発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、情報埋め込み方法に関する。 続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】 【0002】 近年、慣性センサの一種である加速度センサは、スマートフォン、ノート型パソコン等の携帯用デジタル電子機器、自動車、ロボット、建設機械、医療機器など、様々な製品に採用されている。そして、このような加速度センサは、振動や重力を計測することで機器や人の動きや向きを検出したり、制御に使用されたりして、日々の生活やさまざまな産業を支える重要な部品となっている。 【0003】 ところで、このような加速度センサに対して、音響波を入力することで加速度信号に加えて音響波に対応した出力が得られることが知られている。そこで、この知見を利用して、加速度センサへの音響波による攻撃を加える技術(例えば、非特許文献1参照)や、スマートフォンのイヤースピーカーのわずかな振動を内蔵の加速度センサで記録し、その振動から音声を推測する技術(例えば、非特許文献2参照)が発表されている。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【0004】 T. Trippel, O. Weisse, W. Xu, P. Honeyman, and K. Fu “WALNUT: Waging doubt on the integrity of MEMS accelerometers with acoustic injection attacks,”IEEE European symposium on security and privacy (EuroS&P 2017), pp. 3-18 (2017). Ahmed Tanvir Mahdad, Cong Shi, Zhengkun Ye, Tianming Zhao, Yan Wang, Yingying Chen, Nitesh Saxena,” EarSpy:Spying Caller Speech and Identity through Tiny Vibrations of Smartphone Ear Speakers”, Fri, 23 Dec 2022,https://doi.org/10.48550/arXiv.2212.12151 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 そこで、このような技術を応用して、加速度センサ信号にイベント、場所情報などのメタデータの付与を行うことが考えられる。 【0006】 しかしながら、現状では、加速度センサの出力信号とは別に、テキストなどのメタデータを準備し、加速度センサ信号と照らし合わせながらアノテーションを行う必要がある。そのため、加速度センサが複数ある場合など、アノテーションファイルとの対応付けが非常に困難であるばかりか、対応付けを誤ってしまう可能性もあるという問題があった。それゆえ、現状では、所望の情報を読み出すことが困難であるという問題があった。 【0007】 そこで、本発明は、上記問題に鑑み、簡単容易に所望の情報を読み出すことができる情報埋め込み方法を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0009】 請求項1に係る情報埋め込み方法は、筐体(例えば、図1に示すデバイス2)に内蔵されている慣性センサ(例えば、図1に示す加速度センサ2b)に対して、該慣性センサが応答する所定の周波数の音響波(例えば、図1に示す音響波3a)を印加することで、前記慣性センサが計測している計測データに対して任意のビット列を埋め込んでなることを特徴としている。 【0010】 請求項2に係る情報埋め込み方法は、上記請求項1に記載の情報埋め込み方法において、前記所定の周波数は、前記慣性センサ(例えば、図1に示す加速度センサ2b)が共鳴する特定周波数であることを特徴としている。 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する