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公開番号
2024164049
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-26
出願番号
2024130585,2022553454
出願日
2024-08-07,2021-04-27
発明の名称
データ処理システム、データ処理方法、及び情報処理装置を用いてデータ処理方法を実行するためのコンピュータプログラム
出願人
株式会社島津製作所
代理人
弁理士法人野口新生特許事務所
主分類
G06T
1/00 20060101AFI20241119BHJP(計算;計数)
要約
【課題】付随情報の異なる多数のデータの管理を容易にするデータ処理システムを提供する。
【解決手段】システムは、情報処理装置及び情報表示装置を有し、前記処理装置は、所定のデータ取得装置により取得された複数のデータを、前記データとそれぞれの前記データの少なくとも1種類の付随情報とを関連付けて前記処理システムで取り扱うデータとして登録するように構成されたデータ登録部と、前記登録部により登録されたデータを保持する登録データ保持部と、任意に選択された種類の前記付随情報を用いて、前記保持部に保持されている前記複数のデータを当該付随情報が共通する前記データが同じグループに属するようにグループ分けし、前記複数のデータがグループごとに分けられた状態を示す仮想的なデータツリーを作成するデータツリー作成部と、前記作成部により作成されたツリーを前記表示装置に表示するように構成された情報表示部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
情報処理装置及び情報表示装置を有するデータ処理システムであって、
前記情報処理装置は、
所定のデータ取得装置により取得された複数のデータを、前記データとそれぞれの前記データの少なくとも1種類の付随情報とを関連付けて前記データ処理システムで取り扱うデータとして登録するように構成されたデータ登録部と、
前記データ登録部により登録されたデータを保持する登録データ保持部と、
任意に選択された種類の前記付随情報を用いて、前記登録データ保持部に保持されている前記複数のデータを当該付随情報が共通する前記データが同じグループに属するようにグループ分けし、前記複数のデータがグループごとに分けられた状態を示す仮想的なデータツリーを作成するデータツリー作成部と、
前記データツリー作成部により作成されたデータツリーを前記情報表示装置に表示するように構成された情報表示部と、を備えている、データ処理システム。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記データ登録部は、前記複数のデータのそれぞれに複数種類の前記付随情報を関連付けて登録するように構成されており、
前記データツリー作成部は、前記グループ分けに複数種類の前記付随情報を使用するように設定されている場合に、前記付随情報の種類ごとに予め設定されている優先順位が高い種類の前記付随情報ほど上層に位置する階層構造の前記データツリーを作成するように構成されている、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記優先順位は、任意に変更可能であるように構成されている、請求項2に記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記データは細胞培養の画像、又は、前記画像を解析して取得された数値であり、
前記付随情報は、継代数及び培養日数の少なくともいずれか一方を含む、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項5】
前記データは分析又は解析により取得された数値であり、
前記情報処理装置は、前記データツリー作成部により作成された前記データツリーの構造に基づき、前記複数のデータの各数値を示す第1の軸、及び、前記グループ分けに使用された少なくとも1つの前記付随情報を示す第2の軸を有するグラフを作成するグラフ作成部をさらに備えている、請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項6】
所定のデータ取得装置により取得された複数のデータを、前記データとそれぞれの前記データの少なくとも1種類の付随情報とを関連付けて登録する登録ステップと、
任意に選択された種類の前記付随情報を用いて、当該付随情報が共通する前記データが同じグループに属するように、前記登録するステップにおいて登録された前記複数のデータをグループ分けし、前記複数のデータがグループごとに分けられた状態を示す仮想的なデータツリーを作成するツリー作成ステップと、
前記ツリー作成ステップで作成されたデータツリーを所定の情報表示装置に表示する表示ステップと、を備えているデータ処理方法。
【請求項7】
前記登録ステップにおいて前記複数のデータのそれぞれに複数種類の前記付随情報を関連付けて登録し、
前記ツリー作成ステップにおいて、前記付随情報の種類ごとに予め設定されている優先順位が高い種類の前記付随情報ほど上層に位置する階層構造の前記データツリーを作成する、請求項6に記載のデータ処理方法。
【請求項8】
前記優先順位を変更する順位変更ステップをさらに備えている、請求項7に記載のデータ処理方法。
【請求項9】
前記データが分析又は解析により取得された数値である場合に、前記ツリー作成ステップで作成された前記データツリーの構造に基づき、前記複数のデータの各数値を示す第1の軸、及び、前記グループ分けに使用された少なくとも1つの前記付随情報を示す第2の軸を有するグラフを作成するグラフ作成ステップをさらに備えている、請求項6に記載のデータ処理方法。
【請求項10】
