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公開番号2024157617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023072058
出願日2023-04-26
発明の名称乾癬の予防、治療又は改善剤
出願人学校法人立命館,ニチニチ製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 35/744 20150101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】乾癬の予防、治療又は改善剤を提供する。
【解決手段】エンテロコッカス属に属する乳酸菌の菌体及びその菌体成分からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、乾癬の予防、治療又は改善剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エンテロコッカス属に属する乳酸菌の菌体及びその菌体成分からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、乾癬の予防、治療又は改善剤。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記エンテロコッカス属に属する乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリスである、請求項1に記載の剤。
【請求項3】
前記エンテロコッカス属に属する乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリスNF-1011株(FERM BP-10902)である、請求項1に記載の剤。
【請求項4】
前記菌体が死菌体である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項5】
前記乳酸菌の菌体成分が、乳酸菌の溶菌酵素及び加熱処理物である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項6】
経口製剤形態である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項7】
食品組成物である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項8】
食品添加物である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項9】
医薬である、請求項1又は2に記載の剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乾癬の予防、治療又は改善剤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
乾癬は、皮膚の炎症と角化細胞の異常増殖を特徴とする慢性の皮膚疾患である。乾癬の原因は未だ十分に解明されておらず、遺伝的要因に種々の外的要因(感染症、ストレス、薬剤など)が加わることにより発症すると考えられており、皮膚細胞の正常な増殖機構及び分化機構からの逸脱が主要な原因と考えられている。また、近年では免疫機能の異常が関与していることが示されつつある。乾癬は5つの類型、すなわち、尋常性乾癬、関節症性乾癬(乾癬性関節炎)、滴状乾癬、乾癬性紅皮症及び膿疱性乾癬に大別される。乾癬はリンパ球異常であり、紅斑、鱗屑、浸潤・肥厚などの症状を有する。
【0003】
乾癬の治療には、コルチコステロイド、ビタミンD

誘導体、免疫抑制剤(シクロスポリン等)、ビタミンA誘導体(レチノイド)、生物学的製剤(例えば、抗TNF-α抗体)、光化学療法(PUVA)などが用いられているが、必ずしも満足しうる治療効果が得られていない。さらに、副作用の面でも、種々の問題があり、改善の余地が存在する。また、現在、抗IL-17抗体療法が確立され、重症化した乾癬病態に著効を示す。ただし、これらの治療アプローチは限定的であり、治癒的ではない。治療を中止すると症状が再発することから、生物学的製剤は患者の生涯を通じて投与されなければならない。したがって、既存の治療薬とは異なるタイプの、より効果的かつ安全性の高い乾癬の治療薬が望まれている。
【0004】
腸内フローラに影響する因子として従来、乳酸菌が有名でその作用には整腸作用以外にも各種の作用が報告されている。また、エンテロコッカス属に属する乳酸菌は、生体に対して多様な効果を有することが知られている。
【0005】
例えば、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)NF-1011株は、血圧上昇抑制作用及び心臓肥大防止効果(特許文献1)、免疫賦活効果(特許文献2)、インターフェロン産生増強効果(特許文献3)、感染防御効果(特許文献4)、制癌増強効果(特許文献5)、抗癌剤の毒性軽減効果(特許文献6)、がん転移抑制効果(特許文献7)などが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平5-201871号公報
特開平8-99887号公報
特開平8-259450号公報
特開平8-283166号公報
特開平8-295631号公報
特開平9-48733号公報
特開2019-131475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、乾癬の予防、治療又は改善剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、エンテロコッカス・フェカリスNF-1011株の菌体及びその菌体成分が、乾癬モデルマウスに経口投与することによって乾癬の症状を抑制することができることを見出した。
【0009】
本発明は、これら知見に基づき、更に検討を重ねて完成されたものであり、次の乾癬の予防、治療又は改善剤を提供するものである。
【0010】
項1.エンテロコッカス属に属する乳酸菌の菌体及びその菌体成分からなる群から選択される少なくとも1種を含有する、乾癬の予防、治療又は改善剤。
項2.前記エンテロコッカス属に属する乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリスである、項1に記載の剤。
項3.前記エンテロコッカス属に属する乳酸菌がエンテロコッカス・フェカリスNF-1011株(FERM BP-10902)である、項1に記載の剤。
項4.前記菌体が死菌体である、項1~3のいずれか一項に記載の剤。
項5.前記乳酸菌の菌体成分が、乳酸菌の溶菌酵素及び加熱処理物である、項1~4のいずれか一項に記載の剤。
項6.経口製剤形態である、項1~5のいずれか一項に記載の剤。
項7.食品組成物である、項1~5のいずれか一項に記載の剤。
項8.食品添加物である、項1~5のいずれか一項に記載の剤。
項9.医薬である、項1~7のいずれか一項に記載の剤。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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