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公開番号
2024162291
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023077658
出願日
2023-05-10
発明の名称
冷却器、冷却構造、および回転電機ユニット
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02K
11/33 20160101AFI20241114BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】熱交換効率を高めつつ冷媒の圧力損失を抑制可能な冷却器、冷却構造、および回転電機ユニットを提供する。
【解決手段】冷却器は、冷媒が流通する冷却流路が形成された冷却部を備え、前記冷却流路は、入口流路と、出口流路と、第1モジュール群と重なる位置に形成される第1流路と、第2モジュール群と重なる位置に形成される第2流路と、前記入口流路から排出された前記冷媒を前記第1流路と前記第2流路とに分岐させる分岐部と、前記第1流路から排出された前記冷媒および前記第2流路から前記排出された前記冷媒を前記出口流路に合流させる合流部と、を有し、前記冷却部は、前記分岐部に配置され、前記入口流路に向けてV字状に突出した形状を有する入口突出部と、前記合流部に配置され、前記出口流路に向けてV字状に突出した形状を有する出口突出部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
固定子と、前記固定子に対して軸心回りに回転する回転子と、を有する回転電機と、第1モジュール群および第2モジュール群を含む複数のパワーモジュールを有し、前記軸心に沿った軸方向において前記回転電機と並んで配置される電力変換装置と、を有する回転電機ユニットにおいて、前記電力変換装置を冷却するための冷却器であって、
第1主面と、前記複数のパワーモジュールが配置される第2主面と、を有するヒートシンクを有し、前記第1主面に面するとともに冷媒が流通する冷却流路が形成された冷却部を備え、
前記冷却流路は、
前記冷媒が供給される入口流路と、
前記冷媒が排出される出口流路と、
前記軸方向から見て前記第1モジュール群と重なる位置に形成される第1流路と、
前記軸方向から見て前記第2モジュール群と重なる位置に形成される第2流路と、
前記入口流路から排出された前記冷媒を前記第1流路と前記第2流路とに分岐させる分岐部と、
前記第1流路から排出された前記冷媒および前記第2流路から前記排出された前記冷媒を前記出口流路に合流させる合流部と、
を有し、
前記冷却部は、
前記分岐部に配置され、前記軸方向から見て前記入口流路に向けてV字状に突出した形状を有し、前記入口流路から前記第1流路および前記第2流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する入口突出部と、
前記合流部に配置され、前記軸方向から見て前記出口流路に向けてV字状に突出した形状を有し、前記第1流路および前記第2流路から前記出口流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する出口突出部と、
を有する、
冷却器。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記冷却部は、前記第1流路および前記第2流路の少なくとも一方に配置される複数の放熱フィンを有し、
前記複数の放熱フィンは、前記第1主面に形成され、
前記複数の放熱フィンは、前記軸方向から見て前記複数のパワーモジュールと重なる位置に配置され、
前記第1流路および前記第2流路のうち前記複数の放熱フィンが配置された部分であるフィン流路においては、前記冷却流路の側壁面が、前記軸方向から見て直線状に延びている、
請求項1に記載の冷却器。
【請求項3】
前記冷却部は、前記第1流路および前記第2流路の少なくとも一方に配置される複数の放熱フィンを有し、
前記複数の放熱フィンは、前記第1主面に形成され、
前記複数の放熱フィンは、前記軸方向から見て前記複数のパワーモジュールと重なる位置に配置され、
前記第1流路および前記第2流路のうち前記複数の放熱フィンが配置された部分であるフィン流路同士の間には、前記冷媒の流れを整理する過渡流路が設けられ、
前記過渡流路においては、前記冷却流路の側壁面が、前記軸方向から見て円弧状に延びている、
請求項1または2に記載の冷却器。
【請求項4】
前記冷却部は、前記第1流路および前記第2流路の少なくとも一方に配置される複数の放熱フィンを有し、
前記複数の放熱フィンは、前記第1主面に形成され、
前記複数の放熱フィンは、前記軸方向から見て前記複数のパワーモジュールと重なる位置に配置され、
前記第1流路および前記第2流路のうち前記複数の放熱フィンが配置された部分であるフィン流路同士の間には、前記冷媒の流れを整理する過渡流路が設けられ、
前記軸方向における前記フィン流路の寸法をL1とし、前記軸方向における前記過渡流路の寸法をL2とするとき、L1≠L2が成立する、
請求項1または2に記載の冷却器。
【請求項5】
前記フィン流路と前記過渡流路との間には、前記フィン流路から前記過渡流路に向けて前記軸方向における寸法が漸次変化するフィレット部が設けられる、
請求項4に記載の冷却器。
【請求項6】
前記第1流路は、前記軸方向から見て前記分岐部から直線状に延びる第1入口直線路と、前記軸方向から見て前記合流部から直線状に延びる第1出口直線路と、を含み、
前記第2流路は、前記軸方向から見て前記分岐部から直線状に延びる第2入口直線路と、前記軸方向から見て前記合流部から直線状に延びる第2出口直線路と、を含み、
前記入口突出部は、前記入口流路に対向する先端部である入口先端部を有し、
前記出口突出部は、前記出口流路に対向する先端部である出口先端部を有し、
前記軸方向から見て、前記入口先端部の角度は、前記第1入口直線路と前記第2入口直線路とがなす角度よりも小さく、前記出口先端部の角度は、前記第1出口直線路と前記第2出口直線路とがなす角度よりも小さい、
請求項1または2に記載の冷却器。
【請求項7】
前記入口突出部および前記出口突出部の各々は、前記第1流路および前記第2流路の側壁面に対して滑らかに接続されるフィレット面を有する、
請求項6に記載の冷却器。
【請求項8】
前記入口突出部および前記出口突出部は、前記第1主面に形成される、
請求項1または2に記載の冷却器。
【請求項9】
前記冷却部は、前記第1主面に対向して前記冷却流路と面するように設けられる流路ベースをさらに有し、
前記入口突出部および前記出口突出部は、前記流路ベースに形成される、
請求項1または2に記載の冷却器。
【請求項10】
