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公開番号2025033352
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139029
出願日2023-08-29
発明の名称プッシュイン式端子台
出願人オムロン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 4/48 20060101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】少ない部材で電線の挿入完了を報知できるコンパクトなプッシュイン式端子台を提供する。
【解決手段】挿入路10と、電極部20と、バネ部材30と、第1の回転位置と第2の回転位置との間を回転する回転部材40と、回転部材40が第1の回転位置にある状態で、他方の端部領域46と係合する係合部54Aと、を備え、電線100を押し込んでいくと、電線100の先端が一方の端部領域44を奥側に押すことにより、他方の端部領域46と係合部54Aとの係合が外れ、バネ部材30で押されて電線100が電極部20に接触し、他方の端部領域46と係合部54Aとの係合が外れたとき音が生じるプッシュイン式端子台2を提供する。
【選択図】図7B
特許請求の範囲【請求項1】
電線が挿入される挿入路と、
前記挿入路に沿って配置された電極部と、
前記挿入路を挟んで前記電極部と対向し、端部が前記電極部に近づく方向に付勢されたバネ部材と、
回転軸を中心に回転し、一方の端部領域が前記挿入路内に配置され、前記一方の端部領域が前記挿入路の手前側に位置する第1の回転位置と、前記一方の端部領域が前記挿入路の奥側に位置する第2の回転位置との間を回転する回転部材と、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、前記一方の端部領域または他方の端部領域と係合する係合部と、
を備え、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、先端の導電部が露出した電線を前記挿入路内の奥側に押し込んでいくと、前記電線の先端が前記一方の端部領域を奥側に押すことにより、前記一方の端部領域または前記他方の端部領域と前記係合部との係合が外れて前記回転部材が前記第2の回転位置の方向に回転するとともに、前記バネ部材の端部で押されて前記電線が前記電極部に接触し、
前記一方の端部領域または前記他方の端部領域と前記係合部との係合が外れたときの部材の振動により音が生じる、プッシュイン式端子台。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記回転部材を回転自在に支持するフレームを備え、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、前記他方の端部領域と係合する係合部として機能する突起が前記フレームに形成されており、
前記回転部材が前記第1の回転位置から前記第2の回転位置の方向に回転する力が付加されたとき、前記他方の端部領域が前記突起を乗り越えて係合が外れる、請求項1に記載のプッシュイン式端子台。
【請求項3】
前記回転部材を覆うように配置された筐体を備え、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、前記一方の端部領域または前記他方の端部領域と係合する係合部として機能する突起が前記筐体の内面に形成されており、
前記回転部材が前記第1の回転位置から前記第2の回転位置の方向に回転する力が付加されたとき、前記一方の端部領域または前記他方の端部領域が前記突起を乗り越えて係合が外れる、請求項1に記載のプッシュイン式端子台。
【請求項4】
前記挿入路の前記電極部と反対側の位置に治具挿入路が前記挿入路に沿うように配置され、
前記電線が挿入されて前記回転部材が前記第1の回転位置から前記第2の回転位置の方向に回転した位置にある状態で、治具を前記治具挿入路内の奥側に押し込むことにより、前記治具の先端で前記バネ部材の側面を押して前記バネ部材の端部を前記電線から離間させるとともに、前記バネ部材で前記回転部材の他方の端部領域を押して前記回転部材を前記第1の回転位置の方向に回転させ、再び前記回転部材の他方の端部領域を前記係合部に係合させる、請求項1から3の何れか1項に記載のプッシュイン式端子台。
【請求項5】
前記挿入路の前記電極部と反対側の位置に前記挿入路に沿って移動可能な解除部材を備え、
前記電線が挿入されて前記回転部材が前記第1の回転位置から前記第2の回転位置の方向に回転した位置にある状態で、前記解除部材を手前側から奥側に押し込むことにより、前記解除部材の先端で前記バネ部材の側面を押して前記バネ部材の端部を前記電線から離間させるとともに、前記バネ部材で前記回転部材の他方の端部領域を押して前記回転部材を前記第1の回転位置の方向に回転させ、再び前記回転部材の他方の端部領域を前記係合部に係合させる、請求項1から3の何れか1項に記載のプッシュイン式端子台。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電線を挿入路内に挿入することにより、工具等を用いずに導電部を端子台の電極部と電気的に接続可能なプッシュイン式端子台に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
電線を挿入路内に挿入することにより、工具等を用いずに導電部を端子台の電極部と電気的に接続可能なプッシュイン式端子台が知られている。その中には、端子台に挿入された電線の先端で露出した導電部を電極部に接触させるようにするバネ部材を備え、バネ部材が電線に当たるときに生じる音で、電線の導電部が端子台の電極部と接続されて挿入が完了したことを報知するプッシュイン式端子台提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の端子台では、電線を電極側に押し付けるように付勢されたバネ部材を電極から離間するように保持し、電線が挿入されたときに、リンク機構が作動してバネ部材を電線に向けて開放するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-515972号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のプッシュイン式端子台では、電線の挿入完了を報知するためのリンク機構を構成するため、複数の複雑な形状を有する部材を必要とする。このため、部品コストの上昇や組立工数の増加により製造コストが上昇し、端子台のサイズも大きくなるという課題を有する。
