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公開番号
2025032770
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-12
出願番号
2023138237
出願日
2023-08-28
発明の名称
X線遮蔽材及びこれを備えたX線検査装置、並びにX線遮蔽材の製造方法
出願人
アンリツ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
G21F
1/08 20060101AFI20250305BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】従来と比較して放熱効率を向上させることができ、ひいてはX線検査装置の小型化及び製造コスト低減に寄与することができるX線遮蔽材及びこれを備えたX線検査装置、並びにX線遮蔽材の製造方法を提供すること。
【解決手段】X線検査装置に用いられ、X線を遮蔽するX線遮蔽材20であって、鉛よりも熱伝導率の高い金属からなる金属バインダ21と、X線に対して所定の遮蔽性能を有する金属の金属粉末22と、を含む焼結体30によって構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
X線検査装置に用いられ、X線を遮蔽するX線遮蔽材(20)であって、
鉛よりも熱伝導率の高い金属からなる金属バインダ(21)と、前記X線に対して所定の遮蔽性能を有する金属の金属粉末(22)と、を含む焼結体(30)によって構成されたX線遮蔽材。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記金属バインダは、原子番号が13以上の金属のうち、鉛よりも熱伝導率の高い少なくとも1以上の金属からなり、
前記金属粉末は、原子番号が56以上の金属の少なくとも1以上の金属からなる請求項1に記載のX線遮蔽材。
【請求項3】
前記金属バインダは、銀、銅、アルミニウムのいずれかによって構成され、
前記金属粉末は、タングステンによって構成されている請求項1に記載のX線遮蔽材。
【請求項4】
前記金属バインダは、銀、銅、アルミニウムのいずれかによって構成され、
前記金属粉末は、タングステンによって構成されている請求項2に記載のX線遮蔽材。
【請求項5】
X線を発生するX線発生器(4)と、
前記X線を検出するX線検出器(5)と、
前記X線を遮蔽する遮蔽部材(20)と、を備え、
請求項1から請求項4のいずれかに記載のX線遮蔽材を前記遮蔽部材として用いるX線検査装置。
【請求項6】
X線を遮蔽するX線遮蔽材(20)の製造方法であって、
鉛よりも熱伝導率の高い金属を金属バインダ(21)として、前記X線に対して所定の遮蔽性能を有する金属の金属粉末(22)を焼結して焼結体(30)を得る焼結工程を備えるX線遮蔽材の製造方法。
【請求項7】
前記金属バインダとして、原子番号が13以上の金属のうち、鉛よりも熱伝導率の高い少なくとも1以上の金属を用い、
前記金属粉末として、原子番号が56以上の金属の少なくとも1以上の金属を用いる請求項6に記載のX線遮蔽材の製造方法。
【請求項8】
前記金属バインダとして、銀、銅、アルミニウムのいずれかを用い、
前記金属粉末として、タングステンを用いる請求項6又は請求項7に記載のX線遮蔽材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、X線遮蔽材及びX線検査装置、並びにX線遮蔽材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
X線検査装置は、X線発生装置や演算装置等の発熱を伴うデバイスを有するため温度上昇しやすい。一方で、X線検査装置には、X線の漏洩を防止するために不要なX線を遮蔽する遮蔽部材が設けられており、遮蔽部材としては鉛が使用されることが多い。
【0003】
ところが、鉛は、熱伝導率が低いため、鉛が使用された遮蔽部材からの放熱は困難である。このため、X線検査装置には、放熱器やエアコンディショナ等の冷却ユニットが搭載されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、X線管で発生した熱を効率よく簡単な構成で外部に放散することができるように、管容器内に絶縁油を対流させる電動ファンを設けるとともに、管容器外面に放熱用のフィンを設けて、さらに当該フィンを風冷するファンを設けたX線発生装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-25792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のような冷却ユニットを備えるX線発生装置やX線検査装置にあっては、冷却ユニットの設置に伴い装置が大型化したり、製造コストが高くなったりしてしまう。
【0007】
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、従来と比較して放熱効率を向上させることができ、ひいてはX線検査装置の小型化及び製造コスト低減に寄与することができるX線遮蔽材及びこれを備えたX線検査装置、並びにX線遮蔽材の製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るX線遮蔽材は、X線検査装置に用いられ、X線を遮蔽するX線遮蔽材であって、鉛よりも熱伝導率の高い金属からなる金属バインダと、前記X線に対して所定の遮蔽性能を有する金属の金属粉末と、を含む焼結体によって構成されている。
【0009】
この構成により、本発明に係るX線遮蔽材は、鉛よりも熱伝導率の高い金属からなる金属バインダと、X線に対して所定の遮蔽性能を有する金属の金属粉末とを含む焼結体によって構成されているので、例えば鉛のみで形成した従来のX線遮蔽材と比較して放熱効率を向上させることができる。このため、本発明に係るX線遮蔽材を用いるX線検査装置にあっては、冷却ユニットを省略、又は簡略化することができる。したがって、本発明に係るX線遮蔽材は、X線検査装置の小型化及び製造コスト低減に寄与することができる。
【0010】
本発明に係るX線遮蔽材において、前記金属バインダは、原子番号が13以上の金属のうち、鉛よりも熱伝導率の高い少なくとも1以上の金属からなり、前記金属粉末は、原子番号が56以上の金属の少なくとも1以上の金属からなることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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