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公開番号2025036123
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2024109577
出願日2024-07-08
発明の名称系統連系蓄電システム及び電流センサの取り付け異常検出方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類H02J 3/32 20060101AFI20250306BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】蓄電装置の運用時において、電流センサが正しく取り付けられているか否かをチェックする。
【解決手段】
需要家の、系統連系する交流電路に流れる電流を検出する電流センサと、前記交流電路に接続された蓄電装置と、を備えた系統連系蓄電システムであって、前記蓄電装置は、蓄電池と、前記蓄電池と前記交流電路との間にあって、直流及び交流の双方向の電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御するとともに、前記電流センサによって検出される電流及び前記交流電路の電圧に基づいて電力を検出する制御部と、を含み、前記制御部は、前記蓄電池を充電するために前記電力変換部から第1充電電力値の直流電力を出力させる充電指令処理と、前記蓄電池の充電中における前記交流電路の電力の検出値に基づいて、前記電流センサについての取り付け異常の有無を判定する強制充電異常判定処理とを実行する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
需要家の、系統連系する交流電路に流れる電流を検出する電流センサと、前記交流電路に接続された蓄電装置と、を備えた系統連系蓄電システムであって、前記蓄電装置は、
蓄電池と、
前記蓄電池と前記交流電路との間にあって、直流及び交流の双方向の電力変換を行う電力変換部と、
前記電力変換部を制御するとともに、前記電流センサによって検出される電流及び前記交流電路の電圧に基づいて電力を検出する制御部と、を含み、
前記制御部は、前記蓄電池を充電するために前記電力変換部から第1充電電力値の直流電力を出力させる充電指令処理と、前記蓄電池の充電中における前記交流電路の電力の検出値に基づいて、前記電流センサについての取り付け異常の有無を判定する強制充電異常判定処理とを実行する、
系統連系蓄電システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記蓄電池の非充電中における前記交流電路の電力の検出値に基づいて、前記電流センサについての取り付け異常の有無を判定する非充電異常判定処理を実行し、前記非充電異常判定処理において前記電流センサについての取り付け異常があると判定された場合に、前記充電指令処理及び前記強制充電異常判定処理を実行する、
請求項1に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記強制充電異常判定処理において前記電流センサについての取り付け異常があると判定された場合に、前記非充電異常判定処理を再度実行する、
請求項2に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項4】
前記制御部は、2以上の規定回数をNとして、1回目からN-1回目までの前記強制充電異常判定処理において前記電流センサについての取り付け異常があると判定された場合、前記非充電異常判定処理を実行し、N回目の強制充電異常判定処理において前記電流センサについての取り付け異常があると判定された場合、前記電流センサについての取り付け異常の判定を確定する、
請求項3に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項5】
前記充電指令処理は、前記電力変換部から前記蓄電池への前記直流電力の出力を規定時間継続させる処理であり、
前記規定時間は、満充電状態の前記蓄電池への充電を開始してから前記蓄電池が充電エラーの通知を前記蓄電装置へ出力するまでの通知時間よりも長い、
請求項1に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記充電指令処理の実行中に前記蓄電池からの前記充電エラーの通知を受け付けた場合に、前記充電指令処理を中止する、
請求項5の記載に系統連系蓄電システム。
【請求項7】
前記強制充電異常判定処理は、前記交流電路の電力を検出することが可能な下限値よりも大きい基準値以上の電力を検出したか否かによって、前記電流センサについての取り付け異常の有無を判定する処理である、
請求項1に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項8】
系統連系する発電装置が設置されている場合において、
前記蓄電装置は、
前記発電装置が発電を行っている場合には、前記蓄電池からの放電を停止する第1モードと、
前記発電装置が発電を行っているか行っていないかに関わらず、前記蓄電池からの放電を実行することが可能な第2モードと、
を選択的に設定し、
前記第1モードが設定されている場合、前記強制充電異常判定処理は、検出された電力の絶対値が前記基準値以上であるか否かを判定する処理であり、
