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公開番号
2024168767
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-05
出願番号
2023085698
出願日
2023-05-24
発明の名称
ハンマドリル
出願人
株式会社マキタ
代理人
個人
,
個人
主分類
B25D
16/00 20060101AFI20241128BHJP(手工具;可搬型動力工具;手工具用の柄;作業場設備;マニプレータ)
要約
【課題】ハンマモードでのギヤの傾きを抑えて焼き付きを防止できると共に、ギヤのロック及びその解除を行うロック部材を省スペースで設ける。
【解決手段】ハンマドリル1において、前側ハウジング2内には、前後方向へスライド可能で、ハンマモードでは出力ギヤ33に係止するロック位置にあって出力ギヤ33の回転をロックするロックプレート85が設けられて、ロックプレート85を前側ハウジング2の外部から切替操作することで、出力ギヤ33から離間するロック解除位置が選択可能となっている。ロックプレート85は、出力ギヤ33の外歯72と直接噛合可能な係止爪87を有し、ロック位置では、正面視で係止爪87が出力ギヤ33を挟んでギヤ25と対向する位置で外歯72に噛合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ハウジング内に、前後方向に延びて前端にビットを装着可能な筒状のツールホルダが回転可能に軸支されて、前記ツールホルダ内に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている一方、
前記ハウジング内には、モータが配置され、前記モータの回転軸から回転伝達される中間軸が、前記ツールホルダの軸線と平行に軸支されて、
前記中間軸には、前記ツールホルダに設けたギヤと噛合して前記中間軸の軸線方向での移動が規制される出力ギヤと、前記ピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により前記中間軸の回転を前記ロッドの前後運動に変換して前記ピストンシリンダへ伝達可能な打撃伝達部材とが、それぞれ前記中間軸と別体で回転可能に外装されていると共に、前記ギヤと前記打撃伝達部材との間には、前記中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられて、
前記クラッチ部材のスライド位置を前記ハウジングの外部から切替操作することで、前記クラッチ部材が前記打撃伝達部材のみと係合して前記ピストンシリンダを前後運動させるハンマモードと、前記クラッチ部材が少なくとも前記出力ギヤと係合して前記ツールホルダを回転させるドリルモード及び/又はハンマドリルモードとを選択可能であり、
前記ハウジング内には、前後方向へスライド可能で、前記ハンマモードでは前記出力ギヤに係止するロック位置にあって前記出力ギヤの回転をロックするロック部材が設けられて、前記ロック部材を前記ハウジングの外部から切替操作することで、前記出力ギヤから離間するロック解除位置が選択可能なハンマドリルであって、
前記ロック部材は、前記出力ギヤの外歯と直接噛合可能な係止爪を有し、前記ロック位置では、正面視で前記係止爪が前記出力ギヤを挟んで前記ギヤと対向する位置で前記外歯に噛合することを特徴とするハンマドリル。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記係止爪は、前記ロック位置で、前後方向の厚みの少なくとも一部が前記ギヤの径方向で前記ギヤとオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載のハンマドリル。
【請求項3】
前記出力ギヤは、前記中間軸に設けられた抜け止め部材によって前記軸線方向での移動が規制されており、前記抜け止め部材は、前記ロック位置から前記ロック解除位置へ移動する前記ロック部材と干渉しないことを特徴とする請求項1又は2に記載のハンマドリル。
【請求項4】
前記抜け止め部材は、前記出力ギヤの前記外歯の歯底の径よりも小径のスリーブであることを特徴とする請求項3に記載のハンマドリル。
【請求項5】
前記スリーブは、前記中間軸に圧入されて固定されていることを特徴とする請求項4に記載のハンマドリル。
【請求項6】
前記中間軸には、前記スリーブに当接して前記スリーブの位置を規制する位置規制部が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のハンマドリル。
【請求項7】
前記ロック部材には、前後移動する際に前記ハウジングに設けられたガイド部に案内される摺動部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のハンマドリル。
【請求項8】
