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公開番号
2025018205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121714
出願日
2023-07-26
発明の名称
女性用インナー
出願人
個人
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A41C
3/00 20060101AFI20250130BHJP(衣類)
要約
【課題】アンチエイジング、各種美容改善に繋がる女性用インナーを提供する。
【解決手段】本発明の女性用インナーは、上部に一対のカップを収納した一対のカップ部を有する前身頃と、後身頃とを備えたインナー本体を持つ女性用インナーにおいて、前身頃の上部に配され、装着時に、装着者の前側でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第1ストラップ、および前記後身頃の上部に配され、装着時に、装着者の後ろ側でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第2ストラップを備え、第1ストラップは、前記一対のカップ部の中央の位置にX状の交叉部を有し、第2ストラップは、後身頃の左右方向の中央の位置にX状の交叉部を有し、伸縮可能なバスト作用用の第3ストラップを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上部に一対のカップを収納した一対のカップ部を有する前身頃と、後身頃とを備えたインナー本体を持つ女性用インナーにおいて、
前記前身頃の上部に配され、装着時に、装着者の前側(以下、「内外上下前後左右」の方向を示す用語は、装着時の装着者から見ての内外上下前後左右を指すものとする)でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第1ストラップ、および前記後身頃の上部に配され、装着時に、装着者の後ろ側でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第2ストラップを備え、
前記第1ストラップは、前記一対のカップ部の中央の位置にX状の交叉部を有し、その交叉部の右側に第1右側ループ部が、左側に第1左側ループ部がそれぞれ設けられており、
前記第1右側ループ部は、
前記交叉部から前記前身頃に沿い、かつ右側のカップ部のアッパーバストおよびアンダーバストにそれぞれ沿って外方に延びる上下2本の第1右側内側ストラップ部分と、これらの2本の第1右側内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の右肩に掛かるターン部となる2本の第1右側外側ストラップ部分で構成されており、一方、前記第1左側ループ部は、前記前身頃に沿い、かつ左側のカップ部のアッパーバストおよびアンダーバストにそれぞれ沿って外側延びる上下2本の左側内側ストラップ部分と、これらの2本の第1左側内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の左肩に掛かる左ターン部となる2本の左側外側ストラップ部分で構成されており、
前記第2ストラップは、前記後身頃の左右方向の中央の位置にX状の交叉部を有し、その交叉部の右側に第2右側ループ部が、左側に第2左側ループ部がそれぞれ設けられており、前記第2右側ループ部は、前記後身頃に沿い、互いに離れる方向にかつ外側に延びる上下2本の第2内側ストラップ部分と、これらの2本の第2内側ストラップ部分の外端から、前記後身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の右肩に掛かるターン部となる2本の第2外側ストラップ部分で構成されており、一方、前記第2左側ループ部は、前記後身頃に沿い、互いに離れる方向にかつ外側に延びる上下2本の内側ストラップ部分と、これらの2本の内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の左肩に掛かるターン部となる2本の外側ストラップ部分で構成されており、
そして、一端が前記一対のカップ部の一方のカップ部に取り付けられ、そこから前記前身頃の前を、他方のカップ部の下側、この他方のカップ部側の脇の下、そこから後身頃の前、一方のカップ部側の脇の下、そこから他方のカップ部に延び、他端が他方のカップ部に取り付けられた、伸縮可能なバスト作用用の第3ストラップ
を備えていることを特徴とする女性用インナー。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
前記インナー本体が、コットン、シルクまたはコットンとシルクの混紡で形成された請求項1の女性用インナー。
【請求項3】
前記第1、第2および第3ストラップが、コットンを主素材とする伸縮性織物で形成された請求項1の女性用インナー。
【請求項4】
前記第1、第2および第3ストラップには、それぞれ長さを調節するためのアジャスターが設けられている請求項1の女性用インナー。
【請求項5】
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記カップ部に収納されたカップの上下方向の水平中心線と幅方向の垂直中心線で分けられた4つの区分のうちの外側下の区分に対応するカップ部の区分である請求項1の女性用インナー。
【請求項6】
