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公開番号2024174557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092442
出願日2023-06-05
発明の名称ケーブル延線機、ケーブル延線システムおよびケーブル延線方法
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類H02G 1/06 20060101AFI20241210BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ケーブル延線機の直進性を保持することができるケーブル延線機を得ること。
【解決手段】ケーブル延線機2は、車軸挿通部3aと第1の固定孔3bとが設けられた本体3と、本体3の車軸挿通部3aに挿通されて本体3に回転可能に取り付けられて複数の第2の固定孔4bが設けられた車軸4と、車軸4に取り付けられて車軸4の回転に伴って回転してケーブル配線路を転動する車輪と、本体3に設けられて車軸4を回転させるモータと、本体3に設けられてケーブルを保持するケーブル保持機構9と、本体3の第1の固定孔3bに移動可能に設けられる固定部材10とを備えている。固定部材10の位置は、固定部材10が複数の第2の固定孔4bのうちのいずれか1つに挿入されて車軸4に対する本体3の幅方向への移動を規制する固定位置と、固定部材10が第2の固定孔4bから抜けて車軸4に対する本体3の幅方向への移動を許容する解除位置と、に変更可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ケーブル配線路を走行しながらケーブルを延線するケーブル延線機であって、
車軸挿通部と第1の固定孔とが設けられた本体と、
前記本体の前記車軸挿通部に挿通されて前記本体に回転可能に取り付けられて、前記ケーブル配線路の幅方向に互いに間隔を空けて配置された複数の第2の固定孔が設けられた車軸と、
前記車軸に取り付けられて、前記車軸の回転に伴って回転して前記ケーブル配線路を転動する車輪と、
前記本体に設けられて、前記車軸を回転させるモータと、
前記本体に設けられて、前記ケーブルを保持するケーブル保持機構と、
前記本体の前記第1の固定孔に移動可能に設けられる固定部材と、
を備え、
前記固定部材の位置は、前記固定部材が複数の前記第2の固定孔のうちのいずれか1つに挿入されて前記車軸に対する前記本体の前記幅方向への移動を規制する固定位置と、前記固定部材が前記第2の固定孔から抜けて前記車軸に対する前記本体の前記幅方向への移動を許容する解除位置と、に変更可能であることを特徴とするケーブル延線機。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記車軸は、前記ケーブル配線路の幅に応じて軸方向の長さが異なる複数種類の中から選択可能であり、
前記車軸挿通部は、複数種類の前記車軸のそれぞれを挿通可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル延線機。
【請求項3】
前記車輪よりも前記ケーブル配線路の幅方向の外側において前記車軸に取り付けられて、前記車輪の前記幅方向の外側への移動を規制する落下防止部材を備え、
複数の前記車軸が、前記ケーブル延線機の走行方向に互いに間隔を空けて配置され、
前記落下防止部材は、複数の前記車軸に取り付けられ、
前記落下防止部材には、複数の前記車軸のそれぞれが挿通される複数の挿通孔と、複数の前記挿通孔のそれぞれの内周面に設けられて前記車軸を回転可能に支持する複数の軸受とが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル延線機。
【請求項4】
前記本体、前記車軸、前記車輪および前記モータは、前記ケーブル配線路のうち前記ケーブルが配線される配線スペースの外部に配置され、
前記本体の底面は、前記配線スペースよりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル延線機。
【請求項5】
ケーブルの延線経路に沿って並んで設置される複数のケーブル配線路と、
前記ケーブル配線路を走行しながら前記ケーブルを延線するケーブル延線機と、を備え、
前記ケーブル延線機は、
車軸挿通部と第1の固定孔とが設けられた本体と、
前記本体の前記車軸挿通部に挿通されて前記本体に回転可能に取り付けられて、前記ケーブル配線路の幅方向に互いに間隔を空けて配置された複数の第2の固定孔が設けられた車軸と、
前記車軸に取り付けられて、前記車軸の回転に伴って回転して前記ケーブル配線路を転動する車輪と、
前記本体に設けられて、前記車軸を回転させるモータと、
前記本体に設けられて、前記ケーブルを保持するケーブル保持機構と、
前記本体の前記第1の固定孔に移動可能に設けられる固定部材と、
を備え、
前記固定部材の位置は、前記固定部材が複数の前記第2の固定孔のうちのいずれか1つに挿入されて前記車軸に対する前記本体の前記幅方向への移動を規制する固定位置と、前記固定部材が前記第2の固定孔から抜けて前記車軸に対する前記本体の前記幅方向への移動を許容する解除位置と、に変更可能であることを特徴とするケーブル延線システム。
【請求項6】
ケーブルの延線経路に沿って並んで設置される複数のケーブル配線路のうち隣り合う前記ケーブル配線路の間に形成される隙間を跨ぎ、前記隙間を介して隣り合う前記ケーブル配線路を繋ぐことを特徴とする走行路補助治具。
【請求項7】
請求項1から4のいずれか1つに記載のケーブル延線機を複数台用いて、ケーブルを延線するケーブル延線方法であって、
前記ケーブルを取り付けた前記ケーブル延線機を走行させることにより前記ケーブルを延線する第1の工程と、
