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公開番号2025007028
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108157
出願日2023-06-30
発明の名称樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G01N 17/04 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約【課題】樹脂成型品の劣化を簡単に判定する。
【解決手段】所定の樹脂材料からなる樹脂成型品10であって、樹脂成型品10に劣化による変色が生じる前に変色する変色部20が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の樹脂材料からなる樹脂成型品であって、
当該樹脂成型品に劣化による変色が生じる前に変色する変色部を備えたことを特徴とする樹脂成型品。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記変色部は、当該樹脂成型品に劣化による変色が生じる前に、他の部分とは異なる色で変色することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成型品。
【請求項3】
前記変色部は、前記異なる色で変色したときに、印字した部分が可視化されることを特徴とする請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項4】
前記印字した部分は、前記樹脂成型品に関する情報を読取可能に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の樹脂成型品。
【請求項5】
前記情報は、前記樹脂成型品の材質、グレード、ロットナンバー、成型時期のうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項4に記載の樹脂成型品。
【請求項6】
前記印字した部分は、バーコード、QRコード、番号、記号のうちいずれかであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の樹脂成型品。
【請求項7】
複数の前記変色部を備え、
前記複数の変色部は、熱と紫外線と温度と湿度とのうち少なくとも1つを外的要因として変色する第1変色部と、熱と紫外線と温度と湿度とのうち前記第1変色部のものとは異なる少なくとも1つを外的要因として変色する第2変色部と、を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項8】
前記変色部は、前記他の部分に比べて耐候性が劣ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項9】
前記変色部の変色の有無によって、当該樹脂成型品のリユースの可否が判定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樹脂成型品。
【請求項10】
所定の樹脂材料からなる樹脂成型品の劣化判定方法であって、
前記樹脂成型品は、他の部分に劣化による変色が生じる前に変色する変色部を備え、
前記変色部が変色しているときに、前記樹脂成型品に劣化が生じているものと判定する判定工程を備えたことを特徴とする樹脂成型品の劣化判定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、機器を構成する部品など所定の樹脂材料からなる樹脂成型品と、その劣化判定方法と、に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、種々の機器(工業製品)において、構成部品として所定の樹脂材料からなる樹脂成型品(樹脂製部品)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
そして、そのような樹脂成型品は、ひとたび市場での役目を終えて市場から回収された後に、リサイクル工場などで劣化の程度が判定されて、劣化の程度によってリユース(再使用)の可否が判断されている。
【0003】
一方、特許文献1には、樹脂成型品の再生処理の効率性を向上させることを目的として、樹脂成型品に関する情報が記憶された電子タグを樹脂成型品に埋め込んで、その埋め込んだ位置を特定できるように着色する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、樹脂成型品の劣化を手間をかけずに判定することができなかった。
一方、特許文献1の技術は、樹脂成型品に埋め込んだ電子タグから樹脂成型品の情報を取得したり電子タグに必要な情報を記憶させたりするものであって、樹脂成型品の劣化を充分に判定することはできなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、劣化を簡単に判定することができる、樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における樹脂成型品は、所定の樹脂材料からなる樹脂成型品であって、当該樹脂成型品に劣化による変色が生じる前に変色する変色部を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、劣化を簡単に判定することができる、樹脂成型品、及び、樹脂成型品の劣化判定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施の形態における機器を示す斜視図である。
(A)劣化していない状態の樹脂成型品を示す斜視図と、(B)劣化した状態の樹脂成型品を示す斜視図と、である。
樹脂成型品の製造工程からリユース・リサイクル工程に至る流れを示すフローチャートである。
樹脂成型品の、ひずみと応力との関係を示すグラフである。
変形例としての、樹脂成型品を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
図1に示すように、機器1には、リユース可能な樹脂成型品10が設置されている。
樹脂成型品10は、所定の樹脂材料(例えば、PC樹脂、PET樹脂、ABS樹脂などである。)からなる。そして、機器1の市場での役目が終わると、機器1が市場から回収されて、リサイクル工場などで機器1から分解された樹脂成型品10の劣化の程度が判定される。そして、その劣化の程度によって、その樹脂成型品10のリユース(再使用)の可否が判断される。
(【0011】以降は省略されています)

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