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記外側下の区分内であって、前記垂直中心線から外側に1~10mmの間で、カップの外周縁から0~30mmの間の部分である請求項5の女性用インナー。
【請求項7】
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記垂直中心線から外側に1.5~5mmの間である請求項6の女性用インナー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、女性用インナーに関し、さらに詳細には、装着者に機能的に働く機能性女性用インナーに関する。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
このような女性用インナーとしては、女性用姿勢矯正下着が知られている。
姿勢の良さは、人の美しさにとって重要である。特に女性の美しいプロポーションにとって、乳房は重要な要素である。美しいプロポーションが崩れる要因は、矢状面と前額面の姿勢の崩れである。矢状面の姿勢の崩れである習慣性円背は、矢状面の姿勢を構築している頚椎・胸椎・腰椎の弯曲バランスが崩れ、胸椎後弯角が増大することで生じ、胸椎後弯角が増大することによって胸郭前方に位置する乳房は必然的に前方に下がる状態となる。また、胸椎後弯角が増大すると、姿勢バランスをとるために、頭部が前方に出て、腰椎が後弯角増大に陥りやすくなり、重心が後方に傾き歩行運動に支障をきたすこともある。前額面の姿勢の崩れである習慣性側弯は、片側にバッグを持ったり、仕事やスポーツで片側に体を傾けたりすることなどの影響により、背骨を支える左右の筋バランスが崩れ、強く収縮した方に骨格が変性することによって発生し、左右の乳房の位置が傾き、乳房の高さが異なる状態となる。これらの姿勢の崩れは、腰痛や肩凝り、緊張性頭痛などを引き起こし、健康面での問題を招いている。
【0003】
上記のように崩れた姿勢を正しく補正するための下着が数多く存在する。例えば、特許文献1には、伸縮性テープを、脇側の後身頃から脇を通し、肩を経て後身頃の上端に接合することによって、上半身の前屈を防止し、両肩甲骨を引き寄せることによって背筋を強化する姿勢矯正具としての効果を有するブラジャーとして使用できるハーフトップが開示されている。また、特許文献2には、伸縮性素材からなる身生地と強緊締部からなる下着であって、その強緊締部は、前身頃において左右の胸近傍から裾近傍にかけて幅広となっており、下着の下部で交差することで腹直筋をリフトアップし、後身頃において左右の肩甲骨下方の僧帽筋から脊柱起立筋の一部を通って背中中央で交差し反対側の腰近傍に至ることで、背部の筋肉(僧帽筋と脊柱起立筋)をサポートする姿勢矯正下着が開示されている。
【0004】
また、特許第5086672号公報(特許文献3)では、習慣性円背や習慣性側弯による姿勢の崩れを矯正しつつ、従来の姿勢矯正のための下着が有する、圧迫感や違和感、ファッション性に欠けるなどの問題点を解決すべくなされたものであって、伸縮性素材による脇から肩にかけての引張りがなく、また、体幹である腹部や腰部のサポートを有しないため、圧迫感・違和感をほとんど感じず快適に日常的に着用することができ、毎日着用することによって姿勢改善効果とバストアップ効果を奏する女性用姿勢矯正下着を提案している。
【0005】
この公報に記載された女性用姿勢矯正下着は、
伸縮力および伸縮方向が異なる複数の領域から構成される帯状体と、
カップ部分と、
肩紐部分と、
を備えた女性用姿勢矯正下着であって、
前記帯状体は、有端であり、前記複数の領域は、身体に装着した時に胸郭部分を取り巻くアンダーバストの中央に位置する第1領域と、前記第1領域の左右に隣接する第2領域、および前記帯状体の端部を構成する第3領域を備え、
前記第2領域は、前鋸筋および菱形筋に働きかけるために、前記帯状体を身体に装着した時に第5肋骨、第6肋骨、第7肋骨および第8肋骨の全てまたは一部を覆う伸張力が最も強い領域であり、前記第2領域は、胸郭部を取り巻くアンダーバストの部位の水平線から胸椎骨方向斜め上方に30度~80度で伸張することによって肩甲骨下角を胸椎骨方向に下方回旋運動するように構成されており、および前記第2領域は、胸郭前方の第8肋骨で全長の1/2あたりから第7肋骨、第6肋骨、第5肋骨の側方部にある位置を通過し肩甲骨外側縁に向かう中央部分と、その前方部分およびその後方部分に分かれ、前記中央部分に、前記第1領域より強着圧で、伸縮目が筋肉に対して直交に伸びにくい目を持つ素材を搭載することを特徴とする女性用姿勢矯正下着である。
【0006】
ところで、本発明の発明者は、人間の老化を次のように考えた。
当然のことながら、人間は、幼児→子供→大人→老人の方向で成長し、それと同時に老化が進んでいる。
と言う事は、身体の構造的変化には老化(成長)に方向性の法則があるのではないだろうかと考えた。
この方向は、生きている人を見てもわからないので、受精の時の様子で、考えてみた。
卵子に精子が入った瞬間が受精であり、この受精状態は、穴(開口)の無い卵子に対して、精子が卵子に穴(開口)を形成しながら、押し込んで入いる。押し込まれた感じの形の穴(開口)は、人間の身体の中では肛門だけである。なので、人間の最初は肛門と決まるのではないだろうかと考え、そして、その反対側が口と決まり、口と肛門の間に、背骨と消化器官が出来るのではないだろうか。この背骨に対して、左右から肋骨が伸びていき、前で繋がる。
この、肋骨が伸びていく方向が、成長=老化の方向だと考えた。従って、この逆に動かせば、若返ることが出来るはずだと仮定した。
【0007】