【0005】
従って、本開示の目的は、上記の課題を解決するものであり、少ない部材で電線の挿入完了を報知できるコンパクトなプッシュイン式端子台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様に係るプッシュイン式端子台は、
電線が挿入される挿入路と、
前記挿入路に沿って配置された電極部と、
前記挿入路を挟んで前記電極部と対向し、端部が前記電極部に近づく方向に付勢されたバネ部材と、
回転軸を中心に回転し、一方の端部領域が前記挿入路内に配置され、前記一方の端部領域が前記挿入路の手前側に位置する第1の回転位置と、前記一方の端部領域が前記挿入路の奥側に位置する第2の回転位置との間を回転する回転部材と、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、前記一方の端部領域または他方の端部領域と係合する係合部と、
を備え、
前記回転部材が前記第1の回転位置にある状態で、先端の導電部が露出した電線を前記挿入路内の奥側に押し込んでいくと、前記電線の先端が前記一方の端部領域を奥側に押すことにより、前記他方の端部領域と前記係合部との係合が外れて前記回転部材が前記第2の回転位置の方向に回転するとともに、前記バネ部材の端部で押されて前記電線が前記電極部に接触し、
前記一方の端部領域または前記他方の端部領域と前記係合部との係合が外れたときの部材の振動により音が生じるようになっている。
【発明の効果】
【0007】
以上のように、本開示により、少ない部材で電線の挿入完了を報知できるコンパクトなプッシュイン式端子台を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成するフレームを示す斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成する電極部を示す斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成するバネ部材を示す斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成する回転部材を示す斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成する筐体を示す斜視図である。
本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を、筐体を透視した状態で模式的に示す図1の矢印A-Aの方向から見た側面図である。
図6に示すプッシュイン式端子台において、電線を挿入路に挿入するところを模式的に示す側面図である。
図7Aに示す状態から、更に電線を奥側に挿入して、第1の回転位置にある回転部材の一方の端部を導電部で押すところを模式的に示す側面図である。
図7Bに示す状態から、更に電線を奥側に挿入させることにより、他方の端部と係合部との係合が外れて回転部材が回転し、電線の挿入が完了したところを模式的に示す側面図である。
図7Cに示す電線の挿入が完了した状態から、治具を治具挿入路に挿入して、バネ部材を電極部から離間する方向に移動させて電線を手前側に引き出し、回転部材を第1の回転位置の方向に回転させるところを模式的に示す側面図である。
図8Aに示す状態から、更に治具を奥側に挿入して回転部材を第1の回転位置まで回転させ、他方の端部と係合部とが再び係合したところを示す側面図である。
本開示の第2の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成する回転部材を示す斜視図である。
回転部材の係合構造の異なる本開示の第2の実施形態に係るプッシュイン式端子台を、筐体を透視した状態で模式的に示す側面図である。
図10Aの矢印Bから見た側面断面図である。
本開示の第3の実施形態に係るプッシュイン式端子台を、筐体を透視した状態で模式的に示す側面図であって、電線の挿入が完了した状態から、解除部材を奥側に押し込んで、バネ部材を電極部から離間する方向に移動させて電線を手前側に引き出し、回転部材を第1の回転位置の方向に回転させるところを模式的に示す側面図である。
図11Aに示す状態から、更に解除部材を奥側に挿入して回転部材を第1の回転位置まで回転させ、他方の端部と係合部とが再び係合したところを示す側面図である。
図11Bに示す状態から、解除部材の奥側への押し込みを解除したことにより、バネ部材の付勢力により解除部材が手前側に移動したところを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための実施形態を説明する。各図面中、同一の機能を有する対応する部材には、同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示す場合があるが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせは可能である。後述の実施形態では前述の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態ごとには逐次言及しないものとする。図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。
【0010】
(第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台)
はじめに、図1から図6を参照しながら、本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台の説明を行う。図1から図5は本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を構成する各部材を示す斜視図であって、図1はフレームを示し、図2は電極部を示し、図3はバネ部材を示し、図4は回転部材を示し、図5は筐体を示す。図6は、本開示の第1の実施形態に係るプッシュイン式端子台を、筐体を透視した状態で模式的に示す図1の矢印A-Aの方向から見た側面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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