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公開番号2024178706
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097055
出願日2023-06-13
発明の名称車両空調システム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60H 3/00 20060101AFI20241218BHJP(車両一般)
要約【課題】小型で、且つ、多様な調湿が可能な車両空調システムを提供する。
【解決手段】車両空調システムAは、外気を吸引するブロア51と、外気と流体との間で熱交換し、外気を冷却又は加温可能な熱交換器52と、水分含有空気に含まれる水分を吸着して加温乾燥空気を生成する吸着部53と、吸着部53に吸着された水分を蒸発させて冷却加湿空気を生成する加温部54と、を備え、熱交換器52は、加温乾燥空気又は冷却加湿空気と前記流体との間で熱交換して車室冷房用空気又は車室暖房用空気を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外気を吸引するブロアと、
前記外気と流体との間で熱交換し、前記外気を冷却又は加温可能な熱交換器と、
水分含有空気に含まれる水分を吸着して加温乾燥空気を生成する吸着部と、
前記吸着部に吸着された前記水分を蒸発させて冷却加湿空気を生成する加温部と、を備え、
前記熱交換器は、前記加温乾燥空気又は前記冷却加湿空気と前記流体との間で熱交換して車室冷房用空気又は車室暖房用空気を生成する車両空調システム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記流体は、凝縮器及び蒸発器の間を循環する冷媒と熱交換する冷却液である請求項1に記載の車両空調システム。
【請求項3】
前記冷却液が流通する冷却液流路には、前記凝縮器に前記冷却液を循環させる第一状態と、前記蒸発器に前記冷却液を循環させる第二状態とに切換可能な切換弁が配置されている請求項2に記載の車両空調システム。
【請求項4】
前記ブロア、前記熱交換器、前記吸着部、及び前記加温部を有する空調ユニットと、
前記冷却液を流通させる冷却液流路を有する冷却液モジュールと、を備え、
前記空調ユニット及び前記冷却液モジュールが一体化されている請求項2又は3に記載の車両空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両空調システムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、室内の冷房除湿運転あるいは暖房加湿運転を高効率に行う温度調節システムが知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、室内の空気を外部に排気する第1通路、外気を室内に給気する第2通路、第1通路に配置された凝縮器と加熱手段、第2通路に配置された蒸発器、第1通路と第2通路とに亘って配置された除湿ロータ、第1通路と第2通路の外部に配置された圧縮機、及び凝縮器と蒸発器との間に配置された膨張弁を備えた温度調節システム(特許文献1においてはデシカント空調システム)が開示されている。該温度調節システムにおいては、第2通路を流通する外気に含有される水分を除湿ロータに吸着させて除去することにより外気は乾燥空気となり、該乾燥空気を蒸発器により冷却して室内に給気する。また、室内から排出された空気は第1通路において凝縮器と加熱手段とにより加熱されて排気空気となり、該排気空気が除湿ロータに吸着された水分を除去して除湿ロータを再生(脱着、乾燥)させる。除湿ロータ、凝縮器、蒸発器、圧縮機、及び膨張弁により圧縮式空調機が構成されている。加熱手段は固体高分子燃料電池の冷却水の廃熱である。除湿ロータは、内部にシリカゲル、活性炭などの吸着材が充填されており、低速で回転して第1通路と第2通路とに交互に対向する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-279069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されたデシカント空調システムを車両に搭載する場合、凝縮器を車両の前方に配置する必要があり、大型化や圧損増加のおそれがある。また、特許文献1に開示されたデシカント空調システムでは、外気を加湿した後に加熱する暖房除湿運転を行えないため、例えば車両に搭載した場合に、冬季等のデフロスター機能の使用の際に除湿暖房空気を供給できない。
【0005】
そこで、小型で、且つ、多様な調湿が可能な車両空調システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る車両空調システムの一つの実施形態は、外気を吸引するブロアと、前記外気と流体との間で熱交換し、前記外気を冷却又は加温可能な熱交換器と、水分含有空気に含まれる水分を吸着して加温乾燥空気を生成する吸着部と、前記吸着部に吸着された前記水分を蒸発させて冷却加湿空気を生成する加温部と、を備え、前記熱交換器は、前記加温乾燥空気又は前記冷却加湿空気と前記流体との間で熱交換して車室冷房用空気又は車室暖房用空気を生成する。
【0007】
本実施形態によると、吸着部によって水分含有空気に含有される水分を吸着して加温乾燥空気が生成され、加温部によって吸着部に吸着された水分を蒸発させて冷却加湿空気が生成される。また、熱交換器によって加温乾燥空気又は冷却加湿空気が流体との間で熱交換されることで、車室冷房用空気又は車室暖房用空気が生成される。これにより、車室冷房の際に、加温乾燥空気を冷却して車室冷房空気を生成でき、車室暖房の際に、冷却加湿空気を加温して車室暖房空気を生成できる。さらに、車室暖房の際に、加温乾燥空気を加温して車室暖房空気を生成することもでき、除湿暖房が可能となる。その結果、多様な調湿が可能な車両空調システムを提供することができた。
【0008】
また、熱交換器、吸着部及び加温部にて車室冷暖房用空気を生成するので、従来のような圧縮式空調機に比べて簡素な構成にすることができる。これにより、車両空調システムは、小型化及び低コスト化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両空調システムの回路構成図である。
車両空調システムの配置を示す図である。
第1状態の冷却液の流れを示す図である。
第2状態の冷却液の流れを示す図である。
その他の実施形態に係る車両用空調システムの回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る車両空調システムは、車室内の冷暖房を行うことができるよう構成される。以下、本実施形態の車両空調システムAについて説明する。ただし、車両空調システムAは、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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