前記第2モードが設定されている場合、前記強制充電異常判定処理は、検出された電力の実数値が前記基準値以上であるか否かを判定する処理である、
請求項7に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項9】
前記強制充電異常判定処理は、検出された電力の実数値の符号に基づいて、前記電流センサの取り付け方向の異常の有無を判定する処理を含む、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の系統連系蓄電システム。
【請求項10】
前記交流は、第1相及び第2相を含む多相交流であり、
前記電流センサは、前記第1相の交流電路に流れる電流を検出する第1電流センサと、前記第2相の交流電路に流れる電流を検出する第2電流センサと、を含み、
前記強制充電異常判定処理は、前記蓄電池の充電中における前記第1相の交流電路の第1相電力の検出値に基づいて、前記第1電流センサについての取り付け異常の有無を判定する第1判定処理と、前記蓄電池の充電中における前記第2相の交流電路の第2相電力の検出値に基づいて、前記第2電流センサについての取り付け異常の有無を判定する第2判定処理との少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の系統連系蓄電システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、系統連系蓄電システム及び電流センサの取り付け異常検出方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、太陽光発電装置と、蓄電池を内蔵した蓄電装置とを組み合わせた系統連系蓄電システムが注目されている。このようなシステムでは、蓄電装置も交流への電力変換部を経て交流電路に接続されており、蓄電装置から需要家内の負荷に電力を供給することができる。ここで、系統連系規定により、太陽光発電による発電電力は需要家の受電点を越えて逆潮(売電)できるが、蓄電池を放電させた発電電力の逆潮は禁止されている。
【0003】
そこで、蓄電池の放電に基づく電力を逆潮させないよう、監視用に、電流センサが、設けられている(例えば、特許文献1参照。)。電流センサにより、蓄電池の放電に基づく電力が逆潮していると検出されたときは、直ちに蓄電池の放電電力を低下させるか又は放電を停止させる必要がある。
【0004】
電流センサは、例えばクランプ型のCT(Current Transformer)である。一般に、CTは、蓄電装置を設置する際に、需要家の分電盤内又はその近傍に取り付けられる。
【0005】
電流センサとしての前述のCTは例えば2個あり、これらは、逆潮検出のため、正しい位置(線)に正しい方向で取り付けられなければならない。ところが、実際には不注意により間違って取り付けられることもあり得る。また、最初は正しく取り付けられていても、その後脱落することもあり得る。さらには、CTから引き出されている検出信号線が長年の間に劣化したり、鼠にかじられたりして、断線することもあり得る。
【0006】
特許文献2には、蓄電装置を設置する施工時において、分電盤に接続された全ての電気負荷をオフにし、電力系統に蓄電装置のみが接続された状態にしてから、電流センサが正しく取り付けられているか否かを確認することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2014-73043号公報
特開2015-56983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、蓄電装置が設置された後に、電流センサが脱落したり、検出信号線の断線が生じることがある。このため、蓄電装置を設置する施工時だけでなく、設置された蓄電装置の運用時において、電流センサが正しく取り付けられているか否かをチェックすることが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様に係る系統連系蓄電システムは、需要家の、系統連系する交流電路に流れる電流を検出する電流センサと、前記交流電路に接続された蓄電装置と、を備えた系統連系蓄電システムであって、前記蓄電装置は、蓄電池と、前記蓄電池と前記交流電路との間にあって、直流及び交流の双方向の電力変換を行う電力変換部と、前記電力変換部を制御するとともに、前記電流センサによって検出される電流及び前記交流電路の電圧に基づいて電力を検出する制御部と、を含み、前記制御部は、前記蓄電池を充電するために前記電力変換部から第1充電電力値の直流電力を出力させる充電指令処理と、前記蓄電池の充電中における前記交流電路の電力の検出値に基づいて、前記電流センサについての取り付け異常の有無を判定する強制充電異常判定処理とを実行する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、蓄電装置の運用時において、電流センサが正しく取り付けられているか否かをチェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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