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公開番号
2025008958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111617
出願日
2023-07-06
発明の名称
ガス処理装置
出願人
トヨタ車体株式会社
代理人
弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類
B04C
5/103 20060101AFI20250109BHJP(物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械)
要約
【課題】 ガスからヤニを分離する性能に優れたガス処理装置を提供する。
【解決手段】ガス処理装置101は、ヤニを含むガスGaを処理するものであり、吸気口10b及び処理空間11を有する筒状のサイクロン容器10と、サイクロン容器10の処理空間11に軸方向Xまわりに螺旋状に設けられるガイド部材20と、ガイド部材20によるガスGaの旋回によってヤニが分離されたヤニ分離ガスGbをサイクロン容器10から排気する排気管30と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ヤニを含むガスを処理するガス処理装置であって、
吸気口及び処理空間を有する筒状のサイクロン容器と、
前記サイクロン容器の前記処理空間に軸方向まわりに螺旋状に設けられるガイド部材と、
前記ガイド部材による前記ガスの旋回によって前記ヤニが分離されたヤニ分離ガスを前記サイクロン容器から排気する排気管と、
を備える、ガス処理装置。
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【請求項2】
前記排気管は、前記ガイド部材よりもガス流れ方向の下流に配置されたガス流入口と、前記ガイド部材よりもガス流れ方向の上流に配置されたガス流出口と、前記ガス流入口から前記ガス流出口までの間で前記処理空間を前記軸方向に沿って延びる内管部と、を有する、請求項1に記載のガス処理装置。
【請求項3】
前記ガイド部材は、前記排気管の前記内管部の外周面と前記サイクロン容器の内壁面との間に設けられ、且つ、前記内管部の前記外周面に接合部を介して熱伝導可能に接合されている、請求項2に記載のガス処理装置。
【請求項4】
前記ガイド部材は、前記接合部を第1接合部としたとき、前記サイクロン容器の前記内壁面に第2接合部を介して熱伝導可能に接合されている、請求項3に記載のガス処理装置。
【請求項5】
前記サイクロン容器の外周面のうち径方向の断面に前記排気管の前記ガス流入口が少なくとも存在する被冷却面を冷却する冷却器を備える、請求項2~4のいずれか一項に記載のガス処理装置。
【請求項6】
前記サイクロン容器は、塗装処理後の自動車ボディを乾燥する乾燥炉から前記ガスを吸気する吸気経路に接続され、前記排気管のガス流出口は、前記乾燥炉に前記ヤニ分離ガスを排気する排気経路に接続されており、
前記冷却器で使用する冷却媒体と外気との間の熱交換によって前記外気を加熱する熱交換器と、
前記熱交換器で加熱された前記外気を燃焼させて前記乾燥炉に供給する燃焼器と、
を備える、請求項5に記載のガス処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス処理装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車やその部品であるワークは、防錆や美観の為に表面が塗料でコーティングされる場合がある。このとき、ワークに塗膜を形成する為にワークを高温の乾燥炉で乾燥させる必要がある。乾燥炉内では塗料を乾燥させた際の副産物として煙状の「ヤニ」が発生するが、このヤニは炉内の壁や炉の出入口、工場内の天井などに付着して不具合の要因になり得る。そこで、この種のガス処理技術では、乾燥炉で生じたガスからヤニを除去するための種々の装置が採用されている。
【0003】
この種の装置の1つが下記特許文献1に開示されている。特許文献1に開示のヤニ除去装置は、サイクロン容器の内部の処理空間に内壁面の接線方向にガスを流入させて内壁面に沿って旋回させ、このときにガス中のヤニに作用する遠心力を利用してヤニをガスから分離するように構成されている。このヤニ除去装置は、所謂「接線流入式サイクロン」と称される構造を利用したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-155281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
引用文献1のヤニ除去装置は、サイクロン容器の処理空間において内壁面に沿ってガスを旋回させる構造を利用したものである。本構造では、サイクロン容器の径方向の中心側と外周側との間でガスに付与される旋回流にばらつきが生じることが想定される。このため、ガスに所望の旋回流を付与することができない場合があり、ガスからヤニを分離するときの分離効率については改善の余地がある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、ガスからヤニを分離する性能に優れたガス処理装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
ヤニを含むガスを処理するガス処理装置であって、
吸気口及び処理空間を有する筒状のサイクロン容器と、
前記サイクロン容器の前記処理空間に軸方向まわりに螺旋状に設けられるガイド部材と、
前記ガイド部材による前記ガスの旋回によって前記ヤニが分離されたヤニ分離ガスを前記サイクロン容器から排気する排気管と、
を備える、ガス処理装置、
にある。
【発明の効果】
【0008】
上述の態様のガス処理装置において、筒状のサイクロン容器の処理空間には、軸方向まわりに螺旋状のガイド部材が設けられる。ヤニを含むガスは、サイクロン容器の吸気口から処理空間に吸気されると、螺旋状のガイド部材のガイド面に接触することによって軸方向まわり方向に旋回しながら処理空間をガイドされる。このとき、サイクロン容器の内壁面とガイド部材のガイド面のそれぞれに沿ってガスが旋回する。このため、ガイド部材の螺旋形状にしたがった所望の旋回流をガスに付与することができ、サイクロン容器の径方向についてガスの旋回流にばらつきが生じるのを抑制できる。それに加えて、ガイド部材は、ガスとの接触による熱交換によってガスを冷却する役割をも担う。すなわち、ガイド部材は、ガスに対する旋回流付与機能と、ガスの冷却機能と、の両機能を発揮する。したがって、煙状のヤニを含むガスは、サイクロン容器の内壁面に沿って流れ且つガイド部材のガイド面に沿って流れるときに冷却されながら旋回し、ヤニが分離された低温のヤニ分離ガスとなる。そして、ヤニ分離ガスは、排気管を通じてサイクロン容器から排気される。
【0009】
上記構成のガス処理装置によれば、ガスの冷却による煙状のヤニの凝縮作用と、ガスに対する旋回流付与によるヤニの遠心分離作用と、の相乗効果が得られる。その結果、螺旋状のガイド部材を使用することで、単にサイクロン容器の内壁面に沿ってのみガスを旋回させる構造に比べて、ガス中のヤニの分離効率を高めることができる。
【0010】
以上のごとく、上述の態様によれば、ガスからヤニを分離する性能に優れたガス処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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