特許ウォッチ

公開番号2025018855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023132171
出願日2023-07-26
発明の名称下半身用衣服
出願人イイダ靴下株式会社
代理人個人
主分類A41C 1/00 20060101AFI20250130BHJP(衣類)
要約【課題】下肢の筋肉の働きを十分に押圧支持することのできる下半身用衣服を提供する。
【解決手段】下半身用衣服100は、着用者の腰部近傍に配設される上部アンカー(ウエスト部1、縫着線L2、L3)と、着用者の足首近傍に配設される左右一対の下部アンカー(裾口部2)と、少なくとも着用者の腰部近傍から足首近傍までを被覆する本体部3とを備え、本体部3が、その正面側に上部アンカーから下部アンカーまで延在し、本体部3のベース生地部6よりも伸縮抵抗が大きい第1の強伸縮部50を備え、第1の強伸縮部50が、ベース生地部6及びベース生地部6よりも伸縮抵抗が大きい他の部分と交差しない。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
着用者の腰部近傍に配設される上部アンカーと、
着用者の足首近傍に配設される左右一対の下部アンカーと、
少なくとも着用者の腰部近傍から足首近傍までを被覆する本体部とを備え、
前記本体部が、その正面側に前記上部アンカーから前記下部アンカーまで延在し、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい第１の強伸縮部を備え、
前記第１の強伸縮部が、前記ベース生地部、及び前記ベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい他の部分と交差しないことを
特徴とする下半身用衣服。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
請求項１に記載の下半身用衣服において、
前記第１の強伸縮部が、その上端が着用者の腰部に締着されるウエスト部から連続して形成される縫着線に連接されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項３】
請求項１に記載の下半身用衣服において、
前記第１の強伸縮部が、着用者の膝蓋骨に対応する部分に一部重複するように湾曲して形成されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項４】
請求項３に記載の下半身用衣服において、
前記第１の強伸縮部が、内側に向かって湾曲して形成されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項５】
請求項３に記載の下半身用衣服において、
前記第１の強伸縮部が、外側に向かって湾曲して形成されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項６】
請求項１に記載の下半身用衣服において、
前記本体部が、その側面側に前記本体部上部から前記本体部下部まで延在し、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい第２の強伸縮部と、その背面側に前記本体部上部から前記本体部下部まで延在し、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい第３の強伸縮部とを備え、
前記第１ないし第３の強伸縮部が、互いに交差しないように配設されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項７】
請求項１に記載の下半身用衣服において、
着用者の腰部に締着されるウエスト部を備え、
前記本体部が、前記ウエスト部と前記第１の強伸縮部との間に、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい腹部支持部を備えることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項８】
請求項７に記載の下半身用衣服において、
前記腹部支持部が、前記本体部の全周にわたって配設されるとともに、その上端の少なくとも一部が前記ウエスト部に連設されることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項９】
請求項１に記載の下半身用衣服において、
前記本体部が、その背面側上部に、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい臀部支持部を備えることを
特徴とする下半身用衣服。
【請求項１０】
請求項９に記載の下半身用衣服において、
前記臀部支持部が、前記本体部の側縁部近傍から前記本体部の着用者の股部に対応する部分に配設される股布下方まで延在する湾曲支持部を備えることを
特徴とする下半身用衣服。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、下肢の筋肉の働きを十分に押圧支持することのできる下半身用衣服に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、スポーツなどを行う際に、筋肉を適切にサポートすることができる機能性のある衣服として、身体に密着してサポートする伸縮性のある衣服が知られている。例えば、下半身の動きに合わせた筋肉の働きをサポートするように、伸縮性の異なる複数の生地を組み合わせて部分的にテーピング機能を持たせたスパッツなどがある。
【０００３】
例えば、従来の運動用股付き衣類は、伸縮性を有する素材によって形成された本体部と、前記本体部よりも高い緊締力を有する緊締部と、を備え、前記緊締部は、前記着用者の左右それぞれにおいて、臀部上方と腰部の側部と大転子に相当する位置付近とを頂点とする略三角形状の領域を被覆する左右一対の第１緊締部を備え、前記第１緊締部は、上下方向に延在すると共に幅方向に隣接する複数の分割緊締部を有し、前記分割緊締部は、それぞれ伸縮性の高い方向を有するように形成されており、前記分割緊締部の前記伸縮性の高い方向は、下方に向かうにつれて互いに近づいている（特許文献１参照）。この運動用股付き衣類は、分割緊締部の伸縮性の高い方向を中殿筋の筋線維方向にそれぞれ沿わせることで中殿筋をサポートし、横方向もしくは斜め方向の動きに対して下肢の運動を十分にサポートする、とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第６０６５０００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に開示の運動用股付き衣類は、縫工筋をサポートするように配置された第２緊締部の他、内転筋の上部をサポートする第４緊締部、膝外側と脹脛内側をサポートする第５緊締部を備えて構成される。
このうち、第２緊締部は、その上端が第１緊締部に連結され、下端が裾部まで延在して配設されている。また、第５緊締部は、その上端がウエスト部と垂直方向に配置される縫着ラインに連結され、下端が裾部まで延在して配設されている。
また、第２緊締部の第１ラインは、第４緊締部と膝蓋骨の上方で交差し、第２緊締部の第２ラインは、第５緊締部と膝蓋骨の下方で交差する構成となっている。
【０００６】
しかしながら、この運動用股付き衣類は、裾部にアンカーを有していないため、裾部のずり上がりにより、裾部まで伸びる第２緊締部や第５緊締部の緊締力を十分に発揮することができない。また、着用者の膝蓋骨に対応する部分の上下において、第２緊締部、第４緊締部及び第５緊締部が交差して配置されているため、例えば、第２緊締部においては、その交差部分において、上下方向の緊締力が第４緊締部や第５緊締部が延在する方向に分散されてしまい、緊締力が小さくなってしまうという課題があった。
【０００７】
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、下肢の筋肉の働きを十分に押圧支持することのできる下半身用衣服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明に係る下半身用衣服は、着用者の腰部近傍に配設される上部アンカーと、着用者の足首近傍に配設される左右一対の下部アンカーと、少なくとも着用者の腰部近傍から足首近傍までを被覆する本体部とを備え、前記本体部が、その正面側に前記上部アンカーから前記下部アンカーまで延在し、前記本体部のベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい第１の強伸縮部を備え、前記第１の強伸縮部が、前記ベース生地部、及び前記ベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい他の部分と交差しないものである。
【０００９】
このように本発明においては、前記上部アンカーから前記下部アンカーまで延在し、前記ベース生地部及び前記ベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい他の部分と交差せず、前記ベース生地部よりも伸縮抵抗が大きい第１の強伸縮部を備えることから、前記第１の強伸縮部の上下端がズレにくく、前記第１の強伸縮部による緊締力を分散することがないこととなり、前記第１の強伸縮部で着用者の下肢（大腿部及び下腿部）の筋肉を押圧支持し、着用者の動作にともなう筋肉の働きを適切にサポートすることができる。
【００１０】
本発明に係る下半身用衣服は、必要に応じて、前記第１の強伸縮部が、その上端が着用者の腰部に締着されるウエスト部から連続して形成される縫着線に連接されるものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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