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公開番号2025015739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024200844,2020553318
出願日2024-11-18,2019-10-17
発明の名称新規医薬組成物
出願人国立大学法人東北大学,日本ケミファ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/194 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】腎保護用医薬組成物を提供する。
【解決手段】クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む慢性腎臓病における腎保護用医薬組成物であって、錠剤である、医薬組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む慢性腎臓病における腎保護用医薬組成物であって、錠剤である、医薬組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む、腎保護用医薬組成物及び腎機能診断用医薬組成物に関する。
また、本発明は、クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む、腎内レニン・アンジオテンシン系活性化を抑制すると共に、慢性腎臓病患者のアシドーシスを抑制する、又は酸性尿を改善するための医薬組成物に関する。
本願は、2018年10月17日に、日本に出願された特願2018-195568号、2018年10月17日に、日本に出願された特願2018-195810号、2019年2月25日に、日本に出願された特願2019-32126号、2019年4月28日に、日本に出願された特願2019-86945号、及び2019年6月27日に、日本に出願された特願2019-119297号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
透析や移植を必要とする末期腎不全(end-stage Kidney disease:ESKD)患者は世界的に増加している。日本においても増加傾向にあり、2014年末の透析患者数は32万人となっている。
このESKDの予備軍として認識されているのが慢性腎臓病(CKD)である。CKDは、原疾患を問わず、慢性に経過する腎臓病を包括する概念であり、糸球体濾過量(GFR)で表される腎機能の低下があるか、又は腎臓の障害を示唆する所見が慢性的(3ヶ月以上)に持続する病態全てを包含する概念である。CKDはESKDへの進行リスクであるばかりではなく、心血管疾患(CVD)等の強力な発症リスクであることから、CKDを早期に発見し適切な治療を行うことは非常に重要である。これまでに多くのCKD治療法が確立されているが、まだ不十分で、さらに腎保護剤の開発が求められている。
【0003】
進行したCKD患者では血中の重炭酸イオン(HCO
3
-
)濃度が低くなり、代謝性アシドーシスを発症することから、炭酸水素ナトリウムやクエン酸製剤等のアルカリ性化剤が投与される。そして、アルカリ性化剤である炭酸水素ナトリウムの投与によりCKDの進行が抑制されることが報告されている(非特許文献1)。また、蛋白質過負荷により惹起されるネフローゼ動物モデルにおいて、炭酸水素ナトリウムの経口投与が、酸性尿による尿細管細胞障害を抑制することが報告されている(非特許文献2)。また、早期のCKD患者にアルカリ性化剤を投与することによって、腎障害の進行を抑制すること、及び尿毒症物質の血中濃度を低下させることが知られている(特許文献1及び2)。
しかしながら、クエン酸製剤等のアルカリ化剤を用いて腎機能が評価可能であることは知られていない。
【0004】
一方、近年、CKD及び急性腎障害(AKI)における腎障害マーカーが数多く報告されている。
【0005】
腎臓内におけるレニン・アンジオテンシン系(reninangiotensin system;RASと略す場合がある)の活性化は高血圧だけでなく腎障害の進展にも深く関与していることが知られている。腎臓内におけるアンジオテンシノーゲンが高血圧や腎障害の発症進展機序に関与している。また、尿中に排泄されたアンジオテンシノーゲンが腎臓で発現しているアンジオテンシノーゲンと正の相関を示すことが報告されている(非特許文献3)。
【0006】
8-hydroxy-2’-deoxyguanosine(8-OHdG)は、現在最も広く用いられている酸化ストレスマーカーの1つであり、腎障害によって8-OHdG産生が増加することが知られている。
【0007】
しかしながら、CKD又はAKIの患者にアルカリ性化剤を投与することによって、尿中アンジオテンシノーゲン濃度の抑制又は酸化ストレス抑制が可能であることは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
国際公開第2018/193648号
国際公開第2018/193752号
【非特許文献】
【0009】
Brito-Ashurst, I.D., et al.: Bicarbonate supplementation slows progression of CKD and improves nutritional status. J. Am. Soc. Nephrol., 20: 2075-2084, 2009.
Souma T., et al.: Luminal alkalinization attenuates proteinuria-induced oxidative damage in proximal tubular cells. J. Am. Soc. Nephrol., 22: 635-648, 2011.
J. Am. Soc. Nephrol, 18: pp.1558-1565, 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題の一つは、クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む、腎保護用医薬組成物を提供することである。本発明の他の一つの課題は、クエン酸、クエン酸の薬学的に許容可能な塩、若しくはそれらの水和物又はそれらの混合物を含む腎機能診断用医薬組成物を提供することである。本発明の他の1つの課題は、腎内RAS活性化を抑制し、慢性腎臓病患者のアシドーシスの治療若しくは予防、又は腎内RAS活性化を抑制し、慢性腎臓病患者の賛成尿の改善に有用な医薬を提供することである。本発明の他の1つの課題は、腎における酸化ストレス抑制に有用な医薬を提供することである。本発明の他の1つの課題は、腎保護用又は酸化ストレス抑制用の食品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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