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公開番号2025002282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102350
出願日2023-06-22
発明の名称窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の製造方法及びエピタキシャル基板
出願人富士通株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 30/47 20250101AFI20241226BHJP()
要約【課題】電流コラプスの抑制及び高い電子の移動度の確保を両立することができる窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の製造方法及びエピタキシャル基板を提供する。
【解決手段】窒化物半導体装置は、基板と、前記基板の上に設けられたバッファ層と、前記バッファ層の上に設けられたチャネル層と、前記チャネル層の上に設けられたバリア層と、前記バリア層の上に設けられたソース電極、ゲート電極及びドレイン電極と、を有し、前記チャネル層は、炭素濃度が1×1017cm-3以上である第1層と、前記第1層の上に設けられ、炭素濃度が2×1016cm-3以下である第2層と、を有し、前記第1層の厚さは、前記チャネル層の厚さの20%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板の上に設けられたバッファ層と、
前記バッファ層の上に設けられたチャネル層と、
前記チャネル層の上に設けられたバリア層と、
前記バリア層の上に設けられたソース電極、ゲート電極及びドレイン電極と、
を有し、
前記チャネル層は、
炭素濃度が1×10
17
cm
-3
以上である第1層と、
前記第1層の上に設けられ、炭素濃度が2×10
16
cm
-3
以下である第2層と、
を有し、
前記第1層の厚さは、前記チャネル層の厚さの20%以下である窒化物半導体装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記チャネル層の厚さは、200nm以下である請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記バッファ層のバンドギャップは、前記チャネル層のバンドギャップよりも大きい請求項1又は2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
基板と、
前記基板の上に設けられたバッファ層と、
前記バッファ層の上に設けられたチャネル層と、
前記チャネル層の上に設けられたバリア層と、
を有し、
前記チャネル層は、
炭素濃度が1×10
17
cm
-3
以上である第1層と、
前記第1層の上に設けられ、炭素濃度が2×10
16
cm
-3
以下である第2層と、
を有し、
前記第1層の厚さは、前記チャネル層の厚さの20%以下である窒化物エピタキシャル基板。
【請求項5】
前記チャネル層の厚さは、200nm以下である請求項4に記載の窒化物エピタキシャル基板。
【請求項6】
前記バッファ層のバンドギャップは、前記チャネル層のバンドギャップよりも大きい請求項4又は5に記載の窒化物エピタキシャル基板。
【請求項7】
基板の上にバッファ層を形成する工程と、
前記バッファ層の上にチャネル層を形成する工程と、
前記チャネル層の上にバリア層を形成する工程と、
前記バリア層の上にソース電極、ゲート電極及びドレイン電極を形成する工程と、
を有し、
前記チャネル層を形成する工程は、
炭素濃度が1×10
17
cm
-3
以上である第1層を形成する工程と、
前記第1層の上に、炭素濃度が2×10
16
cm
-3
以下である第2層を形成する工程と、
を有し、
前記第1層の厚さは、前記チャネル層の厚さの20%以下である窒化物半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の製造方法及びエピタキシャル基板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
窒化物半導体は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を有している。このため、これらの特性を利用して窒化物半導体を高耐圧及び高出力の半導体デバイスに適用することについて種々の検討が行われている。例えば、窒化物半導体の一種であるGaNのバンドギャップは3.4eVであり、Siのバンドギャップ(1.1eV)及びGaAsのバンドギャップ(1.4eV)よりも大きい。このため、GaNは、高い破壊電界強度を有しており、高電圧動作及び高出力を得る電源用の半導体デバイスの材料として極めて有望である。
【0003】
窒化物半導体を用いた半導体デバイスとしては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。例えば、GaN系HEMTでは、GaNをチャネル層、AlGaNをバリア層として用いたAlGaN/GaN-HEMTが注目されている。
【0004】
GaN系HEMTにおいて、オフリーク電流の低減を目的とした技術及び電気的ブレークダウン特性の改善を目的とした技術等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-213507号公報
特開2016-076681号公報
米国特許第9608075号明細書
米国特許出願公開第2021/0050422号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、オフリーク電流の低減等のためにチャネル層を薄くした場合に電流コラプスの抑制及び高い電子の移動度の確保の両立が困難である。
【0007】
本開示の目的は、電流コラプスの抑制及び高い電子の移動度の確保を両立することができる窒化物半導体装置、窒化物半導体装置の製造方法及びエピタキシャル基板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一形態によれば、基板と、前記基板の上に設けられたバッファ層と、前記バッファ層の上に設けられたチャネル層と、前記チャネル層の上に設けられたバリア層と、前記バリア層の上に設けられたソース電極、ゲート電極及びドレイン電極と、を有し、前記チャネル層は、炭素濃度が1×10
17
cm
-3
以上である第1層と、前記第1層の上に設けられ、炭素濃度が2×10
16
cm
-3
以下である第2層と、を有し、前記第1層の厚さは、前記チャネル層の厚さの20%以下である窒化物半導体装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、電流コラプスの抑制及び高い電子の移動度の確保を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る窒化物半導体装置の構造を示す断面図である。
第1実施形態に係る窒化物半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。
第1実施形態に係る窒化物半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。
第1実施形態に係る窒化物半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。
第1層の厚さの割合と表面粗さRaとの関係を示す図である。
第1層の厚さの割合とコラプス率との関係を示す図である。
シミュレーションの結果を示す図(その1)である。
シミュレーションの結果を示す図(その2)である。
第2実施形態に係るディスクリートパッケージを示す図である。
第3実施形態に係るPFC回路を示す結線図である。
第4実施形態に係る電源装置を示す結線図である。
第5実施形態に係る増幅器を示す結線図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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