前記ロック部材は、前記ハウジングとの間に設けたバネ部材によって前記ロック位置へ付勢されており、前記バネ部材を受けるバネ受け部は、前記係止爪よりも後方に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のハンマドリル。
【請求項9】
前記バネ受け部は、前記出力ギヤの径方向で前記係止爪よりも外側に位置していることを特徴とする請求項8に記載のハンマドリル。
【請求項10】
前記係止爪は、前記出力ギヤの外歯の歯数の1/3以上に噛合可能であることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のハンマドリル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ハンマドリルに関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ハンマドリルでは、特許文献1に開示されるように、ハウジング内の前方に、前端にビットを装着可能なツールホルダが回転可能に軸支されて、ツールホルダ内の後方に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている。ハウジングの後方には、モータが配置されて、モータの出力軸から回転伝達される中間軸が、ツールホルダの軸線と平行に軸支されている。中間軸には、回転により中間軸の回転をツールホルダへ伝達するギヤと、ピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により中間軸の回転を前後運動に変換してピストンシリンダへ伝達する打撃伝達部材とが、中間軸と別体で回転可能に設けられている。打撃伝達部材としては、例えば、軸線を傾けたスワッシュベアリングを介してロッドを支持するボススリーブがある。ギヤと打撃伝達部材との間には、中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられている。
このクラッチ部材の前後のスライド位置をハウジングの外部から操作してギヤ及び/又は打撃伝達部材と係脱させることで、ギヤのみを回転させてツールホルダを回転させるドリルモードと、打撃伝達部材のみを回転させてピストンシリンダを前後移動させるハンマモードと、ギヤと打撃伝達部材とを共に回転させてツールホルダの回転とピストンシリンダの前後移動とを同時に行わせるハンマドリルモードとが選択可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3688943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハンマドリルでは、ハンマモードでツールホルダが回転しないようにギヤの回転をロックする一方、ビットの軸周り方向の角度を任意に変更できるように、ギヤのロックを解除するニュートラル位置が選択できるようになっている。特許文献1では、ギヤに噛み合い爪を設けると共に、噛み合い爪に対して係脱するロック部材を前後方向へスライド可能に設けて、ハンマモードではロック部材を後退させて噛み合い爪に係止させ、ギヤの回転をロックする一方、ニュートラル位置ではロック部材を前進させて噛み合い爪から離間し、ギヤのロックを解除するようにしている。
しかし、噛み合い爪はギヤの外歯より後方に設けられているため、ハンマモードでギヤとツールホルダ側のギヤとが噛合する位置と、噛み合い爪とロック部材とが係止する位置とが前後にずれてしまう。この場合、中間軸に対して傾く方向へギヤに加わる力が大きくなり、回転する中間軸とロックされるギヤとの間に焼き付きが生じるおそれがある。
また、噛み合い爪はギヤの外歯より径方向外側に設けられているため、ギヤの径方向外側でロック部材を前後移動させるスペースを確保する必要が生じ、コンパクト化を阻害していた。
【0005】
そこで、本開示は、ハンマモードでのギヤの傾きを抑えて焼き付きを防止できると共に、ギヤのロック及びその解除を行うロック部材を省スペースで設けることができるハンマドリルを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示は、ハウジング内に、前後方向に延びて前端にビットを装着可能な筒状のツールホルダが回転可能に軸支されて、ツールホルダ内に、ビットを打撃する打撃子を内挿したピストンシリンダが前後移動可能に収容されている一方、
ハウジング内には、モータが配置され、モータの回転軸から回転伝達される中間軸が、ツールホルダの軸線と平行に軸支されて、
中間軸には、ツールホルダに設けたギヤと噛合して中間軸の軸線方向での移動が規制される出力ギヤと、ピストンシリンダの後端に連結されるロッドを有し、回転により中間軸の回転をロッドの前後運動に変換してピストンシリンダへ伝達可能な打撃伝達部材とが、それぞれ中間軸と別体で回転可能に外装されていると共に、ギヤと打撃伝達部材との間には、中間軸と一体回転可能且つ前後方向へスライド可能なクラッチ部材が設けられて、
