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公開番号
2025082824
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2024198374
出願日
2024-11-13
発明の名称
繊維屑回収装置、及び仮撚加工機
出願人
TMTマシナリー株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B04C
11/00 20060101AFI20250522BHJP(物理的または化学的工程を行なうための遠心装置または機械)
要約
【課題】空気を排出することによって生じうる排出音を抑制することが可能な繊維屑回収装置、及び仮撚加工機を提供する。
【解決手段】糸屑を含む繊維屑を空気とともに移送する繊維屑移送配管11と、繊維屑移送配管11の管内を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部と、繊維屑移送配管11と繊維屑回収部との間に設けられ、繊維屑移送配管11の管内を移送された繊維屑と空気とを分離し、空気から分離された繊維屑を繊維屑回収部に回収するサイクロン分離器30と、サイクロン分離器30により繊維屑が分離された空気を排出することによって生じうる排出音を抑制する排出音抑制器60とを備える繊維屑回収装置。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
糸屑を含む繊維屑を空気とともに移送する繊維屑移送配管と、
前記繊維屑移送配管の管内を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部と、
前記繊維屑移送配管と前記繊維屑回収部との間に設けられ、前記繊維屑移送配管の管内を移送された前記繊維屑と空気とを分離し、空気から分離された前記繊維屑を前記繊維屑回収部に回収するサイクロン分離器と、
を備え、
前記サイクロン分離器は、
前記繊維屑と空気とを分離する分離部と、
前記分離部により前記繊維屑が分離された空気を排出することによって生じうる排出音を抑制する排出音抑制器と、を有する、
繊維屑回収装置。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記排出音抑制器は、筒状であって、前記分離部とは反対側の一方端の開口部に向かって空気が流れる方向に沿って、前記一方端の開口部へ向かって流れる空気の速度を減速させる減速部を有する、
請求項1に記載の繊維屑回収装置。
【請求項3】
前記減速部は、前記一方端の開口部へ向かう空気の流れを阻害する阻害部を含む、
請求項2に記載の繊維屑回収装置。
【請求項4】
前記減速部は、前記一方端の開口部に向かって流れる空気の一部を前記排出音抑制器内に滞留させる滞留部を含む、
請求項2または3に記載の繊維屑回収装置。
【請求項5】
前記排出音抑制器は、前記一方端の開口部に向かって空気が流れる方向と直交する断面が、前記分離部から空気が排出される空気排出口よりも大きい内壁面を有し、
前記減速部は、前記内壁面に設けられている、
請求項2から4のいずれか一つに記載の繊維屑回収装置。
【請求項6】
前記排出音抑制器は、前記一方端の開口部の開口面積が、前記空気排出口の開口面積と同じまたは当該開口面積より大きくなるように構成されている、
請求項5に記載の繊維屑回収装置。
【請求項7】
前記排出音抑制器は、直状またはテーパ状の筒状である、
請求項6に記載の繊維屑回収装置。
【請求項8】
前記サイクロン分離器は、前記分離部の内周壁に沿って下方へ移動した前記繊維屑を、空気とともに前記繊維屑回収部に排出する繊維屑排出部をさらに有し、
前記排出音抑制器は、前記繊維屑排出部から排出されずに前記開口部に向かう糸屑を、前記開口部をとおって外部に排出されないように遮る遮蔽部材を有する、
請求項2から請求項7のいずれか一つに記載の繊維屑回収装置。
【請求項9】
前記排出音抑制器は、排出音を5dB以上抑制するものである、
請求項1から請求項8のいずれか一つに記載の繊維屑回収装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一つに記載の繊維屑回収装置を備える仮撚加工機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気から分離された繊維屑を回収する繊維屑回収装置、及びこの繊維屑回収装置を備える仮撚加工機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
仮撚加工機或いは紡績装置などの繊維機械においては、繊維機械に繊維を掛ける際、或いは、繊維機械に備えられた巻取装置で繊維が巻き取られることで形成されたパッケージを交換する際であっても、繊維が供給され続ける。このため、繊維機械においては、従来、糸掛け中或いはパッケージ交換中に、繊維屑を吸引して回収することが行われている。
【0003】
例えば特許文献1には、複数の吸い込み口が設けられたサクション管と、サクション管の端部に接続された繊維屑捕集容器と、繊維屑捕集容器に接続された負圧ポンプ又は吸い込み送風機と、を備えた、連続走行する多数本糸用のサクション装置が開示されている。特許文献1に開示されたサクション装置では、負圧ポンプ又は吸い込み送風機の作動によってサクション管内が負圧となり、複数の吸い込み口からサクション管内に吸い込まれた繊維屑が、サクション管内を吸引されて繊維屑捕集容器に回収される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-40661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示されたサクション装置では、サクション管の吸い込み方向の下流端側において繊維屑捕集容器を介して接続された負圧ポンプ又は吸い込み送風機の作動によって、繊維屑がサクション管内を吸引されて回収される。このようなサクション装置によれば、空気とともに繊維屑が外部に排出されるおそれがあるだけでなく、空気を排出することによって生じうる排出音による騒音が問題となるおそれがある。
【0006】
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、繊維屑と空気とを好適に分離するとともに、空気を排出することによって生じうる排出音を抑制することが可能な繊維屑回収装置、及び仮撚加工機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の繊維屑回収装置は、
糸屑を含む繊維屑を空気とともに移送する繊維屑移送配管と、
前記繊維屑移送配管の管内を移送した繊維屑を回収する繊維屑回収部と、
前記繊維屑移送配管と前記繊維屑回収部との間に設けられ、前記繊維屑移送配管の管内を移送された前記繊維屑と空気とを分離し、空気から分離された前記繊維屑を前記繊維屑回収部に回収するサイクロン分離器と、
を備え、
前記サイクロン分離器は、
前記繊維屑と空気とを分離する分離部と、
前記分離部により前記繊維屑が分離された空気を排出することによって生じうる排出音を抑制する排出音抑制器と、を有する、
ことを特徴とするものである。
【0008】
上記(1)に記載の繊維屑回収装置によれば、分離部により繊維屑が分離された空気により生じうる排出音を抑制することができる。
【0009】
(2)本発明の繊維屑回収装置において、前記排出音抑制器は、筒状であって、前記分離部とは反対側の一方端の開口部に向かって空気が流れる方向に沿って、前記一方端の開口部へ向かって流れる空気の速度を減速させる減速部を有する、ことが好ましい。
【0010】
上記(2)に記載の繊維屑回収装置によれば、分離部とは反対側の一方端の開口部に向かって空気が流れる方向に沿って空気の流速が減速されるため、排気音を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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