そして、人間が、日常で身体を使う時、手と足を初めとする各部位をねじりながら使っている事も知見した。例えば、お寿司を手で食べる時のことを考えると、
お寿司をつまむ時の手の甲は、上を向き、口に入れる時には下を向き、その過程で腕をねじっている。
また、2本の足を考えると、この2本の足で歩く動作は、骨盤の真横についている足を前方に振り出す際に、その都度、内側へのねじれを生じさせている。
このように、日常でねじりながら使っている方向が、老化の方向と考え、身体に、このねじりと逆の方向に向かう力を与えて動かしていけば、アンチエイジング(老化防止)、更には若返りに繋がると考えた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2008-214813号公報
特開2011-99190号公報
特許第5080672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、発明者の上記考えに基づきなされた発明であり、アンチエイジング、各種美容改善に繋がる女性用インナーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、下記(1)~(7)の構成の女性用インナーにより解決される。
(1)
上部に一対のカップを収納した一対のカップ部を有する前身頃と、後身頃とを備えたインナー本体を持つ女性用インナーにおいて、
前記前身頃の上部に配され、装着時に、装着者の前側(以下、「内外上下前後左右」の方向を示す用語は、装着時の装着者から見ての内外上下前後左右を指すものとする)でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第1ストラップ、および前記後身頃の上部に配され、装着時に、装着者の後ろ側でたすき掛けとなる無限を示す記号∞状の第2ストラップを備え、
前記第1ストラップは、前記一対のカップ部の中央の位置にX状の交叉部を有し、その交叉部の右側に第1右側ループ部が、左側に第1左側ループ部がそれぞれ設けられており、
前記第1右側ループ部は、
前記交叉部から前記前身頃に沿い、かつ右側のカップ部のアッパーバストおよびアンダーバストにそれぞれ沿って外方に延びる上下2本の第1右側内側ストラップ部分と、これらの2本の第1右側内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の右肩に掛かるターン部となる2本の第1右側外側ストラップ部分で構成されており、一方、前記第1左側ループ部は、前記前身頃に沿い、かつ左側のカップ部のアッパーバストおよびアンダーバストにそれぞれ沿って外側延びる上下2本の左側内側ストラップ部分と、これらの2本の第1左側内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の左肩に掛かる左ターン部となる2本の左側外側ストラップ部分で構成されており、
前記第2ストラップは、前記後身頃の左右方向の中央の位置にX状の交叉部を有し、その交叉部の右側に第2右側ループ部が、左側に第2左側ループ部がそれぞれ設けられており、前記第2右側ループ部は、前記後身頃に沿い、互いに離れる方向にかつ外側に延びる上下2本の第2内側ストラップ部分と、これらの2本の第2内側ストラップ部分の外端から、前記後身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の右肩に掛かるターン部となる2本の第2外側ストラップ部分で構成されており、一方、前記第2左側ループ部は、前記後身頃に沿い、互いに離れる方向にかつ外側に延びる上下2本の内側ストラップ部分と、これらの2本の内側ストラップ部分の外端から、前記前身頃から突出して所定長延び、ここで2つの端部が連続して装着者の左肩に掛かるターン部となる2本の外側ストラップ部分で構成されており、
そして、一端が前記一対のカップ部の一方のカップ部に取り付けられ、そこから前記前身頃の前を、他方のカップ部の下側、この他方のカップ部側の脇の下、そこから後身頃の前、一方のカップ部側の脇の下、そこから他方のカップ部に延び、他端が他方のカップ部に取り付けられた、伸縮可能なバスト作用用の第3ストラップ
を備えていることを特徴とする女性用インナー。
(2)
前記インナー本体が、コットン、シルクまたはコットンとシルクの混紡で形成された前記(1)の女性用インナー。
(3)
前記第1、第2および第3ストラップが、コットンを主素材とする伸縮性織物で形成された前記(1)の女性用インナー。
(4)
前記第1、第2および第3ストラップには、それぞれ長さを調節するためのアジャスターが設けられている前記(1)の女性用インナー。
(5)
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記カップ部に収納されたカップの上下方向の水平中心線と幅方向の垂直中心線で分けられた4つの区分のうちの外側下の区分に対応するカップ部の区分である前記(1)の女性用インナー。
(6)
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記外側下の区分内であって、前記垂直中心線から外側に1~10mmの間で、カップの外周縁から0~30mmの間の部分である前記(5)の女性用インナー。
(7)
前記第3ストラップの両端部の前記カップ部への取り付け位置が、前記垂直中心線から外側に1.5~5mmの間である前記(7)の女性用インナー。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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