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公開番号2025011823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114163
出願日2023-07-12
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60W 10/08 20060101AFI20250117BHJP(車両一般)
要約【課題】実回生電力量が制限される状況においても、目標回生電力量を制御することでエンジンをオンさせる頻度を少なくする車両の制御装置を実現する。
【解決手段】車両の制御装置は、エンジン14と、前記エンジン14の回転軸の運動エネルギーを利用して回生発電を行うモータ16と、前記回生発電により充電されるバッテリ18と、前記モータ16を冷却するモータ冷却回路20と、を備え、前記バッテリ18の充電状態を示すSOC値が所定値より高い、かつ、前記バッテリ18の温度および前記モータ冷却回路20の水温が所定の温度より低い場合に、目標回生電力量を小さくするように制御する、ことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの回転軸の運動エネルギーを利用して回生発電を行うモータと、
前記回生発電により充電されるバッテリと、
前記モータを冷却するモータ冷却回路と、
を備え、
前記バッテリの充電状態を示すSOC値が所定値より高い、かつ、前記バッテリの温度および前記モータ冷却回路の水温が所定の温度より低い場合に、目標回生電力量を小さくするように制御する、
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関し、特に、車両の回生電力の制御に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車においては、排気ガスの排出量を抑えるため、また、燃費の向上のため、エンジンをオンさせずに電気のみで走行するモード(以下、適宜、「EVモード」と称する。)を維持させる技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、急カーブかつ急勾配な下り坂の走行中において回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替えられる可能性があるときに、そのような切り替えを防止するハイブリッド車両用制御装置が開示されている。特許文献1では、回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替えられる可能性があるような地点に車両が到達する前に、クラッチによりエンジンと駆動輪とを予め接続することで、下り坂の途中などでの回生ブレーキからエンジンブレーキへの切り替えが防止できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-020663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、車両の走行状態などに基づく実回生電力量が、回生発電によって発電すべき目標回生電力量(すなわち、モータの回生電力量の目標値である目標回生電力量)に達している場合には、回生ブレーキによってエンジンブレーキ相当の制動力が車両に付与されるため、車両のEV走行は維持される。一方、バッテリへの過剰な充電が懸念されるなど一定の状況の下では、バッテリの保護のために、実回生電力の生成が制限される。その結果、実回生電力量が目標回生電力量に達していないため、回生ブレーキからエンジンブレーキに切り替えられる。すなわち、エンジンブレーキの使用を目的としてエンジンがオンの状態となる。
【0006】
上記のように、回生ブレーキが不可能な状況では、エンジンがオンの状態となり、環境および燃費の点から望ましくない。そこで、本明細書では、実回生電力量が制限される状況においても、目標回生電力量を制御することでエンジンをオンさせる頻度を少なくできる車両の制御装置を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示する車両の制御装置は、エンジンと、前記エンジンの回転軸の運動エネルギーを利用して回生発電を行うモータと、前記回生発電により充電されるバッテリと、前記モータを冷却するモータ冷却回路と、を備え、前記バッテリの充電状態を示すSOC値が所定値より高い、かつ、前記バッテリの温度および前記モータ冷却回路の水温が所定の温度より低い場合に、目標回生電力量を小さくするように制御する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本明細書で開示の車両の制御装置によれば、一定の条件の下で目標回生電力量を小さくするよう制御するため、目標回生電力量に対して実回生電力量が下回る状態を回避できる。すなわち、回生ブレーキからエンジンブレーキへの切り替えを防止でき、その結果、エンジンブレーキの使用を目的としてエンジンがオンの状態になることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両の制御装置の構成を概念的に示すブロック図である。
車速と必要回生電力量との関係を示すグラフである。
車両の制御装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して車両の制御装置について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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