ここで、RFは、-CFXO-、-CF
2
CFXO-、-CF
2
CF
2
CF
2
O-、及び-CF
2
CF
2
CF
2
CF
2
O-から成る群より選択された、0~20個の一定数の反復単位を含むフルオロポリオキシアルキレン基であり、ここで、Xは、それぞれ独立して、F又はCF
3
であり、T
3
は、C
1-5
ペルフルオロアルキル基である。)で表される二価の基である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項1に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
【請求項7】
C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含み、パーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、熱伝達流体。
【請求項8】
前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025036057000006.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、請求項7に記載の熱伝達流体。
【請求項9】
式(I)で表される化合物は、ヘキサフルオロプロペン三量体全量に対して、85質量%以上である、請求項8に記載の熱伝達流体。
【請求項10】
前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
x及びyは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
x+yは、1、2又は3である。]
で表される化合物の少なくとも1種を含む、請求項7に記載の熱伝達流体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
熱伝達流体として、パーフルオロトリプロピルアミンを用いることが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2016-505882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱伝達流体として、パーフルオロトリプロピルアミンの代わりに、ヘキサフルオロプロペン(HFP)三量体、パーフルオロアルケンエーテル、又はパーフルオロポリエーテルを用いることが考えられる。
【0005】
パーフルオロトリプロピルアミンを熱伝達流体として用いている装置において、パーフルオロトリプロピルアミンを、他の熱伝達流体(例えばヘキサフルオロプロペン三量体)に置き換える際には、装置に他の熱伝達流体を流通させて置換することが考えられる。この際、パーフルオロトリプロピルアミンと他の熱伝達流体との混合物が得られる。この得られた混合物からパーフルオロトリプロピルアミンを分離することができれば、置換に用いた熱伝達流体を再利用することが可能になる。
【0006】
本発明の目的は、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、下記の態様を含む。
[1] C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種を含む混合物Aと、パーフルオロトリプロピルアミンと、を含む混合物Bからのパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法であって、
前記混合物Aの凝固点は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度であり、
前記混合物Bからパーフルオロトリプロピルアミンを分離する工程は、パーフルオロトリプロピルアミンの凝固点以下の温度において実施される、パーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[2] 混合物Aとパーフルオロトリプロピルアミンとの凝固点差は、20℃以上である、上記[1]に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[3] パーフルオロトリプロピルアミンの分離後の混合物Cに含まれるパーフルオロトリプロピルアミンの含有量は、1000質量ppm以下である、上記[1]又は[2]に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[4] 前記C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体は、下記式(I)~(III):
JPEG
2025036057000001.jpg
129
85
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体の少なくとも1種を含む、上記[1]~[3]のいずれか1項に記載のパーフルオロトリプロピルアミンの分離方法。
[5] 前記パーフルオロアルケンエーテルは、下記式:
CF
3
(CF
2
)
x
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
(CF
2
)
x
C(OR
1
)=CFCF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
CF
3
CF=CFCF(OR
1
)(CF
2
)
x
(CF
2
)
y
CF
3
、及び
CF
3
(CF
2
)
x
CF=C(OR
1
)CF
2
(CF
2
)
y
CF
3
、
[式中;
R
1
は、それぞれ独立して、メチル基又はエチル基であり、
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、C
9
F
18
で表されるヘキサフルオロプロペン三量体、パーフルオロアルケンエーテル、及びパーフルオロポリエーテルからなる群より選択される少なくとも一種と、パーフルオロトリプロピルアミンとを含む混合物から、パーフルオロトリプロピルアミンを効率的に分離することができる分離方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、「それぞれ独立して」又はこれと同様の表現が明示的に記載されているか否かに関わらず、例外である旨の記載がある場合を除き、化学構造中に複数出現し得る用語(記号)が定義される場合、出現毎に独立して当該定義が適用される。
【0010】
本明細書において、数値範囲「A~B」は、下限及び上限の数値そのものも含むことを意図している。即ち、数値範囲「A~B」は、A以上B以下を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ダイキン工業株式会社
分離方法
8日前
ダイキン工業株式会社
梱包部材
26日前
ダイキン工業株式会社
金属錯体
8日前
ダイキン工業株式会社
電力変換装置
2日前
ダイキン工業株式会社
空気調和装置
29日前
ダイキン工業株式会社
撥水剤組成物
1日前
ダイキン工業株式会社
撥水剤組成物
1日前
ダイキン工業株式会社
加湿ユニット
29日前
ダイキン工業株式会社
薄膜の製造方法
8日前
ダイキン工業株式会社
薄膜の製造方法
8日前
ダイキン工業株式会社
空気調和システム
8日前
ダイキン工業株式会社
置換空調システム
22日前
ダイキン工業株式会社
冷凍サイクル装置
29日前
ダイキン工業株式会社
空気調和システム
8日前
ダイキン工業株式会社
燃料と接触する積層体
16日前
ダイキン工業株式会社
燃料と接触する積層体
16日前
ダイキン工業株式会社
検知方法および検知装置
2日前
ダイキン工業株式会社
フッ素含有ポリマーの分解方法
1日前
ダイキン工業株式会社
庫内冷凍装置および冷蔵貯蔵庫
29日前
ダイキン工業株式会社
水溶性含フッ素ポリマーの回収方法
3日前
ダイキン工業株式会社
ファン、空調室外機及び空気調和装置
22日前
ダイキン工業株式会社
フルオロポリエーテル基含有チオール化合物
1日前
ダイキン工業株式会社
空調システム、情報処理装置、及び換気制御方法
8日前
ダイキン工業株式会社
濾材、フィルタパック、および、フィルタユニット
2日前
ダイキン工業株式会社
撥剤
24日前
ダイキン工業株式会社
化合物、磁性材料、モジュール、熱源及び磁気冷凍装置
3日前
ダイキン工業株式会社
塩基性亜臨界水組成物、水含有組成物、装置、及び、容器
1日前
ダイキン工業株式会社
表面処理剤
29日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
22日前
ダイキン工業株式会社
空気調和装置
15日前
トヨタ自動車株式会社
フッ素系潤滑剤、電極および二次電池
26日前
ダイキン工業株式会社
熱伝達流体用組成物、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法
1日前
ダイキン工業株式会社
熱伝達流体用組成物、熱伝達流体、熱伝達用装置、及び熱伝達方法
1日前
ダイキン工業株式会社
熱伝達流体用組成物、熱伝達機構を備えるデバイス及び熱伝達方法
22日前
ダイキン工業株式会社
組成物、固体電池用合剤、硫化物固体電解質層、電極層、及び、二次電池
1日前
ダイキン工業株式会社
フルオロポリマー水性分散液の製造方法およびフルオロポリマー水性分散液
16日前
続きを見る
他の特許を見る