情報処理装置に適用されることにより請求項6に記載されたデータ処理方法を実行するように構成されたコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理システム、データ処理方法、及び情報処理装置を用いてデータ処理方法を実行するためのコンピュータプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞の培養では、培養プレートの各ウェル内の状態を観察するために、顕微鏡を用いて各ウェル内を撮像することが一般的である。各ウェル内の撮像画像は、細胞の継代数、培養日数、培養プレートにおける各ウェルの位置、撮像に用いた顕微鏡の種類といった付随情報と紐づけて管理される必要がある。そのため、PC(パーソナルコンピュータ)に各画像データを保存する際には、各画像データのファイル名にデータの付随情報を入れるとともに、画像の付随情報が付された複数のフォルダ群で形成される階層構造のフォルダ構成を作成し、付随情報の適合するフォルダ内に各画像データを振り分けて格納するといった手法が取られることが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように階層構造のフォルダ構成によって多数の画像データを管理する手法では、フォルダ分け、ファイル名の命名等に関する規則は作業者によって異なり得るものである。そのため、最初にデータを整理した作業者以外の者はどのフォルダにどのようなデータが格納されているのかを把握することが難しいという問題があった。
【0004】
また、階層構造のフォルダ構成とすると、別のフォルダ内に格納されている複数のデータを同時に確認したり比較したりする作業が煩雑になり、作業ミスの原因になり得る。階層構造をもつフォルダ構成では、親フォルダの下層に子フォルダ又はデータファイルを紐づけることになるので、一度構築されたフォルダ構成の構造を変更して別のデータ構成を再構築することも容易ではない。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、付随情報の異なる多数のデータの管理を容易にすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るデータ処理システムは、情報処理装置及び情報表示装置を有するデータ処理システムであって、前記情報処理装置が、所定のデータ取得装置により取得された複数のデータを、前記データとそれぞれの前記データの少なくとも1種類の付随情報とを関連付けて前記データ処理システムで取り扱うデータとして登録するように構成されたデータ登録部と、前記データ登録部により登録されたデータを保持する登録データ保持部と、任意に選択された種類の前記付随情報を用いて、前記登録データ保持部に保持されている前記複数のデータを当該付随情報が共通する前記データが同じグループに属するようにグループ分けし、前記複数のデータがグループごとに分けられた状態を示す仮想的なデータツリーを作成するデータツリー作成部と、前記データツリー作成部により作成されたデータツリーを前記情報表示装置に表示するように構成された情報表示部と、を備えているものである。
【0007】
本発明に係るデータ処理方法は、所定のデータ取得装置により取得された複数のデータを、前記データとそれぞれの前記データの少なくとも1種類の付随情報とを関連付けながら登録する登録ステップと、任意に選択された種類の前記付随情報を用いて、当該付随情報が共通する前記データが同じグループに属するように、前記登録するステップにおいて登録された前記複数のデータをグループ分けし、前記複数のデータがグループごとに分けられた状態を示す仮想的なデータツリーを作成するツリー作成ステップと、前記ツリー作成ステップで作成されたデータツリーを所定の情報表示装置に表示する表示ステップと、を備えている。
【0008】
ここで、「所定のデータ取得装置」には、細胞培養ウェル内を撮像するための顕微鏡、そのような顕微鏡によって取得された画像を解析する解析装置などが含まれる。データ取得装置が細胞培養ウェル内を撮像する顕微鏡である場合には、取得されるデータは画像のデータである。また、データ取得装置がそのような画像を解析する解析装置である場合には、取得されるデータは画像中の細胞(セル)の数、画像中で細胞領域が占める面積の割合といった数値のデータである。これらのデータの「付随情報」には、撮像されたウェルに関する情報(培養プレートにおけるウェルの位置等)、撮像に用いられた顕微鏡の種類、細胞の培養日数、細胞の継代数といった種類の情報を含むことができる。
【0009】
本発明では、所定のデータ取得装置で取得された複数のデータを特定の階層構造を形成する複数のフォルダに振り分けて管理するのではなく、複数のデータのそれぞれに付随情報を関連付けて管理する。各データに関連付けられた付随情報は各データの属性を示すラベルの役割を果たすものであり、ユーザがラベルとして有効に機能させたい付随情報の種類を選択すると、選択された種類の付随情報が共通する(すなわち、その種類の付随情報として入力されている数値等の情報が同一である)データが同じグループに属するように各データをグループ分けし、あたかも階層構造をもつフォルダ構成が構築されているように、仮想的なデータツリーを作成して表示する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るデータ処理システム及びデータ処理方法では、ユーザがラベルとして有効に機能させたい付随情報の種類を選択すると、選択された種類の付随情報が共通するデータが同じグループに属するように各データがグループ分けされ、あたかも階層構造をもつフォルダ構成が構築されているように、仮想的なデータツリーが自動的に作成されて表示されるので、実際に階層構造をもつフォルダ構成をユーザが構築しなくても、異なる付随情報をもつ多数のデータを容易に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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