TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025079538
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192273
出願日2023-11-10
発明の名称熱電材料
出願人国立大学法人東北大学,TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H10N 10/853 20230101AFI20250515BHJP()
要約【課題】高い発電出力が得られるとともに、機械的強度に優れる熱電材料を提供する。
【解決手段】熱電材料は、一般式:VA(Fe1-xMx)BSbC(Mは、NiおよびCuの少なくとも1種である。0.80≦A≦1.20、0.80≦B≦1.20、0.80≦C≦1.20)で表されるハーフホイスラー化合物からなる。前記一般式において、xが0を超えて0.02以下である。また、xが0.004以上0.007以下である。またビッカース硬度が6.0GPa以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式:V

(Fe
1-x




Sb

(Mは、NiおよびCuの少なくとも1種である。0.80≦A≦1.20、0.80≦B≦1.20、0.80≦C≦1.20)で表されるハーフホイスラー化合物からなる、熱電材料。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記一般式において、xが0超0.02以下である、請求項1に記載の熱電材料。
【請求項3】
前記一般式において、xが0.004以上0.007以下である、請求項1に記載の熱電材料。
【請求項4】
ビッカース硬度が6.0GPa以上である、請求項1に記載の熱電材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電材料に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
カーボンニュートラル政策の実現に向けて、身の周りの未利用排熱を有効活用するための革新的な技術として、熱電発電への期待が高まっている。熱電発電は、固体のゼーベック効果によって、温度差から起電力が生じる発電技術である。熱発電素子は、排熱源に接触させると、温度差がある限り発電を持続する。室温近傍(0℃~100℃)における我が国の未利用排熱の総和は、典型的な火力発電所100基分の年間発電量に匹敵すると言われている。この膨大な排熱を、電力として可能な限り多く回収することが研究されている。
【0003】
室温近傍で最も高い熱電発電性能を示す物質としては、ビスマス・テルル(Bi

Te

)系材料が知られている(例えば、特許文献1参照)。ビスマス・テルル系材料が未だに広範な実用に至らないのは、発電出力が実用上不充分であることに加えて、構造に由来する機械的な脆弱性が原因であると考えられる。一般に、熱電発電としては、p型素子とn型素子を電気的に100対程度、直列接合したπ型モジュールが用いられる。従って、π型モジュールの1箇所が破断すると、π型モジュール全体が発電不能になる。そのため、p型素子またはn型素子を構成する熱電材料は、発電性能だけではなく、繰り返し熱応力下でも堪え得る機械的強度を具備する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-108418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の熱発電材料の研究では、高い発電出力を追求することに主眼が置かれており、機械的強度はほとんど重要視されてこなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、高い発電出力が得られるとともに、機械的強度に優れる熱電材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]一般式:V

(Fe
1-x




Sb

(Mは、NiおよびCuの少なくとも1種である。0.80≦A≦1.20、0.80≦B≦1.20、0.80≦C≦1.20)で表されるハーフホイスラー化合物からなる、熱電材料。
[2]前記一般式において、xが0超0.02以下である、[1]に記載の熱電材料。
[3]前記一般式において、xが0.004以上0.007以下である、[1]または[2]に記載の熱電材料。
[4]ビッカース硬度が6.0GPa以上である、[1]~[3]のいずれかに記載の熱電材料。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高い発電出力が得られるとともに、機械的強度に優れる熱電材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
リートベルト法によるV(Fe
0.994
Ni
0.006
)Sb固溶相の結晶構造解析の結果を示す図である。
熱電材料のゼーベック係数の温度変化を測定した結果を示す図である。
熱電材料の電気抵抗率の温度変化を測定した結果を示す図である。
熱電材料の熱伝導率の温度変化を測定した結果を示す図である。
熱電材料の出力因子の温度変化を測定した結果を示す図である。
熱電材料の無次元性能指数の温度変化を測定した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の熱電材料の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

国立大学法人東北大学
熱電材料
3日前
国立大学法人東北大学
認知機能改善剤
1か月前
国立大学法人東北大学
消化器癌の検出方法
1か月前
株式会社深松組
蓄熱システム
16日前
国立大学法人東北大学
ペプチド又はその塩、ならびに核酸
1か月前
日本重化学工業株式会社
リチウムの回収方法
10日前
豊田合成株式会社
細胞培養膜および測定方法
11日前
豊田合成株式会社
細胞培養膜および測定方法
11日前
東ソー株式会社
環状ウレア化合物の製造方法
1か月前
テルモ株式会社
Mg合金及びMg合金の製造方法
1か月前
国立大学法人東北大学
炎症性疾患の治療薬、及び治療薬のスクリーニング方法
1か月前
国立大学法人東北大学
骨再生材料、骨再生材料の製造方法、骨再生材料製造装置
16日前
国立大学法人東北大学
ヘアスタイルイメージマップ、髪型提案装置、髪型提案方法
1か月前
国立大学法人東北大学
ガスタービン
12日前
国立大学法人東北大学
積層膜、磁気抵抗効果素子、半導体メモリ及びロジックLSI
12日前
国立大学法人東北大学
時間領域モード多重伝送方法および時間領域モード多重伝送装置
1か月前
国立大学法人東北大学
欠損データ補完装置、生体センサ、欠損データ補完方法、及びプログラム
25日前
公益財団法人実中研
機能的MRI撮像用の嗅覚刺激装置及び嗅覚分析方法
6日前
三菱重工業株式会社
発電システム、発電ユニット、発電ユニットの製造方法
1か月前
TOPPANホールディングス株式会社
水素検出用素子および水素検出装置
1か月前
国立大学法人お茶の水女子大学
自然免疫調節作用を有するステロール誘導体
3日前
国立大学法人東北大学
マイクロニードルアレイ、パッチ
1か月前
Kepler株式会社
表示装置
5日前
油化産業株式会社
ルーメンバイパス組成物およびこれを用いた乳房炎の予防方法
4日前
株式会社東芝
磁石材料及び永久磁石
16日前
株式会社テクノメデイカ
プルシアンブルー担持カーボン被覆シリカゲル及びその製造方法
2日前
住友金属鉱山株式会社
カルシウムイオン二次電池用固体電解質およびカルシウムイオン二次電池
1か月前
国立大学法人東北大学
無線周波数フィルタ、及び弾性表面波デバイスを製造する方法
1か月前
公立大学法人大阪
窒化物半導体積層構造体前駆体、窒化物半導体積層構造体、半導体装置、窒化物半導体積層構造体前駆体の製造方法、窒化物半導体積層構造体の製造方法
1か月前
株式会社クラベ
感圧導電体
10日前
個人
FIN TFT電極基板
5日前
富士電機株式会社
半導体装置
12日前
キヤノン株式会社
放射線撮像装置
12日前
三菱電機株式会社
半導体装置
6日前
富士電機株式会社
半導体装置
4日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
9日前
続きを見る