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公開番号
2024177228
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-19
出願番号
2024169211,2021043728
出願日
2024-09-27,2021-03-17
発明の名称
細胞製剤
出願人
イビデン株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
A61K
35/12 20150101AFI20241212BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】細胞が凍結保存から保護されており、凍結・融解後も自己複製能力および細胞の機能が維持されている細胞製剤を提供することを目的とする。
【解決手段】3000より大きく、500000以下である粘度平均分子量を有する高分子であって、親水性基を有するモノマーを繰り返し単位として含む高分子またはその塩と、3000以下の粘度平均分子量を有する糖類またはその塩と、細胞と、薬学的に許容可能な担体とを含む細胞製剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
3000より大きく、500000以下である粘度平均分子量を有する高分子であって、親水性基を有するモノマーを繰り返し単位として含む高分子またはその塩と、
3000以下の粘度平均分子量を有する糖類またはその塩と、
細胞と、
薬学的に許容可能な担体と
を含む細胞製剤。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記薬学的に許容可能な担体が、緩衝剤、安定剤および等張化剤から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1記載の細胞製剤。
【請求項3】
前記薬学的に許容可能な担体が、等張化剤および緩衝剤を含む請求項2記載の細胞製剤。
【請求項4】
前記細胞製剤が、さらに、アミノ酸を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の細胞製剤。
【請求項5】
前記細胞製剤が、さらに、単糖類を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の細胞製剤。
【請求項6】
前記親水性基を有するモノマーの親水性基が、ヒドロキシル基ならびにカルボン酸基およびその塩からなる群より選択される少なくとも一つである請求項1~5のいずれか1項に記載の細胞製剤。
【請求項7】
前記高分子がさらに、置換されていてもよいアミノ基または置換されていてもよいアミド基を有する窒素含有モノマーを繰り返し単位として含む請求項1~6のいずれか1項に記載の細胞製剤。
【請求項8】
前記高分子が、前記親水性基を有するモノマーと前記窒素含有モノマーとの交互共重合体である請求項7記載の細胞製剤。
【請求項9】
前記親水性基を有するモノマーが、エクアトリアル位に置換したヒドロキシル基を有する請求項1~8のいずれか1項に記載の細胞製剤。
【請求項10】
前記高分子が、5000以上の粘度平均分子量を有する請求項1~9のいずれか1項に記載の細胞製剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞製剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の再生医療研究の飛躍的な発展に伴い、細胞治療などの再生医療が積極的に行われている。このような再生医療や再生医療研究には、多能性幹細胞胚性幹細胞(ES細胞)、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、体性幹細胞、体細胞等の細胞由来の細胞・組織加工製品である再生医療等製品が用いられる。
【0003】
細胞・組織加工製品は、生きた目的細胞を含み、この目的細胞が有する多様な特徴により薬効を示す。薬効や安全性などにおいて同じ規格である細胞の安定的な供給が求められてきている。
【0004】
目的細胞は通常、大量培養され、その後、任意には製剤化等の過程を経るなどして、凍結保存されて利用される。しかしながら、凍結保存した細胞株に関して、解凍後に不均一性または不十分な生存率をもたらすことがある。これは、細胞の凍結保存メカニズムにおいて、凍結および/または解凍の過程で細胞内に氷結晶が成長するなどして、細胞の細胞膜や細胞内構造が損傷を受けたり、細胞のタンパク質が変性したりして細胞が致命的なダメージを受けてしまうためであることが知られている。したがって、細胞を凍結保存する際には、細胞内凍結を防ぐことが重要であり、通常、細胞の凍結保存には、ジメチルスルホキシド(DMSO)、グリセリン、プロピレングリコールなどの低分子化合物が細胞内浸透型の凍結保護試薬として、培養培地などの緩衝液に加えることにより用いられている(特許文献1)。このうち、DMSOが最もよく用いられており、細胞や細胞小器官を保護する効果は良好である。しかしながら、DMSOは、細胞への浸透性が高く(非特許文献1)、DMSOを凍結保護試薬とし、これをそのまま細胞製剤の生理担体溶液として使用すると人体への影響が懸念される。
【0005】
そこで、特許文献2にあるように、所定の方法で製造したトロンビン血清と多血小板血漿(PRP)組成物または血小板濃厚液組成物とを混合し、さらに一以上の細胞抽出物、細胞組成物、リン酸三カルシウム(TCP)、骨代用材、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組織、骨髄濃縮物、ラブリシン、cd-ゼラチン、ボツリヌス毒素、グルコン酸カルシウムおよび/もしくは幹細胞を混合する細胞製剤の調製方法も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-216476号公報
特開2019-206594号公報
【非特許文献】
【0007】
REJUVENATION RESEARCH Volume 18 Number 5 (2015): 422-436, Mary Ann Liebert, Inc.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献2の細胞製剤は、凍結保存時に細胞の生存率が低く、実用的ではなかった。
【0009】
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、凍結保存の際、凍結から融解までの過程で細胞が保護されており、融解後の細胞が高い細胞生存率を示し、かつ融解後の細胞の品質が適切に維持されている細胞製剤を提供する。特には、ジメチルスルホキシド(DMSO)、プロピレングリコール(PG)、エチレングリコール(EG)等の化学物質を基本的に使用せず、また、血清や血清由来タンパク質を基本的に添加せずとも、凍結状態でおよび融解に対して細胞が保護されている細胞製剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、3000より大きく、500000以下である粘度平均分子量を有する高分子であって、親水性基を有するモノマーを繰り返し単位として含む高分子またはその塩と、3000以下の粘度平均分子量を有する糖類またはその塩と、細胞と、薬学的に許容可能な担体とを含む、細胞製剤に関する。高分子または糖類の塩は、金属塩、ハロゲン塩または硫酸塩が望ましい。金属塩としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩が望ましい。アルカリ金属またはアルカリ土類金属としてはナトリウム、カリウム、カルシウムなどが選択される。ハロゲンとしては、塩素、臭素などを使用できる。
(【0011】以降は省略されています)
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