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公開番号2025016187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119302
出願日2023-07-21
発明の名称巻回支援装置及び取付方法
出願人株式会社ダイヘン
代理人個人,個人
主分類H01F 41/04 20060101AFI20250124BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】巻線の巻回時に、巻線が連通溝内に落ちることを防止できる巻回支援装置を提供する。
【解決手段】隣り合う溝同士の仕切壁に前記溝間の連通溝が周方向に形成された変成器用ボビンを回転させて巻線を巻く回転装置に着脱可能な巻回支援装置1であって、板形状であって、前記仕切壁と対向配置されて前記連通溝を塞ぐ治具部31を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
隣り合う溝同士の仕切壁に前記溝間の連通溝が周方向に形成された変成器用ボビンを回転させて巻線を巻く回転装置に着脱可能な巻回支援装置であって、
板形状であって、前記仕切壁と対向配置されて前記連通溝を塞ぐ治具部を有する巻回支援装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記連通溝は、巻回時の前記巻線の入口が開口した第1溝側の第1壁と、前記巻線の出口が開口した第2溝側の第2壁とを含み、
前記治具部は、取り付け時に前記第2壁の前記第2溝側の面と面一をなす主面を有する請求項1に記載の巻回支援装置。
【請求項3】
前記主面には前記第2壁の端部と係合する段差部が形成されている請求項2に記載の巻回支援装置。
【請求項4】
前記治具部は前記巻線よりも硬度が低い材料からなる請求項1から3の何れか一項に記載の巻回支援装置。
【請求項5】
前記治具部を保持する保持部と、
前記回転装置に取り付けられ、前記保持部を着脱可能に挟持する挟持部とを有する請求項1から3の何れか一項に記載の巻回支援装置。
【請求項6】
軸長方向に並設された溝同士の仕切壁に前記溝間を連通する連通溝が周方向に形成された変成器用ボビンを回転させて巻線を巻く回転装置に巻回支援装置を取り付ける取付方法であって、
前記連通溝を塞ぐように、板形状である治具部を前記仕切壁と対向配置する取付方法。
【請求項7】
前記連通溝は、巻回時の前記巻線の入口が開口した第1溝側の第1壁と、前記巻線の出口が開口した第2溝側の第2壁とを含み、
前記治具部の主面が前記第2壁の前記第2溝側の面と面一をなすようにする請求項6に記載の取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、巻回支援装置及び取付方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、変圧又は変流を目的として、変成器が用いられている。変成器は、環状の枠体と枠体の外周に形成された複数のコイルとを備えることがある。複数のコイルは枠体の軸長方向に並び、互いに隣り合うコイルの間には、全周にわたって絶縁壁が介在する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
2020-188213
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した枠体は、2つの絶縁壁を含んで構成される溝に、巻線を巻回させることによってコイルを形成するが、隣り合う溝間で連続して巻線の巻回ができるよう、隣り合う溝間を連通する連通溝が形成されている。斯かる連通溝は、前記絶縁壁に沿って延び、前記絶縁壁を斜めに貫く。よって、一の溝での巻線の巻回が終了すると、隣り合う他の溝へ斯かる連通溝を介して巻線が移動し、連続して他の溝での巻線の巻回が行われる。
【0005】
巻線の巻回が進むにつれて、前記枠体の径方向におけるコイルの高さが高くなり、巻線が前記連通溝内に落ちるおそれが生じる。
しかし、このような問題について、特許文献1では検討されておらず、対処できない。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、巻線の巻回時に、巻線が連通溝内に落ちることを防止できる巻回支援装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る巻回支援装置は、隣り合う溝同士の仕切壁に前記溝間の連通溝が周方向に形成された変成器用ボビンを回転させて巻線を巻く回転装置に着脱可能な巻回支援装置であって、板形状であって、前記仕切壁と対向配置されて前記連通溝を塞ぐ治具部を有する。
【0008】
本発明に係る取付方法は、軸長方向に並設された溝同士の仕切壁に前記溝間を連通する連通溝が周方向に形成された変成器用ボビンを回転させて巻線を巻く回転装置に巻回支援装置を取り付ける取付方法であって、前記連通溝を塞ぐように、板形状である治具部を前記仕切壁と対向配置する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、巻線の巻回時に、巻線が連通溝内に落ちることを防止できる巻回支援装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一方向から視認したコイルボビンの略示斜視図である。
図2のII-II線を切断線とした略示部分拡大縦断面図である。
実施形態1に係る巻回支援装置の斜視図である。
実施形態1に係る巻回支援装置の挟持部を示す斜視図である。
図4のV-V線を切断線とした縦断面図である。
実施形態1に係る巻回支援装置の保持部を示す斜視図である。
保持部の正面図、側面図、背面図、平面図、底面図である。
実施形態1に係る巻回支援装置の防止部材を示す斜視図である。
防止部材の正面図、側面図、背面図、平面図、底面図である。
回転装置に挟持部を取り付けた後、防止部材及び保持部を取り付ける方法を説明する説明図である。
回転装置への巻回支援装置の取り付けが完了した状態を示す斜視図である。
回転装置への巻回支援装置の取り付けが完了した状態を模式的に示す部分的断面図である。
回転装置に巻回支援装置が取り付けられた状態で巻線の巻回を行った後の第2溝の断面を示す部分的断面図である。
実施形態2に係る巻回支援装置の防止部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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