クラッチ部材のスライド位置をハウジングの外部から切替操作することで、クラッチ部材が打撃伝達部材のみと係合してピストンシリンダを前後運動させるハンマモードと、クラッチ部材が少なくとも出力ギヤと係合してツールホルダを回転させるドリルモード及び/又はハンマドリルモードとを選択可能であり、
ハウジング内には、前後方向へスライド可能で、ハンマモードでは出力ギヤに係止するロック位置にあって出力ギヤの回転をロックするロック部材が設けられて、ロック部材をハウジングの外部から切替操作することで、出力ギヤから離間するロック解除位置が選択可能なハンマドリルである。
そして、ロック部材は、出力ギヤの外歯と直接噛合可能な係止爪を有し、ロック位置では、正面視で係止爪が出力ギヤを挟んでギヤと対向する位置で外歯に噛合することを特徴とする。
なお、本開示において、「正面視で係止爪が出力ギヤを挟んでギヤと対向する位置」は、出力ギヤの中心を境にして外歯の正面視領域をギヤ側とその反対側とに2分割した場合の当該反対側の領域に含まれる位置をいう。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ロック位置でギヤと対向して出力ギヤの外歯に直接噛合するロック部材により、ハンマモードでの出力ギヤの傾きを抑えて焼き付きを防止できる。また、ロック部材を省スペースで設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ハンマモード)。
前側ハウジングを省略したハンマドリルの前側部分の下方からの斜視図である。
出力切替部の後側の分解斜視図である。
出力切替部の前側の分解斜視図である。
図1のA-A線拡大断面図である。
図1のB-B線拡大断面図である。
図1のC-C線拡大断面図である。
板金部材の説明図で、図8Aが側面、図8Bが平面、図8Cが背面をそれぞれ示す。
図1のD-D線拡大断面図である。
図1のE-E線拡大断面図である。
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ハンマドリルモード)。
ハンマドリルの一部の中央縦断面図である(ドリルモード)。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の一実施形態において、係止爪は、ロック位置で、前後方向の厚みの少なくとも一部がギヤの径方向でギヤとオーバーラップしていてもよい。
この構成によれば、ギヤの対向側で出力ギヤを傾ける力に効果的に対抗でき、出力ギヤの焼き付き防止に有効となる。
本開示の一実施形態において、出力ギヤは、中間軸に設けられた抜け止め部材によって軸線方向での移動が規制されており、抜け止め部材は、ロック位置からロック解除位置へ移動するロック部材と干渉しないものであってもよい。
この構成によれば、出力ギヤの移動規制をロック部材と干渉することなく実行可能となる。
本開示の一実施形態において、抜け止め部材は、出力ギヤの外歯の歯底の径よりも小径のスリーブであってもよい。
この構成によれば、外歯に直接噛合するロック部材との干渉を確実に防止することができる。
本開示の一実施形態において、スリーブは、中間軸に圧入されて固定されているものであってもよい。
この構成によれば、スリーブの固定が容易に行える。
本開示の一実施形態において、中間軸には、スリーブに当接してスリーブの位置を規制する位置規制部が設けられていてもよい。
この構成によれば、中間軸の位置規制部を利用してスリーブと出力ギヤとの接触が容易に防止できる。
【0010】
本開示の一実施形態において、ロック部材には、前後移動する際にハウジングに設けられたガイド部に案内される摺動部が設けられていてもよい。
この構成によれば、ロック部材のロック位置とロック解除位置とへの前後移動がスムーズに行われる。
本開示の一実施形態において、ロック部材は、ハウジングとの間に設けたバネ部材によってロック位置へ付勢されており、バネ部材を受けるバネ受け部は、係止爪よりも後方に設けられていてもよい。
この構成によれば、ロック部材を軸方向にコンパクト化してロック部材を前後方向に省スペースで配置可能となる。
本開示の一実施形態において、バネ受け部は、出力ギヤの径方向で係止爪よりも外側に位置していてもよい。
この構成によれば、バネ部材を係止爪と干渉することなく配置できると共に、バネ部材を設けてもロック部材を径方向に省スペースで配置可能となる。
本開示の一実施形態において、係止爪は、出力ギヤの外歯の歯数の1/3以上に噛合可能であってもよい。
この構成によれば、出力ギヤの回転ロックを確実に行うことができる。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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