前記冷却部は、
前記分岐部に配置され、前記入口流路から前記第1流路および前記第2流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する、前記軸方向から見て、前記入口流路から離れるにつれて間隔が開くハの字状に配された、少なくとも一対の入口ガイド部と、
前記合流部に配置され、前記第1流路および前記第2流路から前記出口流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する、前記軸方向から見て、前記出口流路から離れるにつれて間隔が開くハの字状に配された、少なくとも一対の出口ガイド部と、
を有する、
請求項1または2に記載の冷却器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、冷却器、冷却構造、および回転電機ユニットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、一般産業用、電鉄用のみならず自動車用に、電力変換装置と回転電機とが広く使用されるようになってきており、電動化や軽量化によって自動車の燃費向上に寄与することが求められてきている。特に電気自動車用の電力変換装置および回転電機においては、バッテリーの容量増大と重量減少とによって航続距離が向上するため、スペースの利用効率を向上させる必要がある。ハイブリット車においては、エンジンおよび回転電機をエンジンルーム内に共存させるために、スペースの利用効率が重要となる。このような背景の中で、電力変換装置と回転電機とを一つの筐体の中に収めた機電一体型の回転電機ユニットが、電力変換装置と回転電機の各々を小型化して出力密度を向上させる手段の一つとして知られている。
【0003】
回転電機ユニットの小型軽量化とともに、配線損失の低減を図るため、例えば特許文献1のような構造が提案されている。特許文献1の構造においては、回転電機の軸方向において回転電機と隣接する位置に円板が配置され、当該円板上に電力変換用のパワーモジュールが配置される。特許文献1の回転電機ユニットは、パワーモジュール等の発熱体を冷却するための冷却器をさらに備える。この冷却器には、ヒートシンクを介して発熱体から熱を受け取る冷媒が流れる、円環状の冷却流路が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-116840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
自動車の電気化に伴って機電一体型の回転電機ユニットの出力が高まった一方、パワーモジュールの発熱密度も高くなる。特許文献1の構造においては、熱交換効率を高めるために、ヒートシンクと冷媒との熱交換面積を増大するピンフィンが用いられている。このようなピンフィンは、冷媒の圧力損失を増大させる場合がある。また、周辺部品も同時に冷却できるように、複数の冷却器(例えば、電力変換装置用の冷却器と回転電機用の冷却器)を一体化する場合がある。このように冷却器を一体化させると、冷媒の流通経路が長くなったり冷媒の流量が増加したりし、冷媒の圧力損失が増大する可能性がある。冷媒の圧力損失が増大すると、冷媒供給用のモータへの負荷が高まり、冷却器の冷却効率が低下する。
【0006】
本開示は、このような事情を考慮してなされ、熱交換効率を高めつつ冷媒の圧力損失を抑制可能な冷却器、冷却構造、および回転電機ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る冷却器は、固定子と、前記固定子に対して軸心回りに回転する回転子と、を有する回転電機と、第1モジュール群および第2モジュール群を含む複数のパワーモジュールを有し、前記軸心に沿った軸方向において前記回転電機と並んで配置される電力変換装置と、を有する回転電機ユニットにおいて、前記電力変換装置を冷却するための冷却器であって、第1主面と、前記複数のパワーモジュールが配置される第2主面と、を有するヒートシンクを有し、前記第1主面に面するとともに冷媒が流通する冷却流路が形成された冷却部を備え、前記冷却流路は、前記冷媒が供給される入口流路と、前記冷媒が排出される出口流路と、前記軸方向から見て前記第1モジュール群と重なる位置に形成される第1流路と、前記軸方向から見て前記第2モジュール群と重なる位置に形成される第2流路と、前記入口流路から排出された前記冷媒を前記第1流路と前記第2流路とに分岐させる分岐部と、前記第1流路から排出された前記冷媒および前記第2流路から前記排出された前記冷媒を前記出口流路に合流させる合流部と、を有し、前記冷却部は、前記分岐部に配置され、前記軸方向から見て前記入口流路に向けてV字状に突出した形状を有し、前記入口流路から前記第1流路および前記第2流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する入口突出部と、前記合流部に配置され、前記軸方向から見て前記出口流路に向けてV字状に突出した形状を有し、前記第1流路および前記第2流路から前記出口流路へ向けた前記冷媒の流れを案内する出口突出部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、熱交換効率を高めつつ冷媒の圧力損失を抑制可能な冷却器、冷却構造、および回転電機ユニットを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る回転電機ユニットを示す斜視図である。
図1に示すII-II線に沿う断面図である。
実施の形態1に係る冷却構造を示す斜視図である。
実施の形態1に係る冷却器を示す分解図である。
図4に示す流路ベースを矢視Vから見る図である。
図4に示すヒートシンクを矢視VIから見る図である。
実施の形態1に係るフィン流路および過渡流路の例を示す模式図である。
実施の形態1に係るフィレット部の例を示す模式図である。
実施の形態2に係る流路ベースの一部を示す上面図である。
実施の形態2に係る流路ベースを示す上面図である。
実施の形態2に係る冷却流路が満たす幾何関係の一例を示す図である。
入口突起部および出口突起部がない場合における、冷媒の流れを示す図である。
実施の形態3に係る入口突起部を示す図である。
実施の形態3の変形例に係るヒートシンクの一部を示す下面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
以下、実施の形態1に係る冷却器、冷却構造、および回転電機ユニットについて、図面を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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