特許ウォッチ

公開番号2025021120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124851
出願日2023-07-31
発明の名称駆動装置
出願人株式会社アドヴィックス
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類H02K 5/22 20060101AFI20250205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】多方向に対する組付け誤差を吸収する駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動装置(30)のバスバー(60)は、X軸方向に延伸する平板状の平板状部材からなり、電動モータ(40)が取り付けられるモータ側取付部(61)と、ECU(50)が取り付けられるECU側取付部(62)と、モータ側取付部(61)とECU側取付部(62)との間で、バスバー(60)のX軸方向に延伸する両辺を含んで、バスバー(60)の板厚方向に向けて突出するように曲げられた突出部(63)と、を有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
電動モータと、
前記電動モータの駆動を制御するコントローラと、
前記電動モータと前記コントローラとの間に位置して互いを電気的に接続する接続部と、
を備え、
前記接続部は、一方向に延伸する平板状の平板状部材からなり、前記一方向の一端部と他端部とにそれぞれ前記電動モータと前記コントローラとが取り付けられる取付部と、前記電動モータと前記コントローラとの前記取付部の間で、前記平板状部材の前記一方向に延伸する両辺を含んで、前記平板状部材の板厚方向に向けて突出するように曲げられた突出部と、を有していることを特徴とする駆動装置。
続きを表示（約 120 文字）【請求項２】
前記突出部は、円弧状に湾曲して曲げられてている、ことを特徴とする請求項１に記載の駆動装置。
【請求項３】
前記突出部の板厚は、前記取付部の板厚よりも薄い、ことを特徴とする請求項１または２に記載の駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、駆動装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、電動パワーステアリング装置が電動モータとコントローラとを電気的に接続するバスバーを備え、このバスバーが導電性の薄板を複数枚重ねた構造（積層構造）である技術が開示されている。バスバーの積層構造によって、積層方向の曲げ剛性を小さくして変形しやすくしている。これによりバスバーの積層方向における誤差（位置の誤差、寸法の誤差）を吸収することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－２９０６７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１のバスバーは、曲げ剛性の低い方向が積層方向の一方向のみである。したがって、誤差の吸収も積層方向の一方向しかできないため、多方向に対する誤差の吸収について改善の余地があるが、特許文献１では十分に検討されていない。
【０００５】
本開示の一態様は、多方向に対する組付け誤差を吸収する駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る駆動装置は、電動モータと、前記電動モータの駆動を制御するコントローラと、前記電動モータと前記コントローラとの間に位置して互いを電気的に接続する接続部と、を備え、前記接続部は、一方向に延伸する平板状の平板状部材からなり、前記一方向の一端部と他端部とにそれぞれ前記電動モータと前記コントローラとが取り付けられる取付部と、前記電動モータと前記コントローラとの前記取付部の間で、前記平板状部材の前記一方向に延伸する両辺を含んで、前記平板状部材の板厚方向に向けて突出するように曲げられた突出部と、を有している。
【発明の効果】
【０００７】
本開示の一態様によれば、多方向に対する組付け誤差を吸収する駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本開示の実施形態に係る駆動装置を備えた電動制動装置の概略構成を示す模式断面図である。
駆動装置の概略構成を説明する模式図である。
駆動装置の概略構成を説明する模式図である。
組付け誤差により変形したバスバーを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本開示の一実施形態について、図１～図４を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、図１などに示すようなＸ軸、Ｙ軸、Ｚ軸という座標軸を規定して説明する。各図において、Ｙ軸方向は電動モータ４０の出力軸４１の軸方向とし、Ｘ軸方向はＹ軸方向と直交する方向、Ｚ軸方向はＸ軸方向及びＹ軸方向と直交する方向とする。また、図１等において、Ｘ軸の正方向を電動モータ４０に対してＥＣＵ５０が位置する側を向く方向とし、Ｙ軸の正方向を電動モータ４０の出力軸４１が位置する側とは反対側を向く方向とし、Ｚ軸の正方向を電動モータ４０のＵ相のコネクタ４２が位置する側を向く方向とする。
【００１０】
＜電動制動装置＞
図１を参照して、本開示の駆動装置３０を備えた装置の一例について説明する。図１は、本開示の駆動装置３０を備えた電動制動装置１００の概略構成を示す模式断面図である。電動制動装置１００の例としては、ＥＭＢ（Electro Mechanical Brake）と呼ばれる電子機械式ブレーキが挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許