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公開番号
2025031109
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137099
出願日
2023-08-25
発明の名称
表面改質酸化亜鉛、表面改質酸化亜鉛の製造方法、分散液、組成物、化粧料
出願人
タキロンシーアイ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C01G
9/02 20060101AFI20250228BHJP(無機化学)
要約
【課題】本発明は、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化亜鉛およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の表面改質酸化亜鉛は、酸化亜鉛粒子の表面が表面処理剤で処理された表面改質酸化亜鉛であり、ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5.0以下である。
表面改質酸化亜鉛の製造方法は、超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化亜鉛粒子および表面処理剤を容器内で接触させること;容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して酸化亜鉛粒子および表面処理剤の混合物を回収すること、および;混合物を加熱することで、酸化亜鉛粒子および表面処理剤を反応させること;を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸化亜鉛粒子の表面が表面処理剤で処理された表面改質酸化亜鉛であり、
ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5以下である、表面改質酸化亜鉛。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記表面処理剤が、ケイ素化合物を含む、請求項1に記載の表面改質酸化亜鉛。
【請求項3】
前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載の表面改質酸化亜鉛。
【請求項4】
超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化亜鉛粒子および表面処理剤を容器内で接触させること、
前記容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して前記酸化亜鉛粒子および前記表面処理剤の混合物を回収すること、および、
前記混合物を加熱することで、前記酸化亜鉛粒子および前記表面処理剤を反応させること、
を含む、表面改質酸化亜鉛の製造方法。
【請求項5】
前記表面処理剤が、ケイ素化合物を含む、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化亜鉛と、分散媒とを含む、分散液。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化亜鉛と、分散媒と、樹脂と、を含む、組成物。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化亜鉛と、化粧品基剤原料と、を含む、化粧料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表面改質酸化亜鉛、表面改質酸化亜鉛の製造方法、分散液、組成物、化粧料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
日焼け止め等に使用される顔料粉体には、活性酸素の発生の抑制のために表面処理を施すことがある(例えば、特許文献1)。
表面処理された顔料粉体を得るための方法として、乾式方法、湿式方法がある。乾式方法では、表面処理剤と顔料粉体とを直接的に接触させて混合する。湿式方法では、表面処理剤を媒体に溶解または懸濁させてから顔料粉体を混合した後、媒体を除去する。媒体を除去した後、必要に応じて粉砕が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-1867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、乾式方法では、細かい酸化亜鉛粒子の粉体の内部まで表面処理剤を充分に接触させることができない。この場合、未処理の酸化亜鉛粒子が残る結果、活性酸素の発生を充分に抑制できない。湿式方法では、媒体を除去するときに粉体が凝集しやすい。凝集した粉体を細かく粉砕することは容易ではない。
【0005】
本発明は、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化亜鉛およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]酸化亜鉛粒子の表面が表面処理剤で処理された表面改質酸化亜鉛であり、
ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5以下である、表面改質酸化亜鉛。
[2]前記表面処理剤が、ケイ素化合物を含む、[1]に記載の表面改質酸化亜鉛。
[3]前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[2]に記載の表面改質酸化亜鉛。
[4]超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化亜鉛粒子および表面処理剤を容器内で接触させること、
前記容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して前記酸化亜鉛粒子および前記表面処理剤の混合物を回収すること、および、
前記混合物を加熱することで、前記酸化亜鉛粒子および前記表面処理剤を反応させること、
を含む、表面改質酸化亜鉛の製造方法。
[5]前記表面処理剤が、ケイ素化合物を含む、[4]に記載の製造方法。
[6]前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[5]に記載の製造方法。
[7][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化亜鉛と、分散媒とを含む、分散液。
[8][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化亜鉛と、分散媒と、樹脂と、を含む、組成物。
[9][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化亜鉛と、化粧品基剤原料と、を含む、化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化亜鉛およびその製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<表面改質酸化亜鉛>
本発明の表面改質酸化亜鉛は、酸化亜鉛粒子の表面が表面処理剤で処理された表面改質酸化亜鉛である。「表面処理剤で処理された」とは、表面処理剤および酸化亜鉛粒子の間の相互作用により、表面処理剤が酸化亜鉛粒子と接触または結合することをいう。
ここでいう接触としては、例えば、物理吸着が挙げられる。結合としては、例えば、イオン結合、水素結合、共有結合が挙げられる。酸化亜鉛粒子および表面処理剤については後述する。
【0009】
(表面改質酸化亜鉛の色差ΔE)
本発明の表面改質酸化亜鉛のビタミンE混合試験の前後の色差ΔEは、5以下である。ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEとは、ビタミンEとの混合の前後における表面改質酸化亜鉛のL
*
a
*
b
*
表色系色度図における色差である。該色差ΔEが5以下であるため、表面改質酸化亜鉛においては活性酸素の発生が充分に抑制されている。
【0010】
「L
*
」は、JIS Z 8781-4:2013「測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664-4:2008)において定義される明度の相関量である。また、「a
*
」および「b
*
」は、JIS Z 8781-4:2013「測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664-4:2008)において定義される色座標である。
ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEの測定方法は以下に述べる通りである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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