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公開番号2025013134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024033829,2023114060
出願日2024-03-06,2023-07-11
発明の名称バリアフィルム及びそれを用いた積層体、包装製品
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B32B 15/08 20060101AFI20250117BHJP(積層体)
要約【課題】アルミ蒸着膜由来のピンホール発生が低減されることで、酸素バリア性、水蒸気バリア性に優れるバリアフィルムを提供する。
【解決手段】樹脂基材1と、第1のアルミ蒸着膜2aと、被覆層3と、第2のアルミ蒸着膜2bと、がこの順に積層されているバリアフィルムであって、ピンホール発生率が0.020%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂基材と、第1のアルミ蒸着膜と、被覆層と、第2のアルミ蒸着膜と、がこの順に積層されているバリアフィルムであって、
前記バリアフィルムは、下記で定義されるピンホール発生率が0.020%以下である、バリアフィルム。
<ピンホール発生率の定義>
バリアフィルムの一方の面に225000±25000ルクスの照度でハロゲン光源を照射し、該バリアフィルムの他方の面から任意の2.8mm×2.1mmの領域を光学顕微鏡により拡大し、該拡大像の1280×964ピクセルの撮影画像を取得し、画像解析ソフトを用いて、該撮影画像を256階調のモノクロ画像に変換し、該モノクロ画像における輝度の最頻値から30階調を加えた値を閾値とし、該閾値未満を黒ピクセル、該閾値以上を白ピクセルとして輝度を2値化し、以下の式で求める。
ピンホール発生率(%)=100×(白ピクセル/全体ピクセル)
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記被覆層は、アルコキシシランと、水酸基含有水溶性樹脂とを含む樹脂組成物の硬化物である、請求項1に記載のバリアフィルム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のバリアフィルムのJIS K 7126-2に準拠した、23℃、90%RHにおける酸素透過率が、0.05cc/m

・day・atm以下である、バリアフィルム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のバリアフィルムのJIS K 7129 B法に準拠した、40℃、100%RHにおける水蒸気透過率が、0.05g/m

・day以下である、バリアフィルム。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のバリアフィルムと、シーラント層とを備える積層体。
【請求項6】
請求項5に記載の積層体を備える包装製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バリアフィルム及びそれを用いた積層体、包装製品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プラスチックなどの長尺状のフィルムやシートの基材上に、成膜された金属アルミニ蒸着膜(以下、単にアルミ蒸着膜ともいう)を備えたバリアフィルムが、包装製品などの様々な用途で利用されている。このバリアフィルムは、酸素及び水蒸気に対するバリア性の機能を有する。
【0003】
金属アルミ蒸着膜を備えるバリアフィルムの製造は、一般的に、基材上に、金属アルミニウムの蒸発源を加熱して金属アルミニウムを蒸発させ、基材上に金属アルミニウム薄膜を形成する。
【0004】
例えば、下記の特許文献1には、基材フィルムと、アルミ蒸着層から酸化アルミニウム蒸着層に連続的に組成変化する蒸着層と、ガスバリア樹脂層と、を備えるバリアフィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2018/147137国際公開公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のアルミ蒸着膜を備えるバリアフィルムでは、アルミ蒸着膜にピンホールが発生することが避けられず、これにより、バリア性が低下するという問題が生じていた。本発明者等の知見によれば、このピンホール発生によるバリア性の低下は、蒸着膜厚を厚くしても一定程度発生し、膜厚制御のみではバリア性の低下は解消しない。
【0007】
本発明は、アルミ蒸着膜由来のピンホール発生を低減することで、酸素バリア性、水蒸気バリア性に優れるバリアフィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討をした結果、従来の蒸着装置の構造では、蒸着直後のアルミ蒸着膜が、ガイドロールなどの複数のロールを介して巻き取られる際に、アルミ蒸着面が該ロール面に直接的に接触することで、ピンホールが発生してバリア性が低下することを見出し、これにより本発明を完成するに至った。
【0009】
具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
(1) 樹脂基材と、第1のアルミ蒸着膜と、被覆層と、第2のアルミ蒸着膜と、がこの順に積層されているバリアフィルムであって、
前記バリアフィルムは、下記で定義されるピンホール発生率が0.020%以下である、バリアフィルム。
<ピンホール発生率の定義>
バリアフィルムの一方の面に225000±25000ルクスの照度でハロゲン光源を照射し、該バリアフィルムの他方の面から任意の2.8mm×2.1mmの領域を光学顕微鏡により拡大し、該拡大像の1280×964ピクセルの撮影画像を取得し、画像解析ソフトを用いて、該撮影画像を256階調のモノクロ画像に変換し、該モノクロ画像における輝度の最頻値から30階調を加えた値を閾値とし、該閾値未満を黒ピクセル、該閾値以上を白ピクセルとして輝度を2値化し、以下の式で求める。
ピンホール発生率(%)=100×(白ピクセル/全体ピクセル)
(【0011】以降は省略されています)

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