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公開番号2024163424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079009
出願日2023-05-12
発明の名称放射性物質輸送容器
出願人株式会社関東技研,株式会社日立製作所
代理人弁理士法人日峯国際特許事務所
主分類G21F 5/015 20060101AFI20241115BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射性物質の運搬時に発生した衝撃を抑制する放射性物質輸送容器を提供する。
【解決手段】放射性物質輸送容器は、内部に収納した線源の放射線を遮蔽可能な収納容器と、前記収納容器の周囲を断熱緩衝体で覆った上で密閉可能な内部容器と、前記内部容器を収容した中壕を上部スプリングと下部スプリングとで押し合うように支持し、側周を複数のテンションスプリングで引っ張り合うように支持した状態で密閉可能な外部容器と、を有し、前記上部スプリングは、上面が前記外部容器の上蓋のセンターガイドに嵌合するガイド孔が空いた上面緩衝体で、下面が前記中壕に被せる中蓋であり、前記下部スプリングは、下面が前記外部容器の底に固定され、上面が前記中壕を載せる載置台であり、前記テンションスプリングは、それぞれ前記外部容器と前記中壕の間を繋ぐように等間隔で配置される、ことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内部に収納した線源の放射線を遮蔽可能な収納容器と、
前記収納容器の周囲を断熱緩衝体で覆った上で密閉可能な内部容器と、
前記内部容器を収容した中壕を上部スプリングと下部スプリングとで押し合うように支持し、側周を複数のテンションスプリングで引っ張り合うように支持した状態で密閉可能な外部容器と、を有し、
前記上部スプリングは、上面が前記外部容器の上蓋のセンターガイドに嵌合するガイド孔が空いた上面緩衝体で、下面が前記中壕に被せる中蓋であり、
前記下部スプリングは、下面が前記外部容器の底に固定され、上面が前記中壕を載せる載置台であり、
前記テンションスプリングは、それぞれ前記外部容器と前記中壕の間を繋ぐように等間隔で配置される、
ことを特徴とする放射性物質輸送容器。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記収納容器は、タングステン製の容器である、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射性物質輸送容器。
【請求項3】
前記断熱緩衝体は、珪藻土又はケイ酸カルシウムを使用した断熱材である、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射性物質輸送容器。
【請求項4】
前記テンションスプリングは、前記中壕の周囲8方向にコイルバネが配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射性物質輸送容器。
【請求項5】
前記外部容器は、底の四隅に底部緩衝体が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の放射性物質輸送容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性物質の運搬時に発生した衝撃を抑制する放射性物質輸送容器に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
放射線治療は、がんの治療法の1つであり、患部に放射線を当ててがん細胞を殺している。放射線治療には、X線、ガンマ線、陽子線、中性子線などの放射線を体の外側から当てる外部照射と、飲み薬や注射で放射性物質を投与して体の内側から当てる内部照射がある。
【0003】
内部照射で使用される放射性物質としては、例えば、塩化ラジウム223がある。ラジウム223は、同位体であるラジウム226に中性子を当てて人工的に生成可能である。半減期11.4日でアルファ崩壊してラドン219になり、最終的には鉛207となる。
【0004】
放射性物質を含む医薬品は、国内で製造される場合もあれば、海外から原料又は製品として輸入される場合もあり、車両や航空機などで医療機関まで輸送される。運搬時に放射線によって人体が被曝しないように、鉛やタングステンなどの容器に収納して放射線を遮蔽している。
【0005】
特許文献1に記載されているように、放射性薬液を封入した放射性薬液封入容器の輸送中や保存中に放射性薬液封入容器が破損することを防ぐと共に、万一放射性薬液封入容器が破損したり、あるいは何らかの原因で液漏れを起こした場合にも収納している放射性薬液が放射線遮蔽容器外へ漏出し、放射性汚染物を増加させる危険性の無い放射性薬液封入容器用輸送容器の発明も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3630772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の発明は、放射性薬液封入容器と遮蔽体との間の衝撃力を吸収するとともに放射性薬液封入容器が破損し放射性薬液を吸収したときには膨張する吸収部材を備えている。吸収部材は、吸水性ポリマーやイオン交換樹脂などからなっており、高所からの落下による衝撃に対しては効果があると考えられる。
【0008】
しかしながら、車両や航空機が事故により炎上した場合、吸収部材は熱により燃焼又は溶解してしまい、衝撃力や放射性薬液を吸収することができなくなる。また、吸収部材が無くなることで、遮蔽体が放射性薬液封入容器内で落下又は傾倒して衝撃を受ければ、放射性物質が漏出するおそれがある。
【0009】
そのため、放射性医薬品の輸送においては、振動や落下や荷重が掛かる状況だけでなく、上空や海底のような低温の状況や、火災のような高温の状況など、過酷な状況においても外部又は内部で発生した衝撃を抑制して放射性物質の漏出を防止できる放射性物質輸送容器が求められている。
【0010】
そこで、本発明は、放射性物質の運搬時に発生した衝撃を抑制する放射性物質輸送容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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