前記第1の工程により延線した前記ケーブルの長さ方向の途中部分に新たな前記ケーブル延線機を取り付ける第2の工程と、
を含み、
前記第1の工程と前記第2の工程とを交互に繰り返し行うことを特徴とするケーブル延線方法。
【請求項8】
請求項1から4のいずれか1つに記載のケーブル延線機と、ケーブルに加わっている張力を検出して検出した前記張力が予め設定された閾値以上である場合に前記ケーブルを走行方向の前方に押し出す張力検出型ケーブル延線機とを用いて、前記ケーブルを延線するケーブル延線方法であって、
前記ケーブル延線機に前記ケーブルを取り付けるとともに、前記ケーブル延線機の前記走行方向の後方に前記ケーブル延線機から離れて配置した前記張力検出型ケーブル延線機に前記ケーブルを取り付ける第1の工程と、
前記ケーブルを取り付けた前記ケーブル延線機を走行させ、前記ケーブルに加わっている張力を前記張力検出型ケーブル延線機が検出して、検出した前記張力が予め設定された閾値以上である場合に前記張力検出型ケーブル延線機が前記ケーブルを前記走行方向の前方に押し出す第2の工程と、
を含むことを特徴とするケーブル延線方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ケーブル配線路を走行しながらケーブルを延線するケーブル延線機、ケーブル延線システム、走行路補助治具およびケーブル延線方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
人の往来ができない高所や狭所などでケーブルの延線作業を行う場合には、ケーブル配線路を走行しながらケーブルを延線するケーブル延線機を使用することがある。このようなケーブル延線機として、例えば、特許文献1に開示されたケーブル延線機が知られている。
【0003】
特許文献1に開示されたケーブル延線機は、本体と、本体に回転可能に取り付けられる車軸と、車軸に取り付けられて車軸の回転に伴って回転してケーブル配線路を転動する車輪とを備えている。また、特許文献1に開示されたケーブル延線機は、車輪を回転させるモータと、モータの作動、停止、速度などを制御する制御装置と、モータおよび制御装置に電力を供給する電源と、ケーブルを保持するケーブル保持機構とを備えている。車軸、車輪、モータ、制御装置、電源およびケーブル保持機構は、本体に設置されている。
【0004】
特許文献1に開示されたケーブル延線機では、車輪がケーブル配線路を転動することにより、ケーブル延線機がケーブル配線路を走行しながらケーブルを延線することができる。複数のケーブル配線路は、ケーブルの延線経路に沿って並んで設置されていて、ケーブル延線機が走行する走行路を構成する。なお、本明細書においてケーブルとは、ケーブル単体の他に、ケーブルとケーブルの先端に結び付けた牽引用先導ロープとからなる複合体を含む意味である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭62-191312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ケーブル延線機によりケーブルの延線作業を行う際には、ケーブルの延線経路をケーブル配線路の幅方向に変更することがある。このような変更を行う際に、ケーブルがケーブル延線機の中心軸に対して幅方向に角度が付くと、ケーブル延線機がケーブルから受ける反力がケーブル延線機の中心軸に対して幅方向に角度を有した反力となるため、ケーブル延線機の直進性が損なわれてしまう。これにより、ケーブル延線機がケーブル配線路から脱輪する可能性がある。なお、ケーブル延線機の中心軸とは、ケーブル延線機のうち幅方向の中心を通ってケーブル延線機の走行方向に延びる軸である。
【0007】
しかしながら、特許文献1には、ケーブル延線機の中心軸に対してケーブルに付いた角度を解消するための具体的な手段について何ら開示されていない。そこで、ケーブル延線機の中心軸に対してケーブルに付いた角度を解消して、ケーブル延線機の直進性を保持することができるケーブル延線機の開発が望まれている。
【0008】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ケーブル延線機の直進性を保持することができるケーブル延線機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかるケーブル延線機は、ケーブル配線路を走行しながらケーブルを延線するケーブル延線機であって、車軸挿通部と第1の固定孔とが設けられた本体と、本体の車軸挿通部に挿通されて本体に回転可能に取り付けられて、ケーブル配線路の幅方向に互いに間隔を空けて配置された複数の第2の固定孔が設けられた車軸と、車軸に取り付けられて、車軸の回転に伴って回転してケーブル配線路を転動する車輪と、を備えている。また、本開示にかかるケーブル延線機は、本体に設けられて、車軸を回転させるモータと、本体に設けられて、ケーブルを保持するケーブル保持機構と、本体の第1の固定孔に移動可能に設けられる固定部材と、を備えている。固定部材の位置は、固定部材が複数の第2の固定孔のうちのいずれか1つに挿入されて車軸に対する本体の幅方向への移動を規制する固定位置と、固定部材が第2の固定孔から抜けて車軸に対する本体の幅方向への移動を許容する解除位置と、に変更可能である。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ケーブル延線機の直進性を保持することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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