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公開番号
2025013690
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024198156,2022134733
出願日
2024-11-13,2022-08-26
発明の名称
高い隠ぺい性を有する塗料用炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した高い隠ぺい性を有する塗料
出願人
住友大阪セメント株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01F
11/18 20060101AFI20250117BHJP(無機化学)
要約
【課題】
高い白色度を有し、隠ぺい性の高い炭酸カルシウムを合成することができる、塗料用炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを含む高い隠ぺい性を有する塗料を提供する。
【解決手段】
本発明の高い隠ぺい性を有する塗料用炭酸カルシウムは、粒度の平均粒径(D50)が2~20μmで、粒度分布のD10が1~13μmで、粒度分布のD90が3~30μmであって、立方体状の形状を有する、高い隠ぺい性を有する塗料用炭酸カルシウムである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い隠ぺい性を有する塗料用炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した高い隠ぺい性を有する塗料に関し、特に、各種塗料等の充填材(フィラー)に用いることができる高い隠ぺい性を有する炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した高い隠ぺい性を有する塗料に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
プラスチック、樹脂、ゴム、紙、塗料、化粧品原料等の充填材として、炭酸カルシウムや酸化チタンが幅広い産業分野で利用されており、各種物性値の改善に利用されている。特に、屈折率が小さい炭酸カルシウムは主として「体質顔料」として、屈折率が大きい酸化チタンは主として「白色顔料」として、塗料の充填剤として用いられている。
炭酸カルシウムとしては、高純度な天然石灰石を粉砕して、粒度調整のために分級等を行って調製する重質炭酸カルシウムがある。
また、炭酸カルシウムを一度焼成して、石灰とした後、水と反応させて消石灰に消化した後、炭酸ガスと反応させて再度炭酸カルシウムとし、回収、乾燥、解砕、分級した軽質炭酸カルシウムがある。
【0003】
しかし、粉砕した炭酸カルシウムである石灰石(重質炭酸カルシウム)では、隠ぺい力が高くなく、隠ぺい性が十分ではないという問題がある。
また充填材として酸化チタンは炭酸カルシウムと比較して高価であり、更に樹脂等に充填した場合、塗布面が太陽光に晒されると劣化する等の問題がある。
【0004】
特開2008-156204号公報(特許文献1)には、微粒子凝集体状軽質炭酸カルシウムを製造する方法であって、生石灰を湿式消化することにより石灰乳を得る工程(1)と、水酸化カルシウムを水に懸濁して得られた水酸化カルシウム懸濁液に炭酸ガスを吹き込み、炭酸化率20%以下に炭酸化し膠質粒子状水酸化カルシウム懸濁液を得る工程(2)と、工程(1)で得た石灰乳に、工程(2)で得た膠質粒子状水酸化カルシウム懸濁液を添加し、炭酸ガスを吹き込み、炭酸化率100%まで反応させる工程(3)とを含むことを特徴とする微粒子凝集体状軽質炭酸カルシウムの製造方法が開示されており、これにより、BET比表面積が10~25m
2
/g以下、窒素吸着法による0~1000Åの細孔容積が0.05cm
3
/g以上であって全細孔容積に占める250Å以下の細孔容積の割合が25%以上、流動パラフィンによる吸油量が100cc/100g以上である微粒子凝集体状軽質炭酸カルシウムが得られることが記載されている。また更に、得られた炭酸カルシウムを印刷用紙の填料として用いた場合には、印刷用紙に優れたインク吸収性、不透明度(特に印刷後不透明度)を与えることができることが記載されている。
【0005】
また、特開2012-207346号公報(特許文献2)には、隠ぺい性を有する塗工層を提供することができる炭酸カルシウムスラリーを提供すること、および炭酸カルシウムを含有する塗工層を備えた隠ぺい性を有する塗工紙を提供することを目的として、平均粒径が0.5~1.5μmであり、勾配係数(D30/D70)(式中、DXはこの径に対する粒子のX重量%がより微細な等価球径を示す)が40以上である炭酸カルシウムスラリーと、前記炭酸カルシウムを塗工層に備える塗工紙が開示されている。
【0006】
更に、特開2002-233851号公報(特許文献3)には、焼成灰を利用して、白色度が高く、低摩耗性の軽質炭酸カルシウム被覆粒子およびそれを利用した紙を提供することを目的として、焼成灰を、平均粒子径が3μm以下となるように粉砕し、粉砕後の焼成灰粒子を水酸化カルシウム含有水性懸濁液中に混合し、前記水性懸濁液に二酸化炭素または二酸化炭素含有ガスを通し、前記焼成灰粒子の周囲を軽質炭酸カルシウムで被覆し、このようにして製造した軽質炭酸カルシウム被覆粒子を、充填材含有紙の充填材として或いは塗工紙用顔料として用いることが開示されている。
【0007】
しかし、上記従来の炭酸カルシウムでは、塗料に配合した場合であっても、隠ぺい性が十分ではなく、より隠ぺい性が高い炭酸カルシウムが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-96975号公報
特開2021-79377号公報
特開2002-233851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、上述したような問題を解決し、不純物をほとんど含まず高い純度及び高い白色度を有する、隠ぺい性に優れた、塗料用の炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した高い隠ぺい性を有する塗料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の塗料用炭酸カルシウム及び当該炭酸カルシウムを配合した高い隠ぺい性を有する塗料は、主として以下の技術的特徴を有する。
(1)本発明の高い隠ぺい性を有する塗料用炭酸カルシウムは、粒度の平均粒径(D50)が2~20μmで、粒度分布のD10が1~13μmで、粒度分布のD90が3~30μmであって、立方体状の形状を有している。
(【0011】以降は省略されています)
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