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公開番号
2025031650
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024140051
出願日
2024-08-21
発明の名称
N-メチル化アミン化合物の製造方法
出願人
東ソー株式会社
,
国立大学法人東北大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
209/26 20060101AFI20250228BHJP(有機化学)
要約
【課題】 本発明は、ホルムアルデヒドを必要としないN-メチル化アミン化合物の製造に係る新規な製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 金属担持触媒存在下、0.1~10MPa(ゲージ圧)の二酸化炭素及び0.1~20MPa(ゲージ圧)の水素が導入された雰囲気で、分子内に少なくとも一つアミノ基を有する脂肪族アミン化合物を50~250℃に加熱して前記アミノ基をメチル化することを特徴とする、N-メチル化アミン化合物の製造方法。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
金属担持触媒存在下、0.1~10MPa(ゲージ圧)の二酸化炭素及び0.1~20MPa(ゲージ圧)の水素が導入された雰囲気で、分子内に少なくとも一つアミノ基を有する脂肪族アミン化合物を50~250℃に加熱して前記アミノ基をメチル化することを特徴とする、N-メチル化アミン化合物の製造方法。
続きを表示(約 3,600 文字)
【請求項2】
前記脂肪族アミン化合物が下記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物であり、
前記N-メチル化アミン化合物が下記一般式(3)で示されるメチル化アミン化合物である、請求項1に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
JPEG
2025031650000024.jpg
37
170
[上記一般式(1)中、R
1
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。Xは、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表す。n、及びmは、各々独立して1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
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2025031650000025.jpg
39
170
[上記一般式(3)中、R
1
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。R
12
、R
13
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。Zは、ヒドロキシ基又は-NR
14
R
15
で表されるアミノ基を表す。R
14
、R
15
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。ただし、Zがヒドロキシ基の場合、R
3
、R
12
、及びR
13
の少なくとも一つがメチル基であり、Zが-NR
14
R
15
で表されるアミノ基の場合、R
3
、及びR
12
~R
15
の少なくとも一つがメチル基である。n、及びmは、各々独立して、1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
【請求項3】
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物が下記一般式(1-1)で示される脂肪族アミン化合物であり、前記N-メチル化アミン化合物が下記一般式(3-1)で示されるN-メチル化アミン化合物である、請求項2に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
JPEG
2025031650000026.jpg
39
170
[上記一般式(1-1)中、R
1
、R
2
、R
4
、及びR
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。Xは、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表す。n、及びmは、各々独立して1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
JPEG
2025031650000027.jpg
35
170
[上記一般式(3-1)中、R
1
~R
2
、及びR
4
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。R’
3
、R
12
、R
13
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。Zは、ヒドロキシ基又は-NR
14
R
15
で表されるアミノ基を表す。R
14
、R
15
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。ただし、Zがヒドロキシ基の場合、R’
3
、R
12
、及びR
13
の少なくとも一つがメチル基であり、Zが-NR
14
R
15
で表されるアミノ基の場合、R’
3
、及びR
12
~R
15
の少なくとも一つがメチル基である。n、及びmは、各々独立して、1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
【請求項4】
前記一般式(1-1)及び前記一般式(3-1)におけるR
1
~R
2
及びR
4
~R
5
が、各々独立して、水素原子又はメチル基である、請求項3に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
【請求項5】
前記一般式(3-1)におけるR’
3
及びR
12
~R
15
がいずれもメチル基である、請求項3に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
【請求項6】
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物がエチレンジアミンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミンであるか、
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物がジエチレントリアミンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN,N,N’,N’’、N’’-ペンタメチルジエチレントリアミンであるか、
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物がトリエチレンテトラミンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN,N,N’,N’’,N’’’,N’’’-ヘキサメチルトリエチレンテトラミンであるか、
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物がN-(2-アミノエチル)エタノールアミンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-N-メチルエタノールアミンであるか、
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物が1,2-ジアミノプロパンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN,N,N’,N’-テトラメチル-1,2-ジアミノプロパンであるか、又は、
前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物がプロピレンジアミンであり、且つ、前記一般式(3)で示されるN-メチル化アミン化合物がN,N,N’,N’-テトラメチルプロピレンジアミンである、
請求項2に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
【請求項7】
前記脂肪族アミン化合物が下記一般式(2)で示される脂肪族アミン化合物であり、
前記N-メチル化アミン化合物が下記一般式(4)で示されるメチル化アミン化合物である、請求項1に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
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2025031650000028.jpg
