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公開番号2024158022
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072807
出願日2023-04-26
発明の名称情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類G06F 9/50 20060101AFI20241031BHJP(計算;計数)
要約【課題】物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する際にかかるコストの低減化を図ること。
【解決手段】情報処理装置100は、物質に対するDFT計算に関する1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応するモデル式110を記憶する。情報処理装置100は、物質に対するDFT計算を並列処理する実行環境に関する設定値111の1以上の候補を取得する。情報処理装置100は、モデル式110に基づいて、取得した1以上の候補のそれぞれの候補について、当該候補に対応するコストの総和112を算出する。情報処理装置100は、算出した総和112に基づいて、設定値111を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する実行環境に関する設定値の1以上の候補を取得し、
前記物質に対する前記密度汎関数理論計算に関する1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応し、前記設定値の入力に応じて当該計算過程を実施する際にかかるコストの推定値を出力するモデル式に基づいて、取得した前記1以上の候補のそれぞれの候補について、当該候補に対応するコストの総和を算出し、
算出した前記総和に基づいて、前記設定値を決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記決定する処理は、
前記1以上の候補のうち、算出した前記総和が最小である候補または算出した前記総和が閾値以下である候補を、前記設定値として決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記設定値の1以上の標本のそれぞれの標本に対して、前記1以上の計算過程のそれぞれの計算過程を実施する際にかかるコストの実測値を計測し、
計測した前記実測値に基づいて、前記1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応し、前記設定値の入力に応じて当該計算過程を実施する際にかかるコストの推定値を出力する前記モデル式のパラメータを設定する、
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記物質に対する前記密度汎関数理論計算を規定する1以上の属性値を取得し、
前記計測する処理は、
取得した前記1以上の属性値に基づいて、前記設定値の1以上の標本のそれぞれの標本に対して、前記1以上の計算過程のそれぞれの計算過程を実施する際にかかるコストの実測値を計測する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する実行環境に関する設定値の1以上の候補を取得し、
前記物質に対する前記密度汎関数理論計算に関する1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応し、前記設定値の入力に応じて当該計算過程を実施する際にかかるコストの推定値を出力するモデル式に基づいて、取得した前記1以上の候補のそれぞれの候補について、当該候補に対応するコストの総和を算出し、
算出した前記総和に基づいて、前記設定値を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する実行環境に関する設定値の1以上の候補を取得し、
前記物質に対する前記密度汎関数理論計算に関する1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応し、前記設定値の入力に応じて当該計算過程を実施する際にかかるコストの推定値を出力するモデル式に基づいて、取得した前記1以上の候補のそれぞれの候補について、当該候補に対応するコストの総和を算出し、
算出した前記総和に基づいて、前記設定値を決定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、材料工学、材料科学、または、材料開発などの分野では、物質の基底状態のエネルギー、または、物質内の原子の移動に応じたエネルギーの変化などを解析するために、物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理することがある。
【0003】
先行技術としては、例えば、潤滑油の性能要件に従って、原子論的モデリングツールを用いて、一連の性能要件を実質的に満たす潤滑油の配合を設計するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2008-523472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する際にかかるコストを低減することが難しい。例えば、物質に対する密度汎関数理論計算を、いくつのノードで並列処理することが好ましいのかを判断することができない。
【0006】
1つの側面では、本発明は、物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する際にかかるコストの低減化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様によれば、物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する実行環境に関する設定値の1以上の候補を取得し、前記物質に対する前記密度汎関数理論計算に関する1以上の計算過程のそれぞれの計算過程に対応し、前記設定値の入力に応じて当該計算過程を実施する際にかかるコストの推定値を出力するモデル式に基づいて、取得した前記1以上の候補のそれぞれの候補について、当該候補に対応するコストの総和を算出し、算出した前記総和に基づいて、前記設定値を決定する情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置が提案される。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、物質に対する密度汎関数理論計算を並列処理する際にかかるコストの低減化を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。
図2は、情報処理システム200の一例を示す説明図である。
図3は、情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4は、情報処理装置100の機能的構成例を示すブロック図である。
図5は、情報処理装置100の動作の一例を示す説明図(その1)である。
図6は、情報処理装置100の動作の一例を示す説明図(その2)である。
図7は、情報処理装置100の動作の一例を示す説明図(その3)である。
図8は、情報処理装置100の動作の一例を示す説明図(その4)である。
図9は、情報処理装置100の動作の一例を示す説明図(その5)である。
図10は、情報処理装置100の動作の具体例を示す説明図(その1)である。
図11は、情報処理装置100の動作の具体例を示す説明図(その2)である。
図12は、情報処理装置100の実施例を示す説明図である。
図13は、全体処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図14は、全体処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理プログラム、情報処理方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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