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公開番号2025034221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140478
出願日2023-08-30
発明の名称駆動装置
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類F16H 57/04 20100101AFI20250306BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】速機の潤滑油と冷媒との間で熱交換効率を高めることが可能な駆動装置を提供することを目的とする。
【解決手段】モータハウジング11に収容されたモータ10と、減速機ハウジング21に収容され、モータ10の回転を変速して出力する変速機(減速機20)とを備え、減速機ハウジング21とモータハウジング11とが回転軸24方向に一体に連結されて構成される。減速機ハウジング21は、冷媒入口26と、減速機ハウジング21の底部を含む減速機20の周囲に形成される第1冷媒流路(減速機側冷媒流路25)とを有する。モータハウジング11は、減速機側冷媒流路25に連通し、モータ10の周囲に形成される第2冷媒流路(モータ側冷媒流路15)を有する。減速機ハウジング21の底部には、減速機20を潤滑する潤滑油が貯留される貯留部としてのオイルパン210が構成される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータハウジングに収容されたモータと、変速機ハウジングに収容され、前記モータの回転を変速して出力する変速機とを備え、前記変速機ハウジングと前記モータハウジングとが回転軸方向に一体に連結されて構成される駆動装置であって、
前記変速機ハウジングは、冷媒入口と、前記変速機ハウジングの底部を含む前記変速機の周囲に形成される第1冷媒流路とを有し、
前記モータハウジングは、前記第1冷媒流路に連通し、前記モータの周囲に形成される第2冷媒流路を有し、
前記変速機ハウジングの底部には、前記変速機を潤滑する潤滑油が貯留される貯留部が構成される、
駆動装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の駆動装置であって、
前記変速機ハウジングと前記モータハウジングとは、前記回転軸と直交する方向に形成される仕切壁により画成され、
前記仕切壁の前記変速機側には、前記変速機のギアによりかき上げられた潤滑油を一時的に貯留するオイルキャッチタンクが形成され、
前記仕切壁は、前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路とを連通し、前記オイルキャッチタンク及び前記貯留部に隣接する位置で冷媒が流れるように形成された第3冷媒流路を有する、
駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の駆動装置であって、
前記変速機ハウジングと前記モータハウジングとは円筒形状に形成されると共に、前記変速機ハウジングの外形は、前記モータハウジングの外形よりも大きく構成され、
前記第3冷媒流路は、前記回転軸と直交する方向に延在するように構成される、
駆動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の駆動装置であって、
前記オイルキャッチタンクは、前記回転軸を中心とした円弧状に形成され、
前記冷媒入口は、前記変速機ハウジングの上部に配置され、
前記第3冷媒流路は、冷媒が前記仕切壁内を前記回転軸と直交する方向に流れるように形成され、
前記オイルキャッチタンクと前記第3冷媒流路とは、前記回転軸方向に重なる位置に配置され、
前記第3冷媒流路の周方向長さは、前記オイルキャッチタンクの周方向長さよりも大きく構成される、
駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の駆動装置であって、
前記オイルキャッチタンクは、前記回転軸よりも上側に配置される、
駆動装置。
【請求項6】
請求項4に記載の駆動装置であって、
前記第1冷媒流路は、前記変速機ハウジングにおいて、前記回転軸よりも上側から前記貯留部へと、周方向に連通するように形成される、
駆動装置。
【請求項7】
請求項4に記載の駆動装置であって、
前記変速機ハウジングは、内筒と外筒とから構成され、
前記内筒には溝部が形成され、
前記内筒の前記溝部と前記外筒の内周面とにより、前記第1冷媒流路が構成される、
駆動装置。
【請求項8】
請求項6に記載の駆動装置であって、
前記第1冷媒流路は、前記変速機ハウジングの上部から下部に向かって延在した後、下部から上部へと折り返し、その後第2冷媒流路に接続する、
駆動装置。
【請求項9】
請求項1に記載の駆動装置であって、
前記変速機は遊星歯車機構により構成される減速機であり、
前記変速機ハウジングと前記モータハウジングとは、前記回転軸と交差する方向に形成される仕切壁により画成され、
前記仕切壁の前記変速機側には、前記変速機のギアによりかき上げられた潤滑油を一時的に貯留するキャッチタンクを備え、
前記仕切壁は、前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路とを連通し、前記キャッチタンク及び前記貯留部に隣接する位置で冷媒が流れるように形成された第3冷媒流路を有する、
駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車両等に用いられる装置であって、モータと変速機とが一体に構成された駆動装置が知られている。一般的にモータは冷媒により冷却され、変速機は潤滑油により潤滑及び冷却される。
【0003】
特許文献1には、ハウジングの冷媒流路をモータと減速機との間の隔壁部に連通させて、隔壁部に流通する冷媒により減速機の潤滑油を冷却する駆動装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/229697号
【発明の概要】
【0005】
従来技術のハウジングでは、冷媒流路の入口及び出口から離間する位置に隔壁部が存在するため、冷媒の圧損等に起因して、熱交換効率が低下し、変速機における潤滑油との熱交換が十分に行われないという問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、モータと変速機とが一体に形成された構成において、冷媒流路の冷媒と変速機の潤滑油との間で熱交換効率を高めることが可能な駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の一実施態様は、モータハウジングに収容されたモータと、変速機ハウジングに収容され、モータの回転を変速して出力する変速機とを備え、変速機ハウジングとモータハウジングとが回転軸方向に一体に連結されて構成される駆動装置に適用される。変速機ハウジングは、冷媒入口と、変速機ハウジングの底部を含む変速機の周囲に形成される第1冷媒流路とを有し、モータハウジングは、第1冷媒流路に連通し、モータの周囲に形成される第2冷媒流路を有する。変速機ハウジングの底部には、変速機を潤滑する潤滑油が貯留される貯留部が構成される。
【0008】
本発明によれば、変速機ハウジングに冷媒入口を設け、変速機からモータへと向かって冷媒が流通するように構成したので、冷媒入口から流入したばかりの冷媒と変速機の潤滑油との間で熱交換が行なわれる。そして、第1冷媒流路は、変速機ハウジングの貯留部を含む周囲に形成されるので、冷媒と潤滑油との間で十分に熱交換を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の実施形態の駆動装置の縦断面図である。
図2は、減速機のII-II断面図である。
図3は、駆動装置の冷媒流路の説明図である。
図4は、変形例の駆動装置の冷媒流路の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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