35
170
[上記一般式(2)中、R
6
~R
11
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を表す。Xは、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表す。nは、1~5の整数を表す。]
JPEG
2025031650000029.jpg
35
170
[上記一般式(4)中、R
6
~R
11
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を表す。R
16
は、水素原子、又はメチル基を表す。Yは、ヒドロキシ基又は-NR
17
R
18
で表されるアミノ基を表す。R
17
、R
18
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。ただし、Yがヒドロキシ基の場合、R
16
はメチル基であり、Yが-NR
17
R
18
で表されるアミノ基の場合、R
16
~R
18
の少なくとも一つがメチル基である。nは、1~5の整数を表す。]
【請求項8】
前記一般式(2)及び前記一般式(4)におけるR
6
~R
11
がいずれも水素原子である、請求項7に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
【請求項9】
前記一般式(4)におけるR
16
~R
18
がいずれもメチル基である、請求項7に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
【請求項10】
前記一般式(2)で示される脂肪族アミン化合物がN-(2-アミノエチル)ピペラジンであり、且つ、前記一般式(4)で示されるN-メチル化アミン化合物が1-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-4-メチルピペラジンである、請求項7に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、N-メチル化アミン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化の原因の一つとして、温室効果ガスの排出が挙げられる。温室効果ガスとしては、二酸化炭素(CO
2
)、メタン(CH
4
)、フロン類(CFCs等)が挙げられる。温室効果ガスの中でも、二酸化炭素の影響は大きく、二酸化炭素(火力発電所、製鉄所等のプラントから排出される二酸化炭素等)の削減が緊急の課題となっている。
【0003】
N-メチル化アミン化合物は、ウレタン合成触媒、界面活性剤等、種々の用途を持つ産業上有用な化合物である。N-メチル化アミン化合物は例えばニッケル又は金属触媒の存在下で、ホルムアルデヒド及び水素と反応させて、いわゆる還元メチル化反応により合成する方法が公知技術として報告されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-159731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1のN-メチル化アミン化合物の製造方法については、原料であるホルムアルデヒドの毒性が高いことが課題であった。製造過程で製品にホルムアルデヒドが残存するとシックハウス症候群やシックカー症候群の原因ともなる。また、ホルムアルデヒドは発癌性も疑われており健康を害するリスクがある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、ホルムアルデヒドを必要としないN-メチル化アミン化合物製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、プラントなどから排出される二酸化炭素をN-メチル化アミン化合物の合成に利用できないか検討を行った。その結果、下記に示すN-メチル化アミン化合物の製造方法が、ホルムアルデヒドを必要とすることなく、且つ、原料として二酸化炭素を利用できることを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の一態様は、以下に示すN-メチル化アミン化合物の製造方法に関するものである。
【0008】
[1]金属担持触媒存在下、0.1~10MPa(ゲージ圧)の二酸化炭素及び0.1~20MPa(ゲージ圧)の水素が導入された雰囲気で、分子内に少なくとも一つアミノ基を有する脂肪族アミン化合物を50~250℃に加熱して前記アミノ基をメチル化することを特徴とする、N-メチル化アミン化合物の製造方法。
[2]前記脂肪族アミン化合物が下記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物であり、前記N-メチル化アミン化合物が下記一般式(3)で示されるメチル化アミン化合物である、上記[1]に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
JPEG
2025031650000001.jpg
38
170
[上記一般式(1)中、R
1
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。Xは、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表す。n、及びmは、各々独立して1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
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2025031650000002.jpg
38
170
[上記一般式(3)中、R
1
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。R
12
、R
13
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。Zは、ヒドロキシ基又は-NR
14
R
15
で表されるアミノ基を表す。R
14
、R
15
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。ただし、Zがヒドロキシ基の場合、R
3
、R
12
、及びR
13
の少なくとも一つがメチル基であり、Zが-NR
14
R
15
で表されるアミノ基の場合、R
3
、及びR
12
~R
15
の少なくとも一つがメチル基である。n、及びmは、各々独立して、1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
[3]前記一般式(1)で示される脂肪族アミン化合物が下記一般式(1-1)で示される脂肪族アミン化合物であり、前記N-メチル化アミン化合物が下記一般式(3-1)で示されるN-メチル化アミン化合物である、上記[2]に記載のN-メチル化アミン化合物の製造方法。
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2025031650000003.jpg
48
170
[上記一般式(1-1)中、R
1
、R
2
、R
4
、及びR
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。Xは、ヒドロキシ基、又はアミノ基を表す。n、及びmは、各々独立して1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
JPEG
2025031650000004.jpg
43
170
[上記一般式(3-1)中、R
1
~R
2
、及びR
4
~R
5
は、各々独立して、水素原子、又は炭素数1~4のアルキル基を示す。R’
3
、R
12
、R
13
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。Zは、ヒドロキシ基又は-NR
14
R
15
で表されるアミノ基を表す。R
14
、R
15
は、各々独立して、水素原子、又はメチル基を表す。ただし、Zがヒドロキシ基の場合、R’
3
、R
12
、及びR
13
の少なくとも一つがメチル基であり、Zが-NR
14
R
15
で表されるアミノ基の場合、R’
3
、及びR
12
~R
15
の少なくとも一つがメチル基である。n、及びmは、各々独立して、1~5の整数を表す。aは、0~4の整数を表す。]
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホルムアルデヒドを必要としないN-メチル化アミン化合物の製造方法に係る新規な技術を